プロ野球では日本シリーズが始まり早くも2戦が終了。ソフトバンクホークスが2連勝でコマを優位に進めています。しかし日本シリーズは短期戦のため、何かをきっかけに流れがガラッと変わる事もあります。そして必ずやシーズン中の成績通りの結果が出るとも限りません。こんな短期決戦に大きく影響するのは、試合の大事な場面で表れる選手一人ひとりの精神面や思考タイプなのです。そこで、ソフトバンクホークスとヤクルトスワローズの選手にはどんな傾向があるのか、i-colorで比較してみました。
全カラー揃ったソフトバンク選手陣
今シーズン圧倒的なパワーでパ・リーグ史上最速優勝を果たしたソフトバンクホークス。選手陣のi-colorを見て驚いたのは見事に12カラー全タイプが平均的に存在する事。こんなにバランス良く均等に揃ったチームは他にありません。
注目選手を見ると、盛り上げ役お祭り男の松田宣浩選手はi-colorレッド、トリプル3の柳田悠岐選手はi-colorコーラルです。この2つのカラーの共通点は目標に向かって一気に突き進む瞬発的パワーがある事。これはまさに短期決戦向き。彼らが本領発揮する姿が期待できそうです。
そして内川選手がケガで急遽欠場になってしまいましたが、これがやる気スイッチの1つになる選手もいるのです。明石健志選手・福田秀平選手・髙谷裕亮選手は人のために頑張る人志向タイプです。彼らが自分のためだけでなく「出場できない内川選手の分もしっかり戦わなければ!」というモードに入れば、いつも以上の活躍を見せる可能性大です。なでしこ(サッカー女子日本代表)がケガで離脱した安藤選手を思い団結力を増したあの状況に近いのです。
投打共に最強の実力を持ったソフトバンクホークスが更に団結力を強めた今、4連勝での日本一達成も夢ではなさそうです。
ワクワク思考の多いヤクルト選手陣
以前も取り上げたヤクルト真中満監督のi-colorはターコイズとピンク。この2つのカラーの共通点はどちらも『希望思考』である事。楽しい未来をイメージしてワクワクできれば細かい事は気にせず進んで行けるアグレッシブ思考です。幾つになっても少年っぽい無邪気さを持っているのがこの思考タイプの特徴です。
先日のドラフト会議で真中監督が交渉権獲得の当たりクジと勘違いしてガッツポーズしてしまったのも、まさに希望思考にありがちな早とちり行動です。そしてそのリアクションを見て自分のクジを確認しなかった金本知憲監督も同じく希望思考でした(^^;)常に細かいチェックを怠らないリスク思考であれば、いくら相手が喜んでいても自分のクジは必ず確認するのです。
さてヤクルト選手陣のi-colorを見てみると、大半の選手が真中監督と同じ『希望思考』でした。たとえ裏付けが無くても諦めずに挑戦できるこの思考特性を集結すれば、逆転勝利のチャンスも見えて来るのではないでしょうか。
ピンチを巻き返すために
ただ1つ心配なのは、ピンチの時に選手の気持ちをまとめ全体の流れを組み立て直す司令塔役が得意なi-colorブルー・グリーン・イエローがヤクルトの主力選手には存在しない点です。司令塔タイプの選手がいない中、先に2勝を献上してしまったこの状況でチームをまとめ直すのはやはり真中監督の役割でしょう。
シーズン中は練習でもミーティングでも選手一人ひとりの意志を尊重し自主性を重視して来られたようですが、2連敗した今真中監督が全選手に再度『日本一になり歓喜の渦の中にいる自分』をしっかりイメージさせ、ピンチでも下を向く事なく『残りの試合を全力で楽しむ』位の気持ちでリスタートさせるのが重要だと感じます。
そう、あの年始に話題になった箱根駅伝での青山学院大学原晋監督が取った『ワクワク大作戦』。全選手が笑顔で走り切ったあの雰囲気が今のヤクルトスワローズには必須なのです!!
まとめ
明日から日本シリーズの球場は神宮球場に替わります。ヤクルトの選手陣が気持ちを切り替えシーズン中のような活躍を見せるには好条件のホームゲームです。
先行された状況でも決して諦めない『希望思考』を前面に出し、ソフトバンクホークスの勢いにこのまま飲まれる事なく、ヤクルトスワローズらしいのびのび野球で巻き返しを図ってほしいものです!!