【箱根駅伝】青学大3連覇は原晋監督の指導の賜物

皆さん、あけましておめでとうございます!

2017年もスポーツや親子に関わるブログを書きながら、皆さんに『子ども達の自信とやる気をアップするコミュニケーションのヒント』を感じていただけたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します。

今年も恒例の箱根駅伝からブログスタートです!!

◆青学大が学生駅伝3冠&箱根駅伝3連覇達成!!

青山学院大学が、予告通り箱根駅伝3連覇を飾ってくれました。母校の快挙は本当に感激です!!

10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を優勝で飾り、今日の箱根駅伝優勝で、戦後初の学生駅伝3冠箱根駅伝3連覇を果たしました!!
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青学大駅伝部がここまで強いチームになったのは、やはり原晋監督の功績が大きいでしょう。

◆2017年の作戦名は「サンキュー大作戦」

原晋監督になってから9度目の箱根駅伝。そこで今回の作戦名を

「3と9、感謝の意味を込めて『サンキュー大作戦』です!」

と名付けた原監督。

「(箱根)3連覇、(学生駅伝)3冠、そして監督になって9度目の(箱根)出場。お世話になった皆さんに“サンキュー”と言いたいんです」

と説明していました。常に人への感謝を忘れないのは、さすが共感タイプの原監督です。

原監督が常にポジティブなスローガンを掲げているのは『すべては明るさから始まる』という考えに基づいて行っているものです。

「選手たちが走りたくて仕方ないという心の状態に持っていくことが大切」

とも話しています。確かに箱根駅伝でも、選手全員が笑顔でタスキを渡し、走れた事への喜びに溢れた表情で走り終えているのは青学大チームのみでした。また、

「自分の言葉で表現豊かに話す選手が増えると、自然とチーム内の空気が良くなる。それによってムードが明るくなり、辛い選手も一丸となって頑張れる」

と考えているため、ミ―ティングでは監督の発言は少なめに抑え、基本は選手達で自主的に考え活発に意見交換させる事を意識されています。また、目標確認ミーティングでは、メンバーをランダムに5~6人のグループに分けて話し合わせるとのこと。
決まったメンバーで行わない事で新鮮な意見が交わされたり、レギュラー選手や故障選手それぞれの想いを理解でき、チームの一体感が増すからです。そしてこの方針は今回の箱根駅伝で最も生かされたようです。

◆有力選手が不調でも乗り切った青学大チーム

複数の故障者が出ていた事もあり、年末の記者会見では

「現時点の「サンキュー指数」はまだ39%。楽に勝てる大会じゃない。もつれますよ」

と原監督らしからぬ控えめな発言をされていました。「ハッピー大作戦」と銘打った前回大会前は「ハッピー指数95%」と言っていたのですから、状況はかなり悪かったようです。

不調選手の1人だった秋山雄飛選手も試合後

「調子が悪くレース前から自分も含め「不安だ」と言われていたので(笑)去年の良い時の感覚を思い出して走りました」

と話していました。自分の現状を自覚しつつも良い時をイメージして走ったようです。

また、秋山選手が2位から1位に上がった時には、車に乗った原監督から「お前は湘南の神だ!」と声をかけられ、それに対し手を上げて合図しながら走っていました。この絶妙なタイミングでの原監督の声かけは、秋山選手のモチベーションを上げ、一層力強い走りに繋がったのでしょう。

また、1年と2年時に箱根駅伝で連続区間賞を取ってきた3年生の田村和希選手は、不調のまま箱根に入り、7区後半に失速してまさかの区間11位。それでも気力で完走し、青学の1位をキープしたのはさすがでした。
そして試合後のインタビューによると、チームメンバーは田村選手の不調も想定内だったと話しています。その上で「皆でフォローしていけば優勝できる!」とポジティブに考え、各自が自分の役割を果たす事に集中して戦っていたのでしょう。

◆青学チーム内の変化

原監督は今のチームについて

「チームとしてのノウハウが確立されてきている。私がワーワー言う時期は過ぎて、学生たちが『強くなりたい』という気持ちで取り組んでくれています」

と話しています。今回の箱根駅伝はそれを体現してくれたように感じます。

そして3連覇を果たした後もおごった発言をする選手はいず、笑顔と共に仲間や応援してくれた人達への感謝を述べる選手達。原監督が繰り返し発言している『全ての人への感謝を忘れない謙虚な姿勢』も、自然と選手の中に浸透しているようです。

◆2020年東京五輪を見据えて

駅伝出場の選手には、東京五輪に向けて夢を語る選手もいます。彼らにとって箱根駅伝は最終ゴールではないのです。
そして、原監督も同じように長距離選手の育成に使命を感じています。

「長距離のイメージが厳しい、辛いだけでは、他のスポーツに選手が行ってしまう。楽しくやりたかった」

原監督のポジティブ作戦にはこんな想いも含まれていたのです。
駅伝経験者が有力な長距離選手になり、世界大会で活躍しているケースはひじょうに少ないのが現状です。実業団や日本代表コーチ陣が原監督の「プラス思考の指導法」を取り入れ、スランプ時も自らプラスに考えられるメンタルの強い選手を数多く育て上げてほしいです。
東京五輪に向けて、2017年がスポーツ指導において大きな変革の年になる事を願っています!

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