マナー講座で気づいたイマドキの学生に足りない経験

今日は私のもうひとつの顔(「全部でいくつあるんだろう?」)のお仕事を通して気づいた事について

「子どものやる気を引きだす親うばう親」https://www.amazon.co.jp/dp/4908059489/ref=cm_wl_huc_continueを昨年出版した関係で、i-colorカウンセラーとして親御さん向けセミナーの開催が増えていますが、実は以前から行っている仕事のひとつとして『マナー講師』の顔があります(^^)

先日、某大学にて『ビジネスマナー講座』を開催してきました。対象は、夏期インターンシップ(短期間の企業就業体験)に参加する大学2年生〜3年生。

アルバイトで接客対応を経験していない大学生は、生活の中で敬語を使う機会がほとんどない時代です。親にも大学の教授陣にも友達と同じような口調で話し、大人達もそれを半ば許している状況です。

そこで、電話応対含め、言葉遣いや身だしなみ等を中心に講義してきましたが、驚いた発見がひとつありました。

◆電話機の使い方を知らない大学生達

大学生が生活の中で頻繁に使うのは、スマホとパソコンです。コード付きの電話機は自宅にかろうじて存在しますが、大学生はほぼ使わないでしょう。一人暮らしの学生は電話機など不要ですから、設置するはずもありません。
そしてインターンシップで企業訪問し、コードで繋がり沢山のボタンが付いた慣れない電話機を前に、固まってしまうのでしょう。

◆受話器を持つ手はどっち?

マナー講座内では電話応対の説明前に必ず確認することがあります。それは、受話器を持つ手です。

「目の前の電話が鳴りました。すぐに取って、大学名と名前を名乗ってみてください!」

と突然指示すると、受話器を取るポーズをした手は、右手と左手ほぼ半々に分かれました。

そこで次に

「では、反対側の空いている手でペンを持ってください」

と言うと

「あっ、やばい、、、」

と言う声が漏れ聞こえてきます。

今はスマホで話している途中にメモしたい内容があれば、スマホのメモ帳に入力する時代です。電話をしながらペンを持つ事など滅多にないのでしょう。

素直に「そうか〜!」という表情をして、受話器を持つポーズをしたまま反対の手でメモを取っている姿を見ると、こちらも教え甲斐があり嬉しいものです(^^)

◆家の電話はマナーを学ぶキーツールだった

ひと昔前、大人が手が離せない時や不在の時は、小学生でも家の電話を取っていました。相手が誰だかわからない電話を取り、慣れない敬語を使いながら会話する機会があったのです。時にはセールスの電話に対応したり、知り合いから親への伝言を頼まれたりしながら、自然と電話応対のロープレができていたのです。自宅の電話は

「子どもが敬語を使って大人と話す、最高の練習ツールだったんだ!」

と改めて気づかされました。

◆まとめ

先日あるTV番組で、小学生が黒電話を生まれて初めて目の前にし、受話器の上下を逆に持って「もしもし」と言っている姿には愕然としました(笑)。
電話機の使い方がわからないのは仕方ないとしても、子ども達が大人と礼儀正しく敬語を使って話す機会が激減しているのは事実です。そんなイマドキの子ども達には、『敬語を使う機会』を意識的に持たせる必要性を強く感じました。

礼儀を重んじる先生のもとで習い事をするも良し、上下の規律がしっかりしているスポーツチームに所属するも良し、接客のアルバイトを経験させるも良し。特に『友達親子』と言われている、親子が友達感覚で会話している家庭の親御さんには

「大人と正しい敬語を使ってコミュニケーションできる子になるか否かは、親にも責任がかかっていますよ」

とそっとお伝えしたくなる経験でした。

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