【リオ五輪9 卓球男子】試合後のコメントに表れる志向タイプの違いが面白い!

リオ五輪での日本選手達の怒涛の活躍には日々感動の連続です!素晴らし過ぎますね!!
一番のポイントは、柔道と水泳でメダルを大量に獲得しスタートダッシュが良かったことではないでしょうか。
「メダルを日本に持ち帰らなくては!」という責任と重圧を抱えた張り詰めた状況から
「私もメダルが獲れるかも♪」というポジティブな思いにシフトしていったのでしょう。
スポーツでは試合の中でもムードによって流れが急に変わる事があるように、メンタルがどれだけ強く影響しているかを思い知らされています。
日本選手陣がここまで数多くのメダルを獲得していますから、五輪が終了したところで、全メダリストをi-color分布図にまとめてその特徴を解説したいと今から目論んでいますので、お楽しみに♪

メダルラッシュの中ブログも本来ならバンバンアップしたいところですが、今時間が思うように取れずに辛い状況です。実は出版に向けて本の執筆最終段階で〆切日が真近に迫っているため、リオ五輪観戦さえも儘ならない状態なのです(>o<)

そんな中、団体戦で初の銀メダルを獲得した卓球男子3名のコメントにi-colorの観点から見てひじょうに顕著な違いが出ていましたので、これについてだけは簡単にまとめておきたいと思います!3人のi-colorとコメントを順に見ていきましょう。

◆水谷隼 i-colorロイヤルブルー(本質)&レッド(外面)
Mizutani 1

言わずと知れた日本卓球界のNo.1エースです。水谷隼選手のi-colorはロイヤルブルー&レッド、生粋の直感志向(展開志向)です。生まれ持ったセンスの良さと勘の鋭さ、瞬発的判断力はi-colorの中でもズバ抜けています!世界大会や五輪のような大舞台になればなるほどやる気が燃え上がり本番で本領を発揮するタイプです。今回の五輪でも試合を通して強くなっている感が強く本人もそれを実感しているようでした。今まではまるで歯が立たなかった中国の選手からも勝利をもぎ取ったり、あと少しのところまで追い込んだり。その実力差は確実に縮まっています。

直感志向(展開志向)の特徴のもうひとつは、感情表現がオーバーなところ。「絶対」「凄い」「ダントツ」等をよく口にし、身振り手振りも大きいタイプです。試合中にスーパーショットを決めた直後のオーバーアクションも際立っていましたね。リオ五輪出発前の空港で水谷選手は

この代表3人は天才の集合。この100年で一番強い天才が集まった3人じゃないかと思う

と豪語しています。自分も含めているところに自身に対する自負を感じます(笑)。

また、シングルスで銅メダルを獲得した直後には

今日負けたら一生後悔すると思うし本当に死にたくなると思うので、絶対負けたくないという気持ちで頑張りました。

と全身全霊で臨んだ様子をこのような言葉で表現していました。

また、表彰台に上がった後感想を求められると

表彰台は富士山よりも高かったです!

とまるで小学生のような澄んだ目でその感動を伝えてくれました。表現がオーバーで面白すぎます!

また、直感志向(展開志向)は過去に固執せず常に先々の未来を見据えて行動していく傾向があります。 団体戦で銀メダルを獲得した直後に彼は

卓球界の皆の夢を叶えることが出来て本当に良かったです。このメダルが必ず東京五輪に繋がると信じています。

と話しています。メダル獲得の感動も冷めやらぬこの時点でも、気持ちは既に東京五輪を見つめていました。

◆吉村真晴 オリーブ(本質)&イエロー(外面)
Yoshimura Maharu1

次に、吉村真晴選手のi-colorはオリーブ&イエロー、生粋の共感志向(人志向)です。自分1人のためより仲間と共に頑張る方が実力を発揮しやすいタイプ、そして何より特徴的なのは涙もろい点です。

団体戦準決勝で勝ち上がりメダルが確定した直後の彼のコメントです。

一番手で(シングルスで負けて)自分の思うようなプレーができなくて。情けない試合をしてしまった。その後、水谷さんもすごいプレッシャーだったと思うしその中でしっかりと勝ってくれて…。

ここで、抑えていた涙を堪え切れずにボロボロと泣き出していました。自分が負けたことで先輩の水谷選手に重圧をかけてしまった責任と、そんな中でも勝ってくれた水谷選手への感謝の気持ちが溢れてしまったようです。

同じく共感志向(人志向)のメダリストである金藤理絵選手(競泳)や登坂絵莉選手(レスリング)もインタビューでは「コーチや家族への感謝の言葉」を繰り返し述べています。

吉村選手も団体戦を終え銀メダル獲得後にはTwitterにこんなコメントをアップしていました。

応援してくれた方々、本当にありがとうございました。そして、ずっとサポートしてくれたチームジャパンの皆さんには感謝です!皆さんのおかげでスーパーハッピーです!

共感志向(人志向)の彼らの気持ちは常に仲間と共にあるようです。

◆丹羽孝希 グリーン(本質)&ピンク(外面)
Niwa Kouki

最後は丹羽孝希選手です。彼の本質カラーは自分志向のグリーン(外面カラ―は共感志向のピンク)です。
彼は団体戦の銀メダル獲得直後にこうコメントしていました。

水谷さんの個人戦の銅メダルを首に懸けさせてもらって、自分も「メダルが欲しい」って気持ちが強くなりました。ロンドン五輪では負けてしまいメダルを獲りたいという思いが強くなって、今回団体戦で銀メダルが獲れたので良かったです。

自分志向は目標達成意欲がひじょうに高いという特徴があります。そして自分が頑張って目標達成した結果が「形」に残ることに強い喜びと満足感を感じるのです。コメントにも『メダル』の言葉が繰り返されています。多くの人に称賛されるより、今自分の手の中にメダルがあることが最高の喜びなのでしょう。そして常にこの無表情(笑)。人の目を気にすることなく、いつもマイペースにわが道を進む自分志向の人は、表情も笑顔が少なく硬めなことが多いのです。

◆まとめ

試合で勝利した直後のインタビューではすぐにマイクを向けられるため、選手の心からの思いが顕著に表れます。卓球のように団体戦の場合、全く同じ状況に置かれながら感じ方がこれだけ違うのですから面白いですね。

次回は「涙」の違いについて書いてみようと思っています!

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