6戦全勝という最高の結果を出してアメリカでの決勝ラウンドに勝ち進んだWBC日本代表チーム!
前回の<共感タイプ編>に続き、今回は<独立タイプ>の選手に注目します。
控えめで仲間意識を強く持つ共感タイプの選手とは真逆な価値観を持つ独立タイプの選手。
その名の通り独立心が強く、何事も他人の力を借りずに自分1人でやり切りたいと考えています。
スポーツでは個人競技で活躍している選手が多いのも頷けます。
◆平常心の独立タイプ
WBC日本代表選手で【独立タイプ】の選手は以下の通り。
★ポジティブ思考型 独立タイプ:
小久保監督・青木選手・山田(哲人)選手・坂本選手・鈴木(誠也)選手・宮西投手
★リスク管理型 独立タイプ:
中田選手・炭谷選手・牧田投手・石川投手
世界大会であろうと、表情も気持ちも変わることなく平常心を保って行動できる頼もしいタイプです。
「自分の力を発揮すれば結果は必ずついてくる」とドンと構え、常に自分の力を出し切る事に注力します。
◆独自の目標を持って臨む山田哲人選手
また、自分なりの目標を課して試合に臨むとより明確に結果が出やすいタイプです。
WBC前半、本人が納得行くほどの好成績が出せていなかった山田哲人選手(i-colorゴールド)は、先日のキューバ戦で
「今日は自分が打って勝ってやるという強い気持ちで試合に臨みました」
と発言していました。
毎試合、対戦相手ごとに具体的な目標や課題を掲げ、それを克服することで結果を残していくのが独立タイプの得意なスタイルです。
◆諦めずに夢に向かい続ける牧田投手
投手では、牧田投手・石川投手・宮西投手が独立タイプ。
WBCでクローザーとして毎試合好投を続けていた牧田投手(写真右)のi-colorはオレンジ。
「努力を継続して行けばいつか結果はついてくる」と考える独立タイプの中でも、特に長期的思考の大器晩成型タイプです。
大学時代、日本代表に選ばれながらも4年時にプロからの指名はなく、社会人野球を経験した後にプロ入りの夢を実現した苦労人です。
来季以降に向け、チームからの複数年契約を断ったことから、今後はメジャー行きも視野に入れているのではと言われています。このWBCでの活躍がメジャーの道に繋がることを意識しての、気合いのこもったピッチングなのかもしれません。
1次リーグ最終戦(イスラエル戦)では9回に登板し初の3失点を許しましたが
「結果を焦り過ぎて、体が開いてしまった」
「今日のピッチングを反省してしっかり修正して、アメリカでやっていきたい」
とコメントしています。
分析とリスク対策が得意なオレンジですから、同じ失敗を2度と繰り返さないために、この結果を細かく分析して次の試合に必ず生かしてくるでしょう。転んでもただでは起きない独立タイプです。強豪相手の決勝ラウンドに向けて、兜の緒を締め直せて良かったと捉えたいところです。
(ただ、本当は同じチームでありi-colorも同じ独立タイプの炭谷捕手とのバッテリーを徹底すべきだったのでは?という点も、首脳陣には改めてふり返ってほしいと感じます!)
◆独立タイプの実力に期待
次なる戦いの舞台はアメリカです。
環境が大きく変わってもブレない独立タイプの選手陣に残り2試合、今まで通りの実力を思う存分発揮してもらいましょう!!