【平昌五輪1】フィギュア日本代表5名の共通点と注目選手

平昌五輪に向けて、各競技の日本代表選手が続々と決定してきています。そこで五輪開催まで、冬季五輪競技の選手をi-color(統計心理分析データに基づいた志向タイプ)で分析・考察していきたいと思います。

第一弾は『フィギュアスケート(シングル)』です。
男子3枠、女子2枠を争いひじょうにレベルの高い戦いが繰り広げられました。「一世代前の日本代表選手が今出場しても代表になれないのでは?」と思えるほど技術的レベルは飛躍的に伸びています。
そして代表に選ばれたのは
<男子> 羽生結弦選手・宇野昌磨選手・田中刑事選手
<女子> 宮原知子選手・坂本花織選手
の5名です。(写真は羽生選手を除く4選手です)
事前に候補選手を含め全てタイプ分析していた私は、この結果を見て驚きました。それはこの代表選手全員の志向タイプがかなり似ていたからです。

◆日本代表選手の志向タイプ傾向

百聞は一見に如かず、まずは下記i-color図をご覧ください。

i-colorは大きく3タイプ(共感タイプ♡・独立タイプ↗・直感タイプ☆)に分類され、更に細かく分けると、12カラー×12カラー=144タイプに分類されます。この分布図では、選手を3タイプに大分類し、各選手のタイプを色と形で表記しています。(本質タイプ=〇の色、外面タイプ=〇の中の形と色)
図を見ておわかりの通り、日本代表選手5名は全員本質タイプが独立タイプ です。
独立タイプは
・自分らしさを表現するのが得意
・1人でコツコツ努力できる
・明確な目標に対する達成意欲が強い
などの特徴があるため、個人競技で活躍しているアスリートが多数います。特にフィギュアスケートや体操は自分の得意な技を選んで構成して演技できるため、独立タイプのモチベーションポイントにピッタリ合致していると言えます。

そして、5名中4名の外面カラーが直感タイプ(★)です。直感タイプは、大舞台で瞬発的に力を発揮し注目を集める才を持っている傾向があります。日本代表4選手も外面に出やすい直感タイプを活かして、平昌五輪という世界中から注目を浴びる大舞台で実力を発揮してくれる事でしょう。
この「独立タイプ×直感タイプのアスリート」は他に、体操の内村航平選手・白井健三選手、競泳の北島康介選手・萩野公介選手、テニスの錦織圭選手など、メダリストの宝庫です。そして今回代表にも選ばれた羽生結弦選手はソチ五輪の金メダリスト。それだけにこの4選手への五輪での活躍には期待が高まります!!

◆独立タイプ選手の注意点

独立タイプは個人競技に適している反面、1つだけ大きな注意点があります。それは、目標達成に向けた練習で追い込み過ぎてケガをしてしまうことです。
既に今年宮原知子選手が疲労骨折で一時戦線離脱。優勝候補である彼女が世界選手権に出場できず、日本女子の成績が伸びずに五輪女子枠が3枠から2枠に減った要因になってしまいました。

今回代表に選ばれた田中刑事選手「練習量だけは誰にも負けていません」と自負するほど。実は彼も今季始め、練習中にケガをしてスタートダッシュにつまずいています。今大会に向けては夜中の練習も追加し、日付が変わるまで練習することもあったといいます。そして4回転ジャンプの精度や表現力で確実に力をつけ、私達フィギュアファンが見ていてもわかるほど、彼の演技は以前より格段に上達し、無事代表の座を獲得したのです。

最後は、ケガにより未だ本格的練習に復帰できていない 金メダル候補の羽生結弦選手です。平昌五輪でベストな演技ができるかどうか微妙なところですが、ケガをしてもただでは起き上がらないのが独立タイプです。羽生選手もリハビリしながら体幹を鍛えたり表現力を磨いたりして、平昌五輪では一味違った実力を見せてくれる事と願っています。

独立タイプの選手の中でも唯一、外面カラーに共感タイプ(♡)を持っている坂本花織選手は、本番に向けこれから日々緊張感が膨らんでくるはず。その思いを払拭するために練習で追い込み過ぎる可能性があるので、そこでコンディションを崩さないよう注意が必要です。

五輪本番では、日本国民の期待は背負わず、若手選手として100%の力を出し切る事だけに注力してくれれば、今の勢いのままダイナミックな演技を披露してくれるのではないでしょうか。

◆期待の星は宮原知子選手


ケガから復帰し短期間でよくぞここまで調子を戻してきてくれた!と感嘆させてくれたのが宮原知子選手です。彼女はこのケガを通して

「自分はコーチやたくさんのファンに支えられてここまで戻ってこられた」
「五輪では皆さんへの感謝の想いを込めた演技がしたい」
「滑れる喜びを感じて五輪では楽しみたい」

と、今までとは違うコメントが多く聞かれます。
彼女のi-colorは、独立タイプの中でも最も負けず嫌いなコーラルです。独立タイプのアスリートは他者への感謝を持ちつつも「最後は自分1人」と捉え1人の力で頑張ろうとする傾向が強くあります
しかし、宮原選手は今回のケガを通して、周りの人達の温かい支えを心底強く実感したのでしょう。

独立タイプアスリートは『周りの人達への感謝の想い』を強く持った時が、最高に力を発揮できる時

だと感じています。東日本大震災で被災した地元東北の人達を元気にしたいという強い想いで大会に臨んでいた羽生結弦選手と同じ感覚です。

平昌五輪直前の大会で、珍しくジャンプで転倒した宮原選手。失敗点は必ず改善して次の大会で巻き返すのが独立タイプの強さです。ミス・パーフェクトの名の通り、平昌五輪で最高の演技を披露してくれる予感がしてなりません!

◆選手が達成感を感じられる演技を

平昌五輪まであと約40日。日本代表に選ばれた独立タイプの5名の選手は、本番に向けてケガをしないことにいつも以上に注意を向けて練習してほしいです。そして平昌五輪では、自分らしい演技を披露する事に集中し、全員が達成感を感じて笑顔で終われることを心より願っています!!

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