村岡桃佳選手と父秀樹さんの絆が生んだ平昌メダル

現在開催中の平昌パラ五輪で、4つのメダルを獲得してしまった選手がいます。アルペンスキー女子座位の松岡桃佳選手です。アルペンスキー座位の滑降・回転・大回転・スーパー大回転・スーパー複合の計5競技にエントリーし、4競技を終わったところで4つのメダル(金1・銀1・銅2)を獲得。これは、日本人選手最年少記録(21歳)&史上最多タイ記録の大快挙です。
◆父娘共に学んだチェアスキー
4歳の時に原因不明で突然歩けなくなり、診断結果は横断性脊髄炎。この時から車いすでの生活になった桃佳さん。
父の秀樹さんは
「車いす生活になった娘を少しでも理解したい」
という思いから、車いすで出来るスポーツを桃佳さんと一緒に始めたのです。マラソン・テニス・バスケット・アイスホッケーとあらゆる競技に共に挑戦した秀樹さん。様々な体験会に参加させる親御さんはいるでしょうが、自分も車いすに座って一緒に大会にも出場した親御さんが他にいるでしょうか。秀樹さんの献身的な行動と深い愛情には心打たれます。
スキーは小学2年で始め、父娘で埼玉の自宅から平日は群馬のナイタースキー場、週末は長野のスキー場に通って練習を重ねたと言います。
◆2人の仲の良さはi-colorでも明らかに
桃香さんと父秀樹さんのi-colorを調べてみたところ、なんとお2人は同じ共感タイプのイエローでした。
家族や信頼できる仲間と共に行動する事で安心感を得られるカラーですから、お父さんが常に一緒に競技に参加してきた行動は、桃佳さんの緊張や不安を消し去り力を与えていた事でしょう。
桃佳さんのfacebook投稿を見てみると、お父さんの写真を頻繁にアップしています。そして、桃佳さんの投稿に対して、秀樹さんはとてもこまめにコメントを送って密なコミュニケーションを取っています。こんなところからも、共感タイプ同士ならではの相思相愛さを感じます。
(ちなみに、私と長女は独立タイプ同士。そして仲良しですが、facebookは繋がってさえいません(笑)。
わが子の行動が気になってSNS投稿をチェックしている親御さんは結構多くいるようですが、私はそこには全く興味が沸かないのです。一人暮らしをしている長女は、私に聞きたい事や報告したい事があればLINEに連絡してきてくれるので、暫く連絡がなくても「元気に充実した大学生活を送っている証拠」と捉えています。共感タイプの親御さんから見たら「冷たすぎる!」と怒られそうですが、独立タイプ同士はこの位の距離感がちょうどよいのです。)
◆努力を積み上げ自信に繋げていくイエロータイプ
i-colorイエローはプロアスリートには少なめで、私のブログで書くことがあまりなかったので、この機会にイエローの特徴をお話します。
イエローさんのイメージは、仲間を陰ながら支えている縁の下の力持ち。積極的に前には出ないものの、いつお声がかかってもいいようにコツコツと努力を重ねて準備を整えています。実績を積み上げる事は、自分の気持ちの不安感を払拭するためでもあるようです。今回の平昌五輪では日本選手団の旗手を任せられた桃佳選手。
「日本が強いんだというところを見せたい。私の背中が何倍も何十倍も大きく見えるようにしたい」
というコメント通り堂々と旗手を務めあげていた姿に、イエローらしさを感じました。
                   (写真:アフロスポーツ)
そしてイエローさんは、家族や仲間から「ちゃんとできているね!」と認める声かけを欲するタイプ。桃佳選手は、お父さんが常に近くで見守り励ましてくれていたのですから、本当に安心できる環境で成長してこられたのでしょう。
また、今回の平昌五輪アルペンスキー座位の代表選手を見てみると、桃佳選手は紅一点です。憧れのベテラン男子選手陣に囲まれた環境も桃佳選手にとっては心地よく、思い切りの良いプレーができたのかもしれません。
◆父娘で成し遂げたメダル獲得
「父にメダルをかけてあげたい」
この想いを胸に臨んだ平昌パラ五輪。ソチパラ五輪では5位で手が届かなかったメダルを、今回は父秀樹さんに4つもかけられたのです!涙する2人の間に言葉はいらないでしょう。
まだ早稲田大学3年生の松岡桃佳選手。今後はアルペンスキー座位の日本選手陣を牽引する存在として、更に大きく飛躍する事を願っています!!

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