芭旺ママとビリギャルママに共通する姿勢

昨日は楽しみにしていた対談会に参加してきました。

映画にもなった「ビリギャル」さやかちゃんのママああちゃんさんと、「見てる、知ってる、考えてる」を出版し今注目を集めている11歳の男の子中島芭旺くんのママ弥生さんによる2人のママの対談です。

(これ以降はお2人を「さやかママ」「バオママ」と呼ばせていただきます)

まずは対談開始前に芭旺くんに会えると聞き、早めに会場に到着!彼の著書にサインしてもらいました♪彼の著書ポップの前には、彼の手書きで「しゃしん100円・サイン100円・あくしゅ50円」等が書かれていました。さすが芭旺くん!

でも、ちょっとしたクリスマスプレゼント(小さなクリスマスバッジ)を芭旺くんに持参した私には「いえいえ、お金はいただけません!」と頑なに断られ、無料でサインと写真撮影をしてくれました。こんなところまでしっかり気遣いのできる11歳男子です(^^)

baomako1

対談会場はビリギャルさやかちゃんを指導した坪田信貴先生が都内に開かれた坪田塾東京校。そしてファシリテーターは、教育学を超えた「学習学」を提唱されている本間正人先生が務められるという豪華なメンバーがお揃いの中で始まりました。

◆スタートは自分の親と真逆の子育て

母親業というのは、第一子が産まれると共にスタートする初体験の大仕事です。出産後、自宅に帰ったその日から突然始まるわが子とのOJTの日々!

ここで誰もが参考にするのは「自分の親の子育て法」でしょう。

自分の親の対応に心から満足している人は親のやり方を真似るでしょうし、逆に親の対応が嫌だった思い出の強い人は親を反面教師として全く違う対応を取るでしょう。

さやかママとバオママは、お2人共に後者だったと言います。

バオママは

親には、厳しいしつけの元「私の言う通りに育ちなさい」と言われ、学校も就職先も結婚相手までも決められ、きちんと言う通りにしてきました。でも家の中に自分の居場所はどこにもなかったし、「自分はダメ人間なんだ」と思って成長してきました。

そして自分が親になった時、わが子に厳しいしつけをした事もあったけれど、子どもの反応や結果が悪いと感じてやめました。今は、子ども自身が幸せを感じられることだけを願って子育てをしています。

と話されていました。

さやかママは

時代的なものもあり、自分の親もそれなりの理由があって良かれと思ってやってきたこと。親の対応で嫌だった点はしないように、また良かった点は受け継いでいければよいと思う。

と話されていました。

私も小さい頃から母親の対応には「?」な事が多々あり「私はこういう母親にはなるまい!」と思っていた時期もありましたが、やはり自分も母親になるとわかる事も多いものです。今では過干渉気味だった母の愛情も理解し、心から感謝しています。

◆わが子が学校に行かなくなった時

更にバオママは

バオくんが引っ越しした後、新しい学校に溶け込めず時々休むようになった時も、あえて口出しはせずに見ていました。なぜなら「バオくんの人生はバオくんのものだから」。
そしてある日彼は「学校に行きたくない」と私に言ってくれました。その時私は
「よく言えたね」と言ってその気持ちを受け入れました。

と。

また、さやかママは

実はさやかは学校が好きだったので楽しく通学していましたが、弟の方が学校に行かない事が多かったんです。でも「行きたくない」と意思表示できるのは素晴らしい事だし、わが子には気力と才能を感じていたので、学校に行かない事は何も心配ではなかった。

と。

お2人から共通して感じたのは、

★わが子を本気で信じ切ること、そして、

★子どもが素直に自分の思いを親に言えるように常に意識してきたこと

でした。特に、わが子を信じ切るのは親としてなかなか勇気のいることです。ただし、ここさえ腹落ちして決断してしまえば、わが子がどんな行動を取っても狼狽える事はなくなり、自分の思いを発信できているわが子を笑顔で見守れるのでしょう。
子どもは常に親の表情を見ています。何をしてもぶれずに笑顔で受けとめてくれる母親が家にいたら、子どもはどんなにか心強いことでしょう!

◆親自身の幸せを考える

「子どもが小さいうちは自分の時間なんて皆無!」「子どもを見ないで母親が遊ぶなんて信じられない」なんて一般の声も時々耳にしますが、果たしてそれで子ども達は幸せなのでしょうか。

今回の対談会でも、多くのママさん達から質問が出ましたが、皆さん子育てに一生懸命で本当に本当に真面目です!「毎週新潟から東京に来て、子育てに関する講座に参加しています」というママさんもいました。でも、そのママ達の表情にはどこか硬さを感じました。
「子どものためにどうするのが最善なのか?」というお悩みを真剣に考えるあまり、やや悲壮感も伝わって来たのです。でもその表情を見て子どもは喜ばないはず・・。
バオママは

自分が楽しむことがとっても大切。「やりたい!」と思ったらすぐにやっているし、今も「帰りたい!」と思ったらきっと帰っちゃいます(笑)。「そんな事をしたら他の人がどう思うか?非難されるかも・・」なんて心のブレーキはかけ過ぎない方が良い。

また、さやかママは

自分をちゃんと愛することは(自分勝手ではなく)皆への幸せに繋がるんだと思うと、日々の幸せを色々イメージしやすくなる。

と。

もちろんこの考えに至るまでには、お2人共に様々な苦労を体験されてきたのです。オフレコな内容もカミングアウトして下さり(ここでは書けませんが)、多くの壮絶な経験や苦労の末にこの考えに至ったのです。
芭旺くんが小学校に通っていない事は未だ反対意見も多く聞かれますが、バオママは自分も芭旺くんも幸せに生きる道を考え尽くしてこの選択をしたのだと感じました。2人の表情を見ていれば、この選択が間違っていないことも伝わってきます。そして「子育てには1つとして同じやり方も正解もない」ですからね。

baobaomama1
(対談スタート前に一言だけ挨拶をしてくれた芭旺くん&それを見守るママ)

◆子育てはコーチング

sayaka

最後に、さやかちゃんがこの対談会をまとめて挨拶をしてくれました。

その中で心に残ったのはこのセリフです。

コーチングというものを知った時「ああ、私の母も芭旺くんママも、子育ての中で自然とコーチングができていたんだなぁ」と感じました。そして、その事に感謝しています。

◆まとめ

今回の対談を通して

★わが子の人生はわが子のもの。本人の力を信じ切ること

★わが子がホンネを言える関係性を作っておくこと

★親は自分の人生を子育てに捧げず、自分の幸せを大切にして笑顔で過ごすこと

★子育ては指導(ティーチング)ではなくコーチングが重要

とあらためて感じました。

親はつい「子どもには何でも教えてあげなきゃ!」と上からティーチングの姿勢を取りがちですが、本当にすべき事は、子どもの心の声に常に耳を傾けて共感し、(ブランドのコーチのマークの馬車のように)わが子が進みたい道に向かって導くことなんですよね♪

私の著書「子どものやる気を引きだす親 うばう親」も「子どもをコーチングできる親 ティーチングのみの親」と言い換えられるな!なんて気づきました♪

対談会終了後は、ママさん達の表情がとっても明るくなっていたのが、私としても嬉しかったです♡

最後に・・。「バオママとさやかママともっとゆっくりお話がしたーい!!」と思ったので、ひとまずここに叫んでおきます(笑)言葉にすると実現しやすいですからね♪

 ***あなたはどの志向タイプ? 各書店・下記WEBストアにて好評発売中です!***
https://www.amazon.co.jp/dp/4908059489/ref=cm_wl_huc_continue
http://honto.jp/netstore/pd-book_28086225.html
%e3%82%ab%e3%83%90%e3%83%bc%ef%bc%86%e5%b8%af

『チームワークの向上』『本番に強い選手育成』にご興味のある方へ

指導者や親御さんに向けて
★子どもの根本的な志向タイプについて
★子どもの特性を伸ばす関わり方
★モチベーション・自己肯定感の上げ方をテーマにしたセミナー

スポーツチームの「チームアドバイザー」として
★個々の選手に適したアプローチ法の具体的アドバイス
★選手向け研修の企画・実施
等を行っています。

ご興味のある方は、下記よりお気軽にご相談くださいませ。

ご質問・お問い合わせ