【リオ五輪特集1:大迫傑選手】長距離界に日本人の記録を打ち立てて

リオ五輪開幕まであと1ヶ月と少し。オリンピックフリークの私としては待ち遠しくてなりません!
そして各競技の日本代表選手が続々と決定しています。既にブログで取り上げた選手も多数いますが、ここからまた新たに注目したいオリンピック出場選手を順次ご紹介していきます!
まずトップバッターは陸上10000m・5000m代表に選ばれた大迫傑(すぐる)選手です。

◆大迫傑選手プロフィール

小学生の頃から陸上競技をスタートした大迫選手。中学3年時に3000mで東京都中学校最高記録をマーク。高校は長野県の名門佐久長聖高校に進み全国高校駅伝に出場、高校2年でアンカーを務めて優勝し駅伝で華々しくデビュー。その後早稲田大学に進学し大学でも駅伝、長距離共に好記録を残しています。そして2012年の日本選手権10000mでは1位とわずか0.38秒差で2位となりロンドン五輪代表を逃しました。

◆プロのトラック競技ランナー誕生

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そして日清食品に入社するも、翌年(2015年)春に退社し練習拠点であったアメリカのナイキ・オレゴンプロジェクトチームに正式加入し、現在プロランナーとして活動しています。
プロのマラソンランナーは多く存在しますが、トラック競技のプロランナーは日本では大迫選手が初めてとの事。
彼が加入したナイキ・オレゴンプロジェクトチームは“打倒アフリカ勢”を目標に2002年に創設されたチームです。“打倒アフリカ勢”というのも、過去6回の五輪において5000m・10000mメダリストの90%はアフリカ勢なのですから納得です。チーム選手は10名前後という超精鋭エリートチーム。所属選手の中には、既にロンドン五輪で結果を残した5000m・10000m金メダリストのモハメド・ファラー選手(イギリス)や、10000m銀メダリストのゲーレン・ラップ選手(アメリカ)もいます。 この世界的選抜チームで大迫選手も着々と記録を伸ばしているのです。

◆大迫選手はピンポイントロックオン型のi-colorゴールド

「”日本人はトラック競技では戦えない”というイメージを打ち崩したい」
「日本人が苦手なトラック競技で結果を出したい」
これが大迫選手の大切なモチベーションポイントです。
i-colorゴールドのアスリートは以前もブログで取り上げた通り、狭いターゲットにこだわりを見せる人という特徴を持っています。
小学生の頃からミランの10番を目指した本田圭佑選手、トリプルアクセスにこだわる浅田真央選手、ひねりの新技を数々生み出している体操白井健三選手‥等、それぞれ他人には譲れないこだわりポイントを持っています。大迫選手は『日本人が苦手とするトラック競技』という分野にロックオンしたのです。
<i-colorゴールド 参考記事>

宇野昌磨選手と白井健三選手はピンポイント着火タイプ。2人の今後に期待大!

◆1人で黙々と進んで行けるi-colorゴールド

彼は持久力不足を補うため「パワー&スピードアップ」を目標に、水中ランニングやウエイトトレーニング等独自のトレーニング法で、課題を克服すべく練習を積んできています。
i-colorゴールドは自分志向のひとつ。1度明確な目標が決まれば、その達成に向けて単独で頑張れる独立心を持っています。アメリカでの生活や、チームに日本人(アジア人)1人という環境でも、ストレスを感じる事なく黙々とマイペースに目標に向かって行けるのですから、まさに打ってつけの環境とも言えるでしょう。その努力が結果に表れ始め、2015年国際大会の5000mでは自己ベスト+日本記録を更新しています。
そして先週開催されたリオ五輪選考となる日本陸上競技選手権大会で5000m・10000m共に見事優勝しリオ五輪代表を切符を獲得しました。2試合共ラストスパートではダントツの速さで周りの選手が追いつけないブッチギリの走りを見せてくれました。
試合後のインタビューで
「ラスト勝負になることはわかっていたので自分の得意なラストで押し上げました」とコメントした大迫選手。以前ラストスパートで追い抜かれ何度も2位に甘んじていた過去の姿は微塵もなく、心身ともに見事に成長し生まれ変わっていました。

◆まとめ

海外で1人黙々と体力アップとスピードアップを図ってきた大迫選手。
「リオ五輪では、5000mは決勝に出る事を、10000mは入賞を目指したい」と謙虚に現実的な目標を掲げています。
五輪という大舞台とはいえ、周りにはオレゴンのチームメイトが多数います。アウェイな環境に慣れている大迫選手がi-colorゴールドのマイペースぶりを発揮し、五輪でも空気に飲まれる事なく見事なラストスパートを見せて最高の結果を出してくれる事を心より願っています!!

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