一人ひとりの特性を伸ばして最大限に生かそう！

受験本番の季節に入りました。

家庭では受験生本人だけでなく、家族も緊張して落ち着かない日々が続いている事でしょう。

そしてつい
「そんなに休憩してる余裕あるの？」
「もうひと踏ん張りしないと落ちちゃうわよ！」
なんて、受験生のやる気を削ぐ発言をしてしまいがちです。

今日は、本番直前の受験生の不安を取りのぞき優しくサポートする声かけを、受験生の志向タイプ別にご紹介します。

 

◆受験生が嬉しい一言

多くの受験生が嬉しかったという声かけに
「大丈夫！」
という一言があります。もちろんこの一言でもよいのですが「何に対して大丈夫なのか」は、受験生の志向タイプによって大きく違います。

 

◆その１「１人じゃないから大丈夫！」

松岡修造さんがよく発するこの声かけは
・仲間と行動するのが大好き
・大事な場面で緊張したり慌てやすい
・孤独（１人ぼっち）な状態の時に不安や心細さを強く感じやすい

というタイプの受験生(共感タイプ)に適した声かけです。

他にも
「試験中もずっと応援しているからね」
「私がついていると思ってこれを持っていってね」
と、手作りのお守りやお手紙を渡すのも良いでしょう。

逆に
・１人で行動するのが好き
・物事を現実的に捉える
・大事な場面でも慌てずマイペース
という受験生にこれらの声かけをしても
「いやいや、試験中は皆１人でしょ」
「ぼくは１人で頑張りますから」
と言って、上記の声かけはあまり心に響きません。
こんなタイプ(＝独立タイプ）の受験生には次の声かけがオススメです。

 

◆その２「努力してきたあなたなら大丈夫！」

現実的に物事を捉えるタイプの受験生（独立タイプ）には、受験当日まで努力してきた事実をあらためて振り返らせる声かけがオススメです。

この１年間勉強して解き終わった問題集やノート、勉強スケジュールを記した日記などを積み上げ

「ここまでコツコツ勉強してきたあなたなら、いつも通りにやれば必ず結果はついてくるから大丈夫」
と、あまり感情を込めず淡々と伝えるのがよいでしょう。

他には
「少し緊張していた方が、頭の回転がよくなるんだって」
など、本番の時の状況そのままで大丈夫だという統計データや体験談を伝えてあげるのもよいでしょう。

 

◆その３「本番に強いあなたなら大丈夫！」

ここぞという場面での集中力が高い受験生(直感タイプ)は、その本番強さをあらためて意識させるのがよいでしょう。

「いつも大事なところでは外さないものね。得意の勘と集中力を出せるあなたなら大丈夫！」
「カッコよく決めてきてね！」

と送り出すと、一抹の不安感も消えて楽な気持ちで挑めるでしょう。

 

◆個々の不安がなにかを考える

受験生に声かけする際は

☆あなたが言われて嬉しい言葉を選ばない
☆受験生が不安に思っている事を予測する

のがポイントです。人はつい自分がされて嬉しい事を相手にもしがちですが、たとえ家族でも相手が同じ志向タイプとは限りません。
もし、受験生が今感じている不安要素がわからない時は
「なにか心配なことはない？」
と質問して、具体的な不安事項の解決策をアドバイスし不安を取り除いてあげてもよいでしょう。

どうか１人でも多くの受験生が本番で力を発揮できるよう祈っております☆彡