【2018箱根駅伝】 青学4連覇の勝因は原監督の采配とメンタル戦略にあり

あけましておめでとうございます。2018年も箱根駅伝からブログをスタートします。

嬉しいことに、今年も母校青山学院大学が総合優勝を達成し、箱根駅伝4連覇を飾ってくれました!昨年の一色選手のように、チームを牽引する4年生エースがいない中「今年の総合優勝はかなり厳しいのでは?」と思っていただけに、この快挙は過去最高の喜びです!

いまや箱根駅伝恒例になった原監督考案の作戦名。今回は「ハーモニー大作戦」でした。

「オーケストラのような美しいハーモニーを奏でることが出来れば優勝できます。しかし1人でも音程を外したら負ける」

とコメントしていた通り、まさに全員が力を出し切れないと勝てない状況だったとも言えます。

多くを語らない他大学の監督が原監督の恒例の饒舌ぶりに眉をひそめる場面もあったようですが、これも原監督の戦略のひとつだと感じました。
◆プライミング効果

プライミング効果とは
『事前に見聞きしたことが後続の行動に無意識に強い影響力を与える効果』のこと。

原監督が箱根駅伝の直前に自信にあふれた発言をするのには、この効果により2つの大きな影響力を与えたかったのではないでしょうか。

①青学の選手に対して→「エースがいなくても皆が実力を出せば勝てるんだ!」と改めて強く意識づけて自信を持って試合に臨める

②他大学の選手に対して→彼らの潜在意識に「今年の青学も強いぞ」とあらためて刷り込み意識させる

 

そして、箱根駅伝は三大駅伝の中でも、国民全体の注目が最も集まる大会です。さらに、山のアップダウン、山での気温差、風の強いコース、と難所が多いため、当日の天気や気温の変化に選手達は敏感に反応して、本番前は緊張感がMAXに達していることでしょう。こんな繊細な精神状態の時に、試合前の原監督の言葉が効いてくるのだと思うのです。

 

◆仲間のサポートとプラスのイメージ効果

さらに、原監督の日々の教えから、青学の選手達は「ポジティブイメージの重要性」を深く理解しているようです。今回エントリーから外れてしまった4年の中村祐紀選手が、出場選手に向けて下記のイラストを描いてエールを送っています。

原監督考案の「ハーモニー大作戦」にかけて、原監督がメンバーの指揮者となり、厳しい練習に耐えてきた選手達が本番で実力を発揮し優勝のゴールテープを切っている姿です。人は映像からより強く未来をイメージできるもの。青学の選手達はこんな優しい先輩の支えも受けながら、どの大学よりも強く優勝をイメージできていたのだと思うのです。

 

◆強くイメージして楽しんだものが勝利を呼び寄せる

箱根駅伝の4連覇は、原監督の選手選抜の采配が大きかったでしょう。しかしそれだけでなく、自ら広告塔的におもしろい発言をするのにも、優勝に向けたメンタル戦略が隠れているように感じてなりません。どちらにしても、原監督に「あっぱれ!!」です。

そして、駅伝だけでなく多くのスポーツ競技でも
『ポジティブイメージの強化』『辛いだけでなく楽しむことを忘れない練習法』をどんどん取り入れてほしいと願っています。
私も統計心理分析カウンセラーとして、1つでも多くのスポーツチームをサポートし、選手の個性をMAXに引き出して勝利につなげる活動を進めていきたいと思っています。
2018年、多くのアスリートが目標を達成し最高の笑顔になれるよう、私も頑張ります!!

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