奥原希望選手 努力と気合いで勝ち取った悲願の金メダル!

イギリスで行われているバドミントン世界選手権シングルス決勝で、奥原希望選手が悲願の金メダルを獲得しました!!世界選手権女子シングルスで初の快挙です!

2013年に左ヒザを負傷、そして2014年には右ヒザを負傷、と2年連続で足を故障した奥原選手。連続で両足を負傷したら「もう選手として戦うのは無理かも・・」と弱気な思いが頭をよぎる選手もいるでしょう。しかし奥原選手は違いました。

◆負けず嫌いな性分も世界一

奥原選手のi-colorは、生粋のコーラルです。コーラルはi-colorの中で最も負けず嫌いなカラー。彼女は素質カラー・外面カラーどちらもコーラルです。トランプなど遊びのゲームでさえ負けたくない、やるからには全て勝ちたい性分と言えます。
一方、負けたくない思いは強い反面、意外に不器用なタイプでもあるのです。ですから、一度やると決めたらそこで勝って自分が納得できる結果を出すまでは、なりふり構わずガムシャラに努力できるのです。スポ根ドラマの主人公のようなタイプとも言えるでしょう。

奥原選手が所属する日本ユニシス女子バドミントンチームの小宮山元監督も

「ずば抜けたセンスは感じないんですが、努力できる才能は日本一です。あんなにバドミントンをストイックに練習できる子はいないと思います」(SPORTS COMMUNICATIONS記事より抜粋)

と話されています。

余談ですが、ここまで追い込んだ練習ができてしまう分、ケガをしやすいのがi-colorコーラルの弱点です。フィギュアスケートの宮原知子選手もi-colorコーラル。コーチがやめなさいと言うまで練習に練習を重ね、その結果ケガに繋がってしまいました。コーラルのアスリートには「休むのも練習のひとつ」と教える必要がありそうです。

◆バドミントン選手に多いタイプは

バドミントンは瞬発的な判断能力が要求される競技です。相手が打った高速シャトルに瞬時に反応するだけでなく、相手が打つ前の動きからシャトルが来る位置を予測して動く感覚を持っていないと勝ち上がれないのでしょう。

そのためか、i-colorで分類してみると、歴代のバドミントン日本代表選手は【直感タイプ】のカラーがダントツに多い傾向があるのです。他の競技でこんなに【直感タイプ】が多い競技は見たことがありません。

直感タイプは、生まれながらに優れた勘とセンスの良さを持っている人達です。バドミントンではまさにその特性が活かされるのでしょう。

その中にあって、奥原選手のi-colorコーラルは【独立タイプ】です。直感タイプとは違い、まさに一からコツコツと努力をして能力を伸ばし結果を残していくタイプです。明確な目標がみつかると、それを手に入れるまで1人黙々とひたむきに向かっていく根性とポジティブさを持っています。

特にコーラルは、目の前にあと少しで追いつきそうなライバルがいるほど「よっしゃー!」と気合いが入りモチベーションが上がるタイプです。

◆プサルラ選手との対決

決勝戦の相手はインドのプサルラ選手。リオ五輪の準決勝で負けた相手です。奥原選手にとってまさに「最高のライバル」と言えるでしょう。

プサルラ選手の身長は179cm!奥原選手は日本人アスリートの中でも小柄な156cm。23cmもの身長差があるのですから、リーチの長さはそれ以上です。

それを克服するための奥原選手の強みは、抜群の柔軟性です。足をギリギリまで開脚して前方のシャトルを拾います。また、シャトルが後方に飛んできた時には、信じられない位のエビ反り姿勢を取っています。それを見る度に「どんな背筋力と柔軟性を持っているの!?」と驚かされます。

◆第2セットは73回のラリー!!

そして第2セットには、まさかの73回ものラリー戦になったのです。 終わった瞬間2人共にその場に崩れ落ちていました。まさに体力と根性のぶつかり合いです。

しかし、このセットは残念ながらプサルラ選手に取られてしまいます。ここで心折れなかったのが奥原選手の強さでしょう。その後繰り返し休憩を取りイエローカードを出されたプサルラ選手を見て

「自分の方が楽なんじゃないかと思えた」

と言うのです。

小宮山元監督の言う通り、日本一努力を重ねて厳しい練習をストイックに続けてきた選手です。体力勝負となれば負ける気はしなかったのでしょう!

◆努力の人の勝利は感動もひとしお

天才肌のアスリートが優勝した時には「さっすがセンスが違うよね!!すごい!!」と驚かされます。

しかし奥原選手のように、バドミントンに対する情熱と根性で、ケガにも屈せず、誰にも負けないハードな練習を積み重ねて一歩一歩成長して来たアスリートが勝ち取った優勝は、また格別の感動があり更なる称賛を送りたくなります!

奥原選手の優勝はアスリートを目指す数多くの子ども達に

「僕も毎日努力を続けたらあんな風になれるかも!」

と思わせ夢を与えてくれる、そんな優勝なのでは?と感じました。

奥原選手、本当にお疲れ様でした。そして彼女の努力が報われた事に心から「おめでとう!!」と伝えたい気持ちです!!

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