早々に平昌入りして練習する選手が多い中、沈黙を守ってきた日本人選手がいます。フィギュアスケートソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手です。
2017年11月、公開練習中に4回転ルッツを跳んだ際に転倒し右足首を負傷。「右足関節外側じん帯損傷」と診断された後、腱と骨にも炎症があることが判明し、1月初旬までスケートリンクでの本格的な練習ができない中での五輪挑戦となってしまいました。
◆平昌五輪公式Twitterの動画
そんな中、オリンピックチャンネルでフィギュアスケートの短い動画が流されています。
動画の最後を飾るのがこの画像です。
羽入選手の写真と合わせて、「ライバルは自分自身」という彼が口にした言葉が英語で書かれています。
◆羽生選手の強さ
羽生選手のi-color(統計心理分析による志向タイプ)は独立タイプのオレンジ。常に自分と向き合い一人で考えて行動する事が多いため、発言に「自分」という言葉が多いのが特徴のひとつです。また、自分に関わることは全て自分でやりたい独立タイプらしく、曲編集も自ら行い、FPのSEIMEIに至っては、冒頭に自分の吐いた息の音を録音して追加しています。
「自分の息遣いを聴くと、いつも通りに集中できる」
というこだわりようです。
また、i-colorオレンジのライフテーマは『自分で設定した戦いに勝つこと』。思った事は隠さずに公言し、あえて自分を追い込んでいく姿勢が見られます。
「逆境は嫌いじゃない。それを乗り越えた先にある景色は絶対にいいはずだと信じている」
「トラブルだって、いいきっかけになるんです」
「『負けてたまるか』という怒りの感情が原動力になる」
「自分自身が納得できる演技をしたい」
これら羽生選手の名言にも、彼の強い精神力と独立タイプらしさが表れています。
◆平昌五輪は新たなチャレンジの舞台
近年のフィギュア男子は、4回転ジャンプの回数・種類・精度の競争があまりに激化し、表現力や曲との連動性などの評価が軽視されているように感じてなりません。(平昌五輪後に配点の見直しも検討されているという話もあるようです)
しかし、今回の五輪で、羽生選手が他の選手を寄せつけない圧巻の表現力を見せ、観客と審査員の心を揺さぶる演技をしてくれれば、たとえ4回転ジャンプがダウングレードになっても、高得点を出せる可能性はあるのではないでしょうか。
ソチ五輪のフリーで、浅田真央選手が見せた世界中を感動させた演技は、メダルを獲得できなかったにもかかわらず、今もなお語り継がれています。
羽生選手なら、あの時の浅田真央選手のように、記録ではなく記憶に残る感動の演技をやってのけてくれると思えてなりません!
「逆境を乗り越えた先にある景色は絶対にいいはずだと信じている」
という彼自身の言葉を胸に、史上最高の演技を披露してくれる事を信じています!!