五輪メダリストから学ぶ 楽しむことの重要性

平昌五輪の日本選手が続々とメダルを獲得しています。その中でも、高梨沙羅選手の銅メダル獲得は、多くの日本人が歓喜と共にホッと安堵したことでしょう。

『高梨沙羅選手とライバル選手のメンタルタイプ』のブログはこちら
http://makokouno.main.jp/wp/2772/

 

◆高梨沙羅選手の気持ちの変化

高梨選手は試合後に

「自分を信じて飛ぶことができました」

「楽しく飛べたことが収穫です」

「ソチ五輪の自分には勝てたと思います」

とコメントしていました。そして、4年前(ソチ五輪時)の自分へかける言葉を聞かれると

「もっと楽しんでいいよ、自分を信じれば飛べるよ」

と笑顔で話していました。

「まだ金メダルを取る器ではないと痛感させられた」と言うなど、圧倒的な実績を持っていながらも謙虚で真面目な高梨選手が、幼少期のように楽しんで飛ぶ気持ちを取り戻したことで、過度なプレッシャーや不安感を払拭できたのではないでしょうか。この変化は今後に向けても、本当に大きな収穫だったのでは?と感じました。

 

◆楽観的なモーグル原大智選手

高梨選手とは違い、楽しむことを素で実践できる選手もいます。モーグル男子の原大智選手です。

五輪前に結果を出し注目を集めていた堀島行真選手が、決勝2回目にまさかの転倒で残念ながら敗退。そんな中、原大智選手は決勝2回目で王者キングスベリーを抑えて1位通過し、続く決勝3回目に見事3位に入り銅メダルを獲得しました。彼の試合後のコメントは、日本人選手には珍しい特徴的なものでした。

「失敗する気が全くしなかった」

「楽しくて楽しくて仕方なかった」

高梨沙羅選手からは決して聞くことのできないコメントでしょう。

彼のi-color(統計心理分析データに基づいた志向タイプ)は、直感タイプのレッド。マグマのイメージからついたカラー名の通り、1度スイッチが入ると爆発的な力を発揮できる猪突猛進タイプです。注目度の高い世界規模の大舞台が得意で、「なんとかなるさ」のポジティブ思考。まさに本気スイッチがONになり、テンションも最高潮だったのでしょう。この位ポジティブ感が突き抜けた選手を、五輪にもっと選出したくなります。

 

◆常に笑顔のカーリング女子チーム

カーリング女子チームが、予選リーグ4勝1敗で好発進しています。スキップの藤澤五月選手は

「チームコミュニケーションを課題に今までやってきたのがよかったのだと思います」

と笑顔で話していました。

藤澤選手のi-colorは、ロイヤルブルーオレンジプロ意識と責任感が強く、冷静にリスク管理しながら進んで行く長期戦タイプです。しかし、以前までは試合でミスをすると責任を自分1人で抱え込んでしまうクセがあり、それが敗戦の原因にもなっていたと言います。

それに対し、スキッパーを補佐するサード吉田知那美選手のi-colorは、コーラルオリーブ。どちらも「なんとかなるさ」のポジティブ思考で、短期戦が得意なカラーです。吉田選手は試合中も満面の笑みでいる姿が多く見られます。

全く志向タイプの違う2人が忌憚なく意見を出し合い、コミュニケーションを深めることで、最善策を選択しながら戦えるようになったのでしょう。

藤澤選手が「今は自分の弱みを認め、仲間をもっと頼れるようになりました」という通り、試合での声かけや笑顔の場面は、以前より格段に多くなっているのが見て取れます。

 

◆笑顔で挑むための対策を

笑顔を維持していると、緊張が取り除かれ気分が上がる心理的効果は、スポーツ界でも認知、活用され始めています。4年に1度の大舞台で、過度な責任感や緊張から実力を発揮し切れないのは残念でなりません。是非とも日本代表選手全員が、メンタル対策を取り、本番は楽しみながら実力を発揮できるようになってほしいと強く願っています!!

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