大阪市内の朝日新聞発売所 所長さんの発案で開始された「宿題カフェ」が徐々に広がりを見せています。(画像元:https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20181117000925.html)
「共働きの親を持つ子ども達の『第三の居場所作り』ができれば」という考えから立ち上げられた無料スペース。宿題を見るのは、教育関係の仕事を目指す大学生や高校生のボランティア達です。
今の子ども達にとって「大人と関わる場が少な過ぎる」と常々思っていた私としても、大きく賛同したい活動です。
◆親子のコミュニケーション時間を作り出す
共働き親子の場合、親御さんの仕事が忙しい時期もあります。そんな時は帰宅後、「早く宿題をしなさい」と言うやりとりだけで終わってしまう事もあるのが現実のようです。しかし、宿題カフェを活用すれば、子ども達は宿題を終えてから帰宅できるため、自宅では親子で密に会話する時間が増やせるのです。子ども達からも「久しぶりにママとお風呂に入れた!」等の嬉しい声が聞かれていると言います。
◆家族以外の方が相談しやすいこともある
私は子育てする中で、大人ばかりの集まりにも子どもを連れて参加するように心がけていました。それは
・親以外の大人とも自然にコミュニケーションを取れる子どもに育ってほしい
・親以外にも頼れる大人(相談できる相手)をみつけてほしい
という想いがあったからです。
子育ては親だけでなく多くの大人が関わって育てていくべきと考えています。昔でいう「隣近所のおじさん・おばさん」との関わりはすっかりなくなってしまった今の子ども達にも必要だと思うのです。
同じ話でも口を変えると子ども達は聴く耳を持つものです。親が子どもに日々口うるさく話すより、違う大人から言われる方が心に響く事もあるでしょう。特に、子どもが一目置いている大人(サッカーや野球が上手な人・知識が豊富な人・尊敬する先輩の親御さんなど)から聴いた話は、驚くほど素直に聴き入れるものです。
宿題カフェで子ども達の宿題を見てくれるボランティアの学生さん達は親よりも若くて話しやすい存在です。宿題を見てあげながらも、元気のない子どもに「どうしたの?」と声かけすれば、元気のない理由を打ち明けてくれる子もいるでしょう。
また、子どもは意外にも親に気を遣っているものです。親に相談しにくい内容で悩んでいる時は、親には決して話してくれません。親以外の大人が近くにいれば、話してみて何か解決策が見い出せる事もあるでしょう。
◆宿題カフェの増加
徐々に広がりつつある宿題カフェ。発足者は全ての都道府県での開設を目指しています。
近い将来、私も宿題カフェのような『子ども達を受け入れる場所』を提供し、子ども達の相談相手の1人になりたいと考えています。子ども達は、親だけでなく多くの大人達が関わりながら育てていきたいものですね♪