鈴木明子さんと母の関係は『出来る母と第一子長女』の典型

こんにちは。スポーツキッズコミュニケーターのMAKOです。

私の好きなスポーツ選手の1人である鈴木明子さんフィギュアスケート界においてその表情と表現力の高さで多くのファンを魅了してきました。彼女は摂食障害という辛い病を克服し、その後オリンピック出場を果たした事でも有名です。

そんな彼女が最近になってその病の原因の1つにお母様との関係性があったと語っています。先日下記投稿でもまとめました『こじれやすい母と娘の関係』について、今回は鈴木明子さんとお母様の事例をもとにi-colorタイプも加味して考えてみました。

手が届かないほど偉大な母

鈴木明子さんのご実家は割烹料理店を2店舗営んでいます。そしてお母様はその1店の店主。明子さんがスケートを始めたきっかけには「スケートは21時まで練習があり、リンクにいれば安心だから」という多忙なお母様の意向もあったそうです。
明子さんの引退前最後の演技を見にいらしたお母様は、お着物を着て常に姿勢良く凛とした姿が印象的でした。お母様の存在そのものが明子さんにとっては憧れであり、また到底超えられない高い壁だったのではないでしょうか。

そしてお母様が日頃明子さんに取っていた『出来て当然』という対応が明子さんには強烈なプレッシャーになっていたのです。

母の残像を追っていた一人暮らし期

大学進学を機に一人暮らしを始めた明子さん。しかし母に強い憧れと尊敬の念を持ち、少しでも追いつきたかった彼女の思いは、この時間違えた方向に働いてしまったのです。

実家暮らしの時のように食事管理も完璧にしなくてはいけない、もし体型維持できなければ自己管理出来ていないと見られてしまう・・そんな強迫観念から食事を摂れなくなっていったのでしょう。第一子長女が持ちやすい「母のようにきちんとしなければ・・母の期待に応えなければ・・」という『べき思考』が働きオーバーヒートしてしまったのです。
明子さんのi-colorコーラル。負けず嫌いで目標が決まればそれに向かって自分一人で頑張る自分志向タイプです。それが「お母さんのようにちゃんとした一人暮らし生活をする」という目標に向けて発動してしまったようです。

摂食障害で母の態度に変化が

食べるという当然の事が出来なくなった明子さんを目の当たりにした当初、お母様はそれを素直に受け入れられなかったようです。「なんで食べられないの?」「ちゃんと食べなさい!」と言われ続けた明子さんはこの母の対応が辛く悲しかったと言います。

しかしお母様の対応にも徐々に変化が表れます。明子さんが豆腐なら食べられると聞き「豆腐が食べられるなら鍋に入れてみようか。食べられるものから食べればそれでいいのよ」と声をかけたのです。まさにありのままの明子さんを受け入れようという態度に変わったのです。この時明子さんは「母にやっとわかってもらえたと感じた」と言います。

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そして摂食障害を克服する中、時には添い寝をする事もあったとか。
児童医学界の権威である渡辺久子先生によれば「幼少期に様々な理由で母に甘えられず良い子を演じてきた子どもには、大きくなってからでも抱きしめたり一緒に寝たり大泣きさせたり、スキンシップを取る機会と感情を爆発させる機会を与えてあげるのが精神面で一番の治療法なのです」とおっしゃられています。

そして明子さんのお母様は「この後から明子に何かを押しつける事はなくなりました」と語っています。摂食障害母娘共にお互いの関係を見直す良いきっかけになったのです。

一度スイッチが入ればゴール目指して全力で立ち向かうi-colorコーラル

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徐々に体重も戻り始めた頃「やっぱりスケートを諦めたくない!」というスケートに対する熱い思いに気づきやる気スイッチが入った明子さん。i-colorコーラルの人は、一度自分の目指すゴールや目標が決まればどんな大きな困難でも乗り越えようと立ち向かう強さを持っています。

ちなみにi-colorコーラルのアスリートには、未だ現役で活躍中の中日ドラゴンズ山本昌広投手、優勝記録更新中の白鵬関、箱根駅伝で一躍ヒーローになった神野大地選手等がいます。(i-colorコーラルに関する過去記事は下記をお読みください↓)

そして辛かった経験も全て自分の糧にしたいタイプ。インタビューでも「今となってはあの時期があったから今の私があるし、スケートへの取り組み方が全く変わったので、通るべき道だったのだと感じています」と話していました。

引退後は指導者ではなくプロスケーターの道を選んだ彼女。「人に教えるより自分を表現したいタイプなんです」と自分志向のi-colorコーラルらしい発言をされていました。今後はアイスショーで彼女の表現力豊かなスケートが見られそうです。

まとめ

母という完璧で大きな存在を手本にし過ぎて自分らしさを見失いかけた鈴木明子さん。その時お母様が今までとは違う歩み寄った対応を取ったからこそ彼女は立ち直れたのでしょう

このような完璧母タイプは、自分の信念を曲げず譲らず、否定されても決して謝らず・・という特徴があります。「私もしかして我が子に近い対応しているかも・・」と少しでも思い当たった方は、今からでも大丈夫。お子さんへの接し方を変えてみて下さい。
子どもはいつでも親の表情を見て少しでも喜んでもらおうと必死に頑張っています。そんなお子さんに「私の望み通りにしなくてもいいのよ」という言葉をかけてあげてほしいのです。その一言で子ども達がどれだけ自由になれるか。
大人になっても母との関係性を引きずっている人(特に女性)は数多くいます。今からでも遅くはありません。我が子が自分らしく伸び伸び生きていくためにも、子どもに対する自分の言動を一度真剣に考えてみてほしいのです。

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