子ども達の夏休みもあと1週間と少し。我が家の娘(小6)はこの夏休みの大半を勉強に費やしました。来年2月に中学受験を控えているためです。塾の先生からは「この夏休み中に受験校をほぼ確定しておくように」と言われています。
学校を選ぶポイントは家庭によって随分違うと思いますが、我が家は私が得意とするi-colorタイプも考慮しながら娘の価値観を考察しつつ検討しています。
私と娘の価値観の違い
まず私と娘は親子でありながら価値観や思考が大きく違います。
◆思考タイプ
私:なんとかなる!のポジティブ派
娘:心配事があると明るい未来がイメージできないネガティブ派
◆好む環境
私:自分が成長できる環境
娘:自分が気に入った仲間の中でリーダーシップを取れる環境
◆人間関係
私:自分のやりたい事ができれば周りの人間関係の良し悪しはさほど気にならない
娘:信頼できる仲間がいないとモチベーションが下がる
これだけ違うと私の考えでアドバイスしても彼女の心には全く響きません。これがわかるまでは親子で意見がぶつかる事も数知れず。お互いが「なんでそんな事言うの?」の繰り返しでした。
娘の心地良い立ち位置
彼女の塾では成績順にクラスが3つに分かれています。何度かテストの調子が良く先生に上のクラスに上がらないかと相談された時のこと。彼女は帰宅後私にこう言いました。
「クラス上がらなくてもいい?私自分のクラスの中で上の方にいないとやる気無くなっちゃうんだよね」
なかなか自分の事わかってるじゃないと思いながら「じゃあ今のクラスで頑張ればいいんじゃない?」と答えました。
人の考え方は様々。進学塾に行っているからと言って皆がいつも競争し合い背伸びしてギリギリの状況で頑張らなくてもよいと思うのです。
これはi-colorでもタイプ毎に分かれます。例えば、負けず嫌いのi-colorコーラルはあえて厳しい環境やライバルのいる環境に身を置いた方が伸びるタイプです。ちなみに我が娘は人志向のi-colorオリーブ。人志向(ピンク・オリーブ・イエロー・バイオレット)は大好きな仲間に囲まれて居心地の良い環境にいる事を重視します。その中でもオリーブは自分を慕ってくれる仲間の中で皆を仕切れる立ち位置が心地良いという傾向があります。娘は自分が好む環境を自ら理解できていたようです。
目標校に合格したら・・・
私達は中学校を幾つか見学し文化祭にも行き、学校や生徒達の雰囲気を体感してきました。小6とは言え彼女なりに感じる事は数多く「ここは雰囲気が何か違う。自分がいるイメージが持てない」なんて大人びた感想が出る事も。
そして目標校として今の成績より少し上の学校を1校受験する事に決めました。彼女が総合的に最も気に入っている学校です。
先週は夏期講習の狭間の休みだったため、一息休憩もかねて2人で映画を観に行きました。その帰り道、彼女は私にこう相談してきたのです。
「目標校目指してこれからも勉強頑張るよ。でももし合格しても行かなくてもいい?」
これにはさすがに私も驚き「なんで?」と聞かずにはいられませんでした。すると
「目標の学校に合格できたらすっごい嬉しいと思う。でもその後入学してから学年の中で上の成績をキープできないと思うんだ。それはやっぱりイヤなんだよね・・。でも合格した事実は合格証に残るから、それで自分のプライドは保てるしそれで満足なんだ。」と。
以前塾で上のクラスに上がらないかと聞かれた時と同じです。彼女の望む立ち位置は一貫して『仲間の中で上の方にいる事』。そしてその位置をキープするためならやる気スイッチが入るのです。
「わかった。じゃあ頑張りを結果に残せるようにこれからも精一杯やろうね!」と声をかけました。
まとめ
自分の心地良い立ち位置は人によって大きく違うもの。それに気付かず親や指導者が自分の心地良い環境を子どもに強要してしまうと、子どもにとっては大きなストレスになってしまいます。そして信頼する親や指導者に望まれると、本意でなくてもその通りにしようと頑張るのが子どもなのです。
子どもがどんな立ち位置の時に伸び伸び行動できているか、また新しい環境に入る時に何を重要視するタイプなのか理解していますか?普段から子どもの様子を観察したり子どもの話を聞いたりしながら『子どもの力を発揮しやすい環境』を私達大人が知っておくべきだと改めて感じました。
受験まであと半年弱。娘の望む環境を受入れながら、やる気をキープできるようにサポートしていければと思っています。『自分の道を決めるのは自分自身』が一番ですからね!
“小6娘の受験校のポジショニングが面白い” への 3 件のフィードバック