リビング勉強がよい子、一人部屋の方がよい子

中学生、高校生になると、2~3ヶ月に1回は何かしらの学内試験を受けている娘達。そして、勉強のやり方を見ていると、始める時期やその進め方は2人それぞれに随分違います。

親は自分の学生時代の勉強法と比べながら、つい口うるさく注意しがちですが、勉強の進め方はタイプによってそれぞれ違うもの。
最近は「リビング勉強がオススメ」との記事も多く見られますが、全員がそうとも言い切れないようです。できる事なら、わが子のやる気を上げられる適切なサポートをしてあげたいところです。

◆目標の点数を目指して頑張る子なら

器用さは無いものの、コツコツと努力できる【独立タイプ】(i-colorゴールド・コーラル・グリーン・オレンジ)は、目標点数やご褒美を具体的に設定してあげると、勉強への気合いが入りやすいでしょう。

また、「友達の〇〇君に勝ちたい!」と思う負けず嫌いなタイプの子も多いので、良い成績を取って友達に勝つためにも、具体的な対策法を教えてあげると喜ぶでしょう。例えば、

・より効率的に覚えられる暗記のコツを教える

・やる気が途切れないように「ここまで終わったらお菓子タイム!」など、勉強の区切りにこまめにご褒美を設定して、自分のモチベーションを保つ工夫をする

・1度やる気になったら、自分の部屋や1人で集中できる場所でやらせる

・「学年〇位以内に入ったら〇〇をあげる」など、目標達成した時のご褒美も事前に設定しておく

などが効果的でしょう。

そして、このタイプに最もNGな親の対応は、集中している時に口を出す事です。彼らは目標に向けて集中した後は「点数(結果)が出るまで自分のやり方でやらせて」と考えています。集中している時には、声をかけずに見守るように徹底してあげましょう。

◆1人より仲間と一緒に頑張りたい子なら

【共感タイプ】(i-colorピンク・オリーブ・イエロー・バイオレット)は1人っきりで長時間頑張っていると、淋しさや不安感を感じやすいタイプです。そこで

・勉強場所はリビングか、友達と一緒に机を並べて質問し合える所で行う

・ある程度覚えたら、友達や家族に問題を出してもらう

・暗記した内容を誰かに聞いてもらう

など、合間合間に人のとのコミュニケーションを挟んだ方がモチベーションが保ちやすいでしょう。

また前述の【独立タイプ】とは違い、頑張っている姿を時々励ましてほしいと思っています。たまに後ろから様子を覗きながら、頑張って勉強している事自体を褒めたり夜食を作ってあげたりするとやる気が倍増するでしょう。

◆短期集中で合理的に済ませたがる子なら

【直感タイプ】(i-colorターコイズ・レッド・ブルー・ロイヤルブルー)は、日々コツコツ進めるのは苦手で、気分が乗った時に集中して一気に片付けようと考えています。

親からすると「いつになったら勉強を始めるつもり??」と最も気をもみ、つい怒りをぶつけたくなるタイプですが、彼らは最初から試験範囲を全て勉強するつもり等ないのです。先生が出題しそうな箇所にターゲットを絞り、まじめな友達のノートを借りる等して、試験直前に要領よく一気に済ませようと考えています。このやり方でも上位の成績をおさえてくるのですから、ある意味凄いことです。実はこのタイプは、親も見ていない夜中にこっそり集中して勉強しているケースも多いのです。
友達からも親からも「全然勉強していないのに、こんなに良い成績が取れるなんてすご~い!」と驚かれるのが、彼らの望んでいる立ち位置なのです

しかし、嫌いな科目に限ってはやや難点があります。彼らは、興味のないものに対しては勉強する意味を全く見出せないため、落第しないギリギリのラインを狙って最低限の勉強しかしない傾向があります。それで予定通りクリアできればいいのですが、稀にギリギリのラインを下回ってしまい後々面倒になることも。そうならないために、彼らには

「今は嫌いでもこの分野の勉強をしておけば、人生の選択肢や可能性が大きく広がるのよ」

と、目先の成績ではなく、自分の将来をイメージさせて、そこに活かせるという感覚を持たせてみてください
また、試験直前になって勉強していない事が発覚した際は

「この科目が得意な友達にポイントだけかい摘んで教えてもらえば?
あなたならそれだけでできるでしょ?追試になるのだけはカッコ悪いからやめてよ」

と、合理的なやり方でも理解できる勘の良さを褒めつつ、最低ラインだけは死守するよう、常にカッコ良くきめたい【直感キッズ】の心に刺さる言葉で再度意識づけてみるのも一策です。

◆まとめ

学生時代、どんなにまじめに勉強しても、勉強していない風を装う友達に勝てなかった思い出があります。今思うと彼女は【直感タイプ】だったのでしょう。彼女のような要領の良さや勘の良さを持ち得ない私は、やはり努力あるのみの【独立タイプ】なのです。

わが子に勉強を思い通りにやらせるのは難しいものですが、タイプがわかれば的外れな対応はしなくて済みそうです。

また、子どものいる前で親自身が楽しそうに本を読んだり、趣味の勉強をしたり、教養番組を観たりするのもオススメです。子どもは大人が楽しそうに集中している姿を見るとマネしたくなるようですよ♪

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