(画像元:tennis365.net.http://news.tennis365.net/news/today/201401/99319.html)
こんにちは。スポーツを通してこども達が心身共に伸び伸び成長していくお手伝いをしておりますスポーツキッズコミュニケーターのMAKOです(*^^*)
今回は今注目度No.1の錦織圭選手と、彼に指導してきた松岡修造さん、マイケル・チャンさんの3人をi-colorでタイプ分析してみました。指導者と選手の価値観の違いが良い化学反応を起こすか否か。スポーツをしない方でもお読みいただければ、自分と違うタイプの人を理解するヒントがみつかるかもしれませんよ♪
◆錦織圭選手のi-color
錦織選手のi-colorはグリーン。どのカラーより考え方のバランス感覚が取れていて、人の良い点を見つけて活かすのが得意なので、どんな人からも好感を持たれ頼られるタイプです。自分なりの夢や目標を決めるとゴールに向けて着々と前進していく継続力も持っています。但しスピードはあまりなくマイペースで進んでいく傾向があります。
◆i-colorグリーンと同じグループの特徴
先日錦織選手が、出身地である島根県からの県民栄誉賞と、松江市からの市民栄誉賞の両方を辞退したとの発表がありました。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20140917-OYT1T50107.html?from=ytop_main2
その時の彼のコメントがこれです。
「私の原点は13歳まで育った松江市であり島根県。光栄ですが、24歳の私は発展途上で、世界ランキング1位の目標があり夢に向かって努力している最中です。全米に限らず、全豪、全仏、ウィンブルドンでも優勝を目指し精進します。受賞はプロ選手として何かを成し遂げた時がふさわしいのではないか。」
i-color(12タイプ)の中でもグリーン・オレンジ・ゴールド・コーラルの4タイプは表現グループと言い、頑張った結果を形に残す事を最も重要視するグループです。また
★自分で決めた目標に向けて独自の手法でゴールを目指す
★効率重視派のため、目標達成に必要な事は柔軟に取り入れる
★他人の目や批評はさほど気にならない
という共通の特徴があります。
上記コメントにもこの表現グループらしさがはっきりと出ています。『自分なりの目標が達成していないのに賞をもらう事』に納得感が得られなかったようですね。
この表現グループの特徴を最大限に生かして成功している選手は個人競技に多くいます。例えばフィギュアスケート界では、浅田真央選手、キム・ヨナ選手、羽生結弦選手、町田樹選手等、錚々たる選手陣がこのグループです。淡々と目標を目指しているためか、皆さん共通して実年齢より落ち着いた雰囲気を持っていると思いませんか?「この選手落ち着いて大人びているなぁ」と思って調べると表現グループである事がよくあります。
◆コーチとの関係性
そして錦織選手も含め、彼らのコーチ選びにも共通点が見られます。
浅田真央選手はソチオリンピックの時ロシアのタチアナ・タラソワコーチを師事しました。彼女は厳しい指導で有名ですが、浅田選手は「あの位追い込んでもらえた方が自分を甘やかさずに成長できるから」とコメントしています。羽生選手は4回転を成功させるにはジャンプの指導に定評のあるコーチが必要だと考え、キム・ヨナ選手の指導者であるブライアン・オーサーコーチに指導を依頼しました。
「短期間に効率良く成長するには何が必要か?」を最優先に考えている選手達の姿がうかがえます。性格的な相性の良さは二の次にしている感じですね。
◆松岡修造コーチとの関係性
では錦織選手と松岡修造コーチとの関係はどうでしょうか。
松岡修造さんのi-colorはピンク。自分の事はさておき人のために誰よりも尽力できるタイプです。そして喜怒哀楽が表情に出やすいタイプですので、どこか少年のような無邪気さと一所懸命さが周りからは微笑ましくも見えます。オリンピックや世界大会で戦っている選手のために人目を憚らず日の丸の鉢巻きをして大旗を振り応援し続ける姿はi-colorピンクならではだと思います。
それに対して錦織選手のi-colorグリーンは喜怒哀楽を表には出さないタイプです。松岡さんが指導中、負けた錦織選手(当時小学生)に向かって「悔しくないのか?俺なら泣きながら練習お願いしますって言いにくるねっ!!」と熱く語っている映像がありました。見ていて「彼は人前でそんなに感情をあらわに出来ないですよ(^^;)」と伝えてあげたくなりました(笑)。あの場では松岡さんのあまりの迫力に錦織選手も泣いていましたが、泣くポイントもタイプで大きく違います。i-colorピンクはその場の感情に任せて泣くタイプ、i-colorグリーンは自分のふがいなさに部屋で1人で悔し泣きするタイプなのです。
このような違いを理解していないと、コーチと選手の間に気持ちの食い違いが起こる可能性があります。指導者の皆さんは『選手1人1人の個性に大きな違いがある事』を念頭に置いて、選手のタイプに歩み寄った指導をしてもらいたいと強く願ってしまいます。
◆マイケル・チャンコーチとの関係性
そして昨年からコーチに加わったマイケル・チャンコーチ。彼のi-colorはバイオレット。松岡修造さんのピンクと考え方が近しいグループですので、人のためになる事が一番のモチベーションですが、ピンクよりも情報収集能力が高く、より冷静に客観的に物事を判断するタイプです。錦織選手への指導法を見ても、メンタル面の強化も含め、立っている時の足のポジションからボールをトスする高さまで非常にこと細かな指導がなされているそうです。このような細かな指導は、価値観の違うi-colorグリーンの錦織選手にとって本当なら耳障りに感じてしまうところです。但しi-colorグリーンは前述の通り自分の夢を実現するためならどんな手法でも取り入れる柔軟かつ効率的な志向タイプですので、マイケル・チャンコーチの指導も素直に受け入れているのではないでしょうか。そして錦織選手は結果重視タイプでもありますので、良い結果に繋がっているという事実がチャンコーチへの信頼度をより増しているものと思われます。
◆まとめ
このようにi-color毎の特徴を理解していると、そのタイプの人が大切にしている事や、どんな対応でモチベーションが上がるか、どんな言葉が心に響くか等を知る事ができます。これにより意見の食い違いが起こりにくくコミュニケーションがよりスムーズに取れるようになります。
更に『みんなちがって みんないい』という気持ちで接すると、相手の気持ちをより理解しやすくなります。
指導者の皆さん、選手1人1人のタイプを思い浮かべて明日から声かけの仕方を工夫してみてはいかがでしょうか。