厳しい環境が向いている子、向いていない子

もうすぐGWですが、小中学生の親御さん達にとっては、夏休みに我が子を参加させるイベントのプランニング時期にも入っているようです。

先日英語レッスンの後にある生徒の親御さんから

「この夏休みに息子を1人でホームステイに行かせようと思っています」

というご報告を受けました。

◆マイペースな小2男子

お子さんは小学2年生の男の子。普段のレッスンでは、やりたい内容の時は入って来るけれど、やりたくない時や疲れている時は何を言っても輪に入らず、寝たフリをして動かないという、マイペースな子です。そして英語レッスンなのに日本語でおしゃべりし続けることも多々あります。

これらの行動をプラスに捉えれば

・自分のペースを持っている
・自分の気持ちを表現できる
・自分の意志を押し通す強さがある
・(おしゃべり=)頭の回転が速い

と言えますが、マイナスの角度から見ると

・行動が遅い
・協調性がない
・頑固
・わがまま

というワードに変わってしまうでしょう。

でも、私はこういう男の子が結構好きです(笑)。反対に黙っていたり、周りの目ばかり気にして自分の気持ちを言えない子の方が、社会に出てから1人でやって行けるのかと心配になってしまいます。

◆彼に似ているアスリート

この生徒さんのi-colorは、なんと【独立タイプ】のオレンジで、私と一緒でした。

そして、彼の行動とホームステイの話を聞いて、私は同じi-colorオレンジのサッカー選手を思い出しました。

今注目度NO.1の原口元気選手です。

日本代表戦で4試合連続ゴールという快挙を成し遂げた選手ですが、彼も中学生の頃はかなり我の強い子どもだったようです。

 

◆Jr.ユースコーチが与えた試練

小6の時にサッカーとフットサルの両方で全国制覇を果たして天才と謳われ、浦和レッズのJr.ユースに入団した原口少年。

Jr.ユース時代のコーチは昔の原口選手についてこう話しています。

「自分のやりたいプレーの時は一生懸命プレーするが、守備では手を抜き、味方の選手からのズレたパスには反応しない。まさに自分のやりたい事しかやらない選手でした。」

(うちの小2生徒と同じ態度ですね)

そこでコーチは、中1の原口少年を最上級チームにあえて入れたそうです。Jr.ユースの最上級チームですから、技術力は全員原口少年より格段に上のレベルです。ここで、原口少年は現実を目の当たりにし「今までのやり方ではいけない」と自覚したのです。

 

【独立タイプ】は、揺るぎない強い意志を持っているため、他人の助言になかなか耳を傾けない傾向があります。

自分から人に相談しても、結局最終的に選ぶのは自分が決めた道、というタイプです。

このタイプには、現実の厳しさを自ら体感させるのが最善の対策だと思うのです。

 

◆オリジナルの対応策を実行

最上級チームに入り自分の実力を痛いほど思い知らされた原口少年は、ここからi-colorオレンジらしい対応策を考え出し実行に移しました。それは

試合後にプレーを項目別に細かく分類し、自分を含むチーム全員の10段階評価を付けた比較表を作ったのです。

これがその一部です。

先輩と自分を比較して自己分析して点数をつけ、自分の評価で特に低い「6」をつけた「ディフェンス・スピード・スタミナ」を強化し始めたのです。

中学生で自ら考えてここまで実行できるとはさすがです。ここまでしても「絶対に負けたくない!!」という思いが強かったのでしょう。

そういえば、同じ【独立タイプ】の本田圭佑選手も、少年時代にプロのサッカー選手になるという目標を決めた後は、食事管理にまで気を配り、自分の食べた物を全てノートに書き出して栄養バランスチェックをしていたと聞いた事があります。

トップアスリートになるという明確な目標が決まった後は、宣言して自分を追い込み、目標に到達するためならあらゆる努力を惜しまない

そんな【独立タイプ】の芯の強さを共通して感じます。

 

そして原口選手は未だに「スピード&スタミナ」を強化すべく、陸上の五輪出場経験者である大学教授監修の体幹トレーニングを海外でも継続的に1人地道に行っているそうです。そして現在所属のドイツチームのスプリント数(試合で時速24km以上で10m以上走る回数)はチームでNO.1。それでも彼はまだ鍛え続けています。

「日本代表選手の中で最も頼りになるNo.1の選手になりたい」

これが彼の最終目標なのです。

【独立タイプ】は、1度目標が決まればゴールに到着するまで休まず前進し続ける、まさに童話「うさぎとかめ」の「かめ」タイプなのです。

 

◆ホームステイで大きく成長して

話を小2の男子生徒に戻します。

そんな訳で、原口少年のような芯の強さを秘めた小2男子生徒のホームステイプランには私も賛成しました。

英語力としてはまだまだ未熟ですが、【独立タイプ】の彼のこと、試行錯誤しつつも1人で何とかするだろうと確信しています。彼のようにまだやりたい事がみつからずにくすぶっている【独立タイプ】の男の子は、思い切って厳しい環境下に置くと「負けてたまるか精神」が目覚め、グンと成長することがよくあるのです

ちなみに、ホームステイや子どもキャンプに1人で参加させて子どもの自立を望むのは【独立タイプ】の親御さんが大半です。なぜなら、自分自身が1人行動を苦にしない方々ですから。

しかしお子さんが【共感タイプ】の場合、これらは最も苦手な環境ですから、無理に行かせてもストレスフルで辛いだけの経験になりかねません。【共感タイプ】のお子さんには、必ず本人の「参加したい!」という意思を確認してから決定してあげてくださいね

さて、【独立タイプ】の彼に私からホームステイの話をしてみたところ、

「なにが~?聞いてないけど~?」

なんてとぼけた様子で返答していましたが、週末も頻繁に子どもキャンプに参加して楽しんでいる彼のこと。内心ホームステイを楽しみにしているのでしょう。(嫌ならテコでも動かないはずですから。)

辛い事や悔しい事も多々あると予想されるこのホームステイの経験が、彼にとって大きな気づきになりやる気スイッチを押す良いきっかけになってくれることを、私も大いに期待しています!!

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