◆サバサバした2人のi-color
平昌五輪代表が決まる前のインタビューで「一緒に五輪に出たいと思いますか?」と質問されると、2人共に首を横に振り、
美帆「そういう風に考えた事はないです」
菜那「自分だけでも選ばれたいし、妹が選ばれなかったら「ごめんねっ!」って感じ」
美帆「そんなことも思わないでしょ?(笑)」
というサバサバした会話が交わされていました。
2人のi-color(統計データ分析に基づいた行動心理タイプ)は、本質オレンジ・外面ブルーとどちらも同じタイプなのです。両方のカラーが同じなのは144分の1の確率ですから、姉妹で同じケースはひじょうに珍しいと言えます。このカラーは、明確な目標が決まれば長期戦でも諦めずに、完璧な姿を目指してコツコツ努力していく成長志向の強いタイプです。
姉の菜那選手は
「バンクーバー五輪に出場する妹を見て「自分も世界の選手達と戦って成長したい!」と五輪を目指す気持ちが強く芽生えた」
「練習で妹の凄さを見ながら「私もそこまでできるのかも」と思わせてくれた」
i-colorオレンジは、独立タイプの中でも特に、じっくり熟考してから判断して行動する傾向があります。姉妹でお互いをライバル視しながらも、感情的にならず冷静に相手を観察し、相手の秀でた点を認めて自分の成長に生かそうとする姿勢はオレンジならでは。
共に五輪を目指しながらも1人しか出場できないという辛い経験をした姉妹です。落選した時は失意に落ち込んだ事でしょう。それでも、この試練も自分がより大きく成長するために必要だと気持ちを切り替えた姿は、ケガやアクシデントも前向きに捉え、更なる進化を見せて金メダル2連覇を達成した羽生結弦選手と重なります。彼もi-colorは同じオレンジなのです。
「自分の事にだけ集中して滑りました」
「自分の身体がここまでよく戦ってくれたと思います」
「1000mのレースは1500m以上に自分を褒めてあげたい」
「相手に負けた事より、情けないレースをした事に悔し泣きする」
という美帆選手にとって、ライバルは相手選手ではなく自分の目指す姿なのでしょう。
年間300日以上共に生活し練習し続けてきたパシュートメンバー。風の抵抗をなくすために、ギリギリまで距離を縮め、ピッタリとフォームを揃えて滑る姿は圧巻でした。
姉妹揃っての金メダル獲得、本当におめでとうございました!!