今年の暑い夏も終わりを迎えました。この夏の高校野球は100年目を飾るに相応しく、多くの球児達の活躍は目を見張るものがあり、毎日本当に見応えがありました。そんな高校野球熱が未だ冷めやらない私の次の楽しみは、現在大阪で開催されているU-18ベースボールワールドカップです!甲子園で活躍した選手を中心に選りすぐりの高校球児達が招集され圧勝を続けています。
もちろん今回もi-colorでメンバー分析してみたところ、ひじょうに注目すべき傾向が出て来ました。過去に残念な結果(6位)に終わった2012年U-18のメンバー傾向と明確な違いが出ましたので比較しながら見ていきましょう。
今年のU-18メンバーの傾向
何より特徴的なのはプロ意識が強く理解力の高いi-colorロイヤルブルーとi-colorバイオレットが全メンバーの半分を占めている点です!こんなに同じカラーが集まるのもひじょうに珍しい事でしょう。プロ野球選手で見てみると、ロイヤルブルーは監督、バイオレットはキャッチャーに多いカラーです。ピンチでも慌てる事なく冷静に状況判断できる精神年齢の高いカラーです。また、展開志向のロイヤルブルーは世界大会など大きな舞台になる程実力を発揮できる大物志向でもあります。
U-18チームを率いる西谷浩一監督はi-colorターコイズ。ロイヤルブルーと同じくターコイズもセンスと直感力に優れた展開志向グループのひとつです。監督が言葉で多くを語らなくてもポイントを短く伝えれば言いたい事を察してくれるのが展開志向タイプですから、監督から見ても意思疎通が図りやすく頼れる選手陣と言えるでしょう。選抜時に西谷監督の得意の勘が働きこのメンバーが揃ったのかもしれません。
2012年U-18メンバーの傾向
それに対して、日本選抜メンバーでありながら結果が残せなかった2012年のU-18チーム(藤浪晋太郎選手や大谷翔平選手などが出場)の特徴は、まず展開志向の選手がほぼいません(^_^;)そして仲間意識が強い人志向の選手が多いのも特徴的でした。
人志向が多いのはサッカーのなでしこチームも同じですが、なでしこチームの人志向には佐々木監督と澤穂希選手がいました。指導者やリーダーが同じ人志向の場合、チームの一体感と更なる団結力が生まれ、試合を通して絆が深まりチームが成長していくという好事例が見られる事もあります。
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しかし2012年U-18の監督や他のメンバーは自分志向でした。人志向メンバーが仲間意識を深めようとしても、自分のペースを崩さず淡々と自分のやり方で進めるのが好きな自分志向メンバーは同調して来ないのです。そして試合でピンチが訪れた時、精神的に緊張と焦りが出やすい人志向と、個々の力で打開しようとする自分志向が全く違う動きをするためチームのまとまりが崩れ一気に流れを相手チームに持って行かれやすいという弱点があるのです。
今年のU-18チームの注意点
今年のU-18チームを褒めちぎりましたが注意すべき点もあります。それは半数を占める展開志向メンバーが試合の波に乗れるかどうかです。一度波に乗れば誰も止められない程の脅威的な活躍を見せてくれるこの志向タイプですが、気持ちが波に乗って来ないと過去の勇姿がウソのように調子が乗らないまま終わってしまう事があるのです。そんな時にマイペース派の自分志向メンバーや、仲間を助けようという意識の高い人志向メンバーがうまくフォローできるどうかがポイントです。
ピッチャーを3つの志向タイプに分けてみると
★展開志向ピッチャー→佐藤世那くん・成田翔くん・高橋樹也くん
★自分志向ピッチャー→上野翔太郎くん・森下暢仁くん・勝俣翔貴くん
★人志向ピッチャー→小笠原慎之介くん・髙橋純平くん
と分かれます。(ピッチャーに限っては平均的に分かれていました)
展開志向のピッチャーが波に乗り切れない時は迷わず交替するのが得策でしょう。また、勝俣くんは今バッティングが光っていますので、展開志向のピッチャーがいまひとつの時には是非ともバッティングでフォローしてほしいものです。
まとめ
このブログを書いている間にもスーパーラウンド戦で佐藤世那くん(i-colorロイヤルブルー)が140球の力投でカナダを相手に完投してくれました。これから続く試合でも展開志向の圧倒的才能でチームを引っ張り、悲願の初優勝を勝ち取ってほしいものです!!プロ顔負けの今年のU-18チームに注目必至です!!