2017年を振り返ると、我が家に起こった一番の変化は『頼れる長女が一人暮らしを始めたこと』でしょう。
i-color(統計心理分析に基づいた個々の素質タイプ)でみると、わが家(父・母・長女・次女の4人家族)の中で最も精神年齢が高くしっかり者なのは長女です。彼女のi-colorは独立タイプのオレンジ。私と同じカラーですが、2番目に影響力のある外面カラーが違います。彼女は本質カラーも外面カラーも、独立タイプ&大人志向。何が起こっても慌てず騒がずドンと構えて対応する姿は、母親の私から見ても安心感があり頼れる存在でした。
長女が一人暮らしを始める時、私が一番気がかりだったのは、彼女の新たな生活のことより、彼女が抜けた後の家族3人での生活のことでした。そしてこの1年で、家族に思いがけない変化が多々起こりましたので、それをまとめてご報告します。
◆母を独占できる喜び
女という字を3つ書いて『姦しい(かしましい)』とはよく言い当てた漢字です。我が家も娘2人が学校から帰ってくると家の中は急に姦しくなり、旦那には日々「も~うるさい!!」と注意されるほどでした(^^;)。
長女とは考え方が大きく違う次女のi-colorは、共感タイプのオリーブ。親友や家族との関係が生活全体に影響しやすく、友達とぶつかっている時は、家でも機嫌が悪いし、勉強の成績も落ち込むというわかりやすさです。そんな次女のこと、家族が1人家からいなくなるのですから「急に不安感が増して元気がなくなるかな?」と心配していたのですが、その読みは外れました。
長女がいなくなった分、次女が私(母)を独占できる時間が格段に増えたのです。3人で姦しくしゃべっていた頃は、姉妹2人で私と話す時間を取り合う状態。私と長女は同じ独立タイプのこともあり、話し始めると盛り上がって2人の会話が長引くことが多く、次女は待ちきれず2人の会話に割って入ることがよくありました。その度に長女に
「いま私がママと話してるの見ればわかるよね?KYだなー(空気読めないなー)!!」
と怒られ、次女は長女の正論に言い返す言葉もなくムッとして部屋に籠っていたものです。
それが長女の一人暮らしを機に、母と好きなだけ話せる時間が急に手に入ったのです。聴く側の私は、長々とストーリーで話す次女の聴き役は正直しんどいのですが、次女にとっては我が家が最高の環境に変わったのです。次女が私と話す時間が増えたのと比例して、次女の笑顔も増え精神的に落ち着いてくれたのは、私にとって嬉しい変化でした。
◆父と次女の関係
次女が精神的に落ち着いてきたことは、父と次女の関係にも変化を起こしました。
まず変わったのは父親のほうでした。長女の巣立ちにより「残るは次女だけ」という危機感と寂しさが増したためか、次女をより一層大切に扱うようになったのです。それを感じとったかどうかは不明ですが、2~3年前から反抗期で父親をかなり敬遠していた次女が、父と普通に接するようになったのです。それも仲良し父娘と言えるほどの変貌ぶりです!
父親と次女の価値観タイプは共感タイプ。家族が最も大切な人達ですから、落ち着くところに落ち着いたと言えるのかもしれません。2人が寄り添って歩いている姿を見ると、あの反抗してぶつかり合っていた時期は悪い夢だったのかと思うほど。私はただただ驚くばかりです。
◆長女に対する感情の変化
そして、もう1つの大きな変化は次女の長女に対する思いです。
一緒に住んでいる頃は価値観が大きく違うだけあって、5才離れているにもかかわらず本気の口ゲンカが絶えませんでした。私がいないところでケンカしている時には、次女が
「お姉ちゃんなんていなければよかったのに!!」なんて暴言を発することもあったと、最近長女から聞いて驚きました。長女は次女の勉強を見てあげたり、洋服も貸してあげたりと優しく対応していたにもかかわらず、この言われようです。
ところが、長女が家からいなくなってみて、やっと姉のありがたさに気づいたのでしょう。次女の気持ちの変化はまるでNEWクレラップのCMを見ているようでした。
このCM(『お姉ちゃんがいない』編)では、お姉ちゃんが修学旅行で一晩いなくなる日、朝から大喜びしていた妹が、いざ1人になってみるとだんだん寂しくなり、帰ってきたお姉ちゃんに抱きつき、残しておいたおやつをあげるというもの。
今では、時折長女にLINEで「最近のお姉ちゃんの写真を送って」とリクエストしているとか。
→ 長女:「なんで?」 → 次女:「友達にお姉ちゃんを自慢したいから♡」
人が変わったのか?と思う変わりように長女も戸惑うほどです。
家族は距離が近すぎるとそのありがたさがわからないもの。時には離れることが実はすごく大切なのだと気づかされました。
この気づきから、「来年は母である私も1週間ほど海外旅行に行き、母親のありがたさをわかってもらおうかな?」なんて考えています(^^)
とにもかくにも、長女の一人暮らしは、長女本人だけでなく家族全体に大きなプラスの変化を起こしてくれた2017年でした。