「見てる、知ってる、考えてる」を出版した中島芭旺くん(11歳)。もう皆さんもご存知だと思います。自宅学習をする中、「会って話をしたい!」と思う大人がいれば、自分でセミナーや講演に申し込み会いに行く、行動力抜群の少年です。
中島芭旺くんへの注目が集まる中、私は「芭旺くんの意志を尊重してサポートしてきたママである中島弥生さんが素晴らしい!!」と感じてやみませんでした。
そして昨年末、中島弥生さんの講演会に参加し、直接お会いする機会を得ました。
その時の写真がこれです。↓
ちょうど私の本が出版した後だったのでプレゼントしたところ、本を持って記念撮影してくださいました♪
◆弥生さんの子ども時代
講演会では、弥生さんの幼少期のお話も聞く事ができました。
(以下、弥生さんのトークを一部抜粋)
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親には、厳しいしつけの元「私の言う通りに育ちなさい」と言われ、学校も就職先も結婚相手までも決められ、きちんと言う通りにし育ってきました。
でも家の中に自分の居場所はどこにもなかったし「自分はダメ人間なんだ」と思って成長してきました。
そして自分が親になった時、わが子に厳しいしつけをした時期もあったけれど、子どもの反応や結果が悪いと感じてやめました。
今は、子ども自身が幸せを感じられることだけを願って子育てをしています。
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女性は子どもを出産したその日から、突然『母親』になってしまいます。その時まず参考にするのは自分が母親からされた対応でしょう。
母親の子育てが心地良かった人はそれをそのままお手本とし、窮屈だったりストレスを感じて育った人は反面教師とするでしょう。
弥生さんは後者だったようです。(ちなみに私も同じく後者でした。)
弥生さんは母親の対応が息苦しかった経験から、自分の子育てでは
わが子の意思を第一に考えて、本人のやりたい事を自由にやらせる方針を貫いています。
その事について、最近アップされた取材記事にも書かれていましたので、皆さんも是非お読みください。
https://sho1.jp/10672/2 | 11歳の哲学者・中島芭旺くんのママが語る「捨てられる母親」が子育てのゴール
◆i-colorで見る親の傾向
私がカウンセリングで活用しているi-colorで見てみると、
弥生さんのように子どもの意思を尊重して放任対応をとるのは、
独立タイプ(表現グループ)、または直感タイプ(展開グループ)の親である確率が高いです。
独立タイプの親は「何事も1人でやるのが好き」、
直感タイプの親は「細かく管理されず、自分の気分の乗った時に一気に片付けるのが好き」
だからです。
それに対し、ついつい必要以上に手を出してしまいがちなのは、共感タイプ(発案グループ)の親です。なぜなら、共感タイプの親は「家族や仲間と一緒に頑張るのが好き」だから。
ここで共感タイプの親御さんはガッカリしないでほしいのです。共感タイプの親でも子どもを心から信じれば、干渉し過ぎず遠くから見守る対応もできるのです!
◆弥生さんの凄さ
弥生さんに直接お会いするまで私は
「芭旺くんをここまで自由にさせられるのだから、きっと弥生さんは【独立タイプ】か【直感タイプ】のママだろう」
と予想していたのです。
ところが、講演の内容や聴講者との質疑応答の様子を見ていて、驚きと共に気づいたのです。
「弥生さんは共感タイプのお母さんだ」
と!!
芭旺くんといる時は、愛おしそうに芭旺くんを見つめ、自然とスキンシップを取ったり、一緒に講演されたビリギャルママのお話を聴きながら涙を流されたり、質疑応答タイムで周りに理解されずに苦しんでいるママさんの現状を聴きながらまた涙を流されたり・・。
「弥生さんは人一倍わが子を愛してやまない共感タイプのママだ!」と感じたのです。
わが子の可愛さ余って、なかなか子離れできない人が多い共感タイプでありながら、芭旺くんの本当の幸せのために、こんなに早い時期から自ら子離れする道を選んだのです。
今芭旺くんと弥生さんは離れて暮らしています。これも芭旺くんが望んだ選択だから、弥生さんはそれを受け入れたのです。
一方、私のような独立タイプの母は、自分一人の時間が大切ですし、わが子が小さい頃から「早く一人前に育て上げよう」と願っている志向ですから、子離れにさほど抵抗はありません。とは言っても、この春から長女が一人暮らしを始めた直後は、さすがの私も何とも言えない寂しさを感じたものです。(その事については下記ブログをご参照ください↓)
http://makokouno.main.jp/wp/2259/ |長女が巣立った後に残された家族の変化
共感タイプの弥生さんが、芭旺くんをここまで自由に手離すのにどれだけの心の葛藤があったのだろうか、と考えれば考えるほど
「弥生さん、あなたは凄いです!!」と伝えたくなりました。
◆安心して子どもに捨てられる母親になる
弥生さんは取材記事の中で、ご自身の目標をこのような言葉で語っています。「安心して子どもに捨てられる母親になること」
一人でも多くの母親がこう思えたら、子ども達はどんなに自由にストレスなく無駄な期待も背負わず、ただひたすらに自分のやりたい道を進めるでしょう!!
あ~また弥生さんにお会いしてじっくりお話したくなりました。近々実現できるように動いてみようと思います(^^)