【平昌五輪2】カーリング男子に期待大

平昌五輪出場選手をi-color分析 (※) する第2弾は【カーリング男子】です。

( ※i-colorとは : 統計データに基づいて、個々人の行動心理タイプを色で分類した統計心理分析です )
私が個人的にもかなり注目している競技のひとつで、最近実力をメキメキとつけているSC軽井沢クラブのメンバーが日本代表として出場します。

 

◆強気の戦術

カーリングは『氷上のチェス』と言われる通り、ハウス(円)内のストーン配置を見ながらチームメンバーで話し合い作戦を立て、次のストーンをハウスに向かって投げ入れ点数を競う競技です。
スポーツでありながら『静』のイメージが強い競技ですが、日本代表になったSC軽井沢クラブの試合を見た時、そのイメージはガラリと変わりました。

このチームが得意とするのは『テイクアウト・ショット』。
投げたストーンをハウス内に留めようとする守りのプレーではなく、勢いよくストーンを投げてハウス内にある敵チームのストーンを全てはじき出そうとする攻撃的なプレーです。

成功した時の爽快感はたまらなく気持ちよく、「やったー!!」とつい声をあげてしまうほど。

この日本代表チームはどんな志向タイプのメンバーで構成されているのでしょうか。

 

◆SC軽井沢のi-colorタイプ

1.スキップ  両角友佑選手

両角兄弟の兄、スキップというチームリーダー役である友佑選手のi-color はブルーとイエロー。どちらのカラーも仲間に指示出しする司令塔の資質を持っているため、スキップはまさに適任と言えるでしょう。

大舞台で力を発揮する強さと、慎重でマイナス予測しがちなリスク管理志向の両面を持っています。大事な場面ではチームメンバーの同意や声かけが、彼の本番強さを発揮させるポイントになると思われます。

 

2.弟の両角公佑選手

両角兄弟の弟、公佑選手のi-colorは、調整力とシュミレーション能力に長けたバイオレット。長野五輪で兄と2人並んでカーリング観戦している様子がTV放送画面に残っています。

1人より家族や親友と共に行動したがる傾向の強い共感タイプらしく、常に頼もしい兄と行動を共にして、安心できる環境で力を発揮してきたのでしょう。

 

3.山口剛史選手

筋トレで身体を鍛えまくっているマッチョスイーパーの山口選手。彼のスイープは、世界でも3本の指に入ると言われる程パワフルなスイープを見せてくれます。彼のi-colorは、オリーブとゴールド。どちらのカラーも「なんとかなるさ!」のポジティブ精神で向かっていける志向タイプです。たとえ相手チームが優勢の試合でも決して諦めないため、メンバーを鼓舞して士気を高める役割が適しています。

 

4.清水哲郎選手

サードの清水選手のi-colorは、純粋な愛されキャラのピンクと、冷静にチームバランスを取れるグリーンという違った面を持ち合わせています。
場を和ませる潤滑油的な役割を果たしつつも、ゲームでは全体の流れを見ながら状況判断できる面を持っています。

 

◆直感タイプと共感タイプの関係

本質カラーを3区分してみると、リーダーの両角友佑選手が直感タイプ、他の3人が共感タイプという構成です。

共感タイプの3人が、信頼できる直感タイプのリーダーについていく関係性のため、チームのまとまりはよいはず。しかし、勘が良くスピーディに行動できる感覚派の直感リーダーに、遠慮しがちな共感メンバーは言いたい事をストレートにぶつけないため、相互理解に苦しむ場面が出ていたはずです。

昨年行った約3ヶ月間の海外合宿では「考えを言葉にして伝える」をテーマにコミュニケーション改革を図ったといいます。

合宿で寝食を共にする中、お互い思った事を相手が理解するまで言葉にして伝えるように改善した結果、試合でのショットも完璧に決まるようになり、好成績を収め続けています。

「投げ手の技術だけでなく、スイーパーが見た氷の速さなどの情報を追加しないとベストなプレーはできない」

「密なコミュニケーションで情報共有がしっかり取れるようになってから、プレーに自信が持てるようになった」

と両角友佑選手も手応えを感じていました。

ストーンの到達時間を0.1秒レベルで調整するカーリングは、4人の知恵を出し合い情報共有する事がどの競技よりも重要で、それが結果に大きな差を生み出したのです。

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i-colorの観点ではひじょうにまとまりのある日本代表チーム。
たとえ押され気味の試合でも、お互い納得いくまで意見を出し合い、得意の攻めのプレーで強豪チームに勝利する姿を期待しています!
頑張れ、カーリング男子!!

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