新天地に向かう緊張感 丸佳浩選手の場合

先日は、シーズン開幕を待ち切れず東京ドームでのオープン戦を観戦してきました。私と同じ思いだった野球ファンは予想以上に多く、観客数はシーズン並みの混雑ぶり!試合開始3時間前から当日券売場前ではスタッフさんが「ここからは立ち見席になりまーす!」と拡声器で案内していました。
それもそのはず。今日は東京ドームでのオープン戦初戦。広島カープからFA権を行使して移籍してきた丸佳浩選手がジャイアンツのユニフォームを着て初めて東京ドームに立つ試合なのです。

 

◆移籍した丸選手と長野選手の共通点

丸選手の移籍には、人的補償としてジャイアンツ生え抜きの長野久義選手が広島に移籍するという、ファンを大きく動揺させる事態が伴いました。

統計心理分析で見ると、実は2人はひじょうに近しい志向タイプでした。人一倍チームメイトやチームワークを大切にし仲間想いの行動を取るため、仲間からもファンからも愛される共感タイプのピンク
先日も、長野選手は自分と同じタイミングで他チームに移籍した内海選手のキャンプ場にこっそり私服で足を運んで内海選手を驚かせつつ、笑顔で声をかけエールを送っていました。このような行動からも、仲間を大切に思う愛情深さを感じずにはいられません!
(画像元:https://baseballgate.jp/p/408627/)

後輩の面倒見も良いタイプですので、2人の主力選手が新チームの若手選手に与える影響も大きそうです。
そして共感タイプのもうひとつの特徴は、お初の場所に乗り込む時に誰よりも緊張することです。2選手共に「新チームにどうやったらうまく溶け込めるだろうか?」が、開幕前の最重要ポイントになっている事でしょう。

そんな丸選手が東京ドーム球場にどんな風に登場するのかとても興味深く見ていました。すると、丸選手は球場に集まったファンに向けて「気をつけ!」の姿勢から脱帽し丁寧にお辞儀していました。それは警察官か自衛隊か?と思うほどキッチリした堅い挨拶で、丸選手の真面目さと緊張感が滲み出ていました。

 

◆初の丸コール!

オープン戦とはいえ、やはりバッターは一打席でも早く快音を響かせたいのが本音でしょう。そして丸選手は見事、東京ドーム初戦でタイムリ―ヒットを放ったのです!!誰よりも丸選手本人が一番ホッとした瞬間だったのではないでしょうか。
そして3アウトチェンジでジャイアンツメンバーが守備につく際、恒例の外野席ファン達からの選手コールで、初の『丸コール』が起こりました♪
このコールを受けて、球場に登場した時以上に丁寧に脱帽し外野の熱狂的ファン達に深々と頭を下げた丸選手。
この瞬間までは「長野選手のファンからブーイングが起きるのでは?」という一抹の不安を抱えていたのでしょう。
このコールで、ジャイアンツファンと丸選手との間にあった目に見えない壁が取れたように感じました。

 

◆追込み過ぎずに精一杯のプレーを!

丸選手のバッティング練習法や人一倍多い練習量、練習に向かう時の姿勢などが、既にジャイアンツの若手選手に良い影響を与え始めているようです。
その一方で、生真面目な性分から、練習を追込み過ぎたり、ヒットが出ない時に悩み過ぎるのも共感タイプにありがちな傾向です。肩の力を抜いてケガにだけは十二分に気をつけて、シーズンフル出場を第一目標に思い切りプレーしてほしいものです!!

 

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