スポーツには人の背中を押す力がある

台風19号により被災された皆様に深くお見舞い申し上げます。一日も早い復興と平穏な日々を心よりお祈り申し上げます。

東京で生まれ育って数十年。台風の猛威にこんなに恐怖を感じたのは初めてでした。最寄りの川が危険水位に近づき、警戒レベル4まで上がったため、いつでもマンションの上層階に上がれるように、避難用リュックとスニーカーを準備して玄関近くで待機していました。幸い、川が危険水位には達することはなく、自宅も浸水せずに済みましたが、川の多い東京に住むリスクの大きさを強く感じました。

 

◆台風シーズンはスポーツシーズン

9月~10月は台風シーズンであると共に、スポーツの大会シーズンでもあり、各競技の試合が目白押しです。現在も、ラグビーW杯・バレーボールW杯・プロ野球日本シリーズ(直前)・サッカーW杯アジア予選など、多くの競技場で毎週のように大会が行われています。
しかし、今回のような大きな災害が起こってしまうと、

「スポーツの試合を開催すべきか自粛すべきか」

という論議が起こり、意見が分かれます。

 

◆自分にできることで思いを届ける

私は、こんな時だからこそ試合を実施することが大切だと思うのです。もちろん、被災者に向けて哀悼の意を込めて行う事を忘れてはなりません。
もしスポーツ競技を自粛して、国全体で悲しみを受けとめ下を向いていたのでは、復興に向けた活力も沸いて来ないでしょう。こんな時こそ、スポーツ選手は精一杯戦っている姿を見せ、被災者はそこからパワーとエネルギーを受け取るべきだと思うのです。

最近では、ラグビー日本代表選手の奮闘ぶりに心揺さぶられるものがあります。今や日本全体がラグビーの魅力に引き込まれていると言っても過言ではないでしょう。

 

◆応援が彼らの背中を押している

見事に目標のベスト8入りを果たしたラグビー日本代表の選手達。彼らが試合後のインタビューでいつも口にするのは『応援に対する感謝の言葉』です。

「もう力尽きそうだと感じても前に進めたのは、皆さんからの大きな声援があったおかげです」

と。彼らは人の思いが相手に力を与え背中を押してくれることを体感しています。

台風19号翌日のスコットランド戦。彼らは強豪チームを相手に、恐れる事なく全身全霊で戦い抜き、決勝ラウンド進出を勝ち取りました。必死に戦う彼らの姿は、応援パワーに対する感謝と、台風被害に会われた人達にパワーを送っているようにも感じました。

彼らの姿を見ながら、あらためて気づいた事があります。私が競技種目を問わずスポーツ観戦が大好きな理由です。それは、試合の面白さや技の素晴らしさだけでなく、必死にプレーする選手達から、感動とパワーをチャージしてもらえるからなのです。そして「私もたとえ困難にぶつかっても、彼らのように諦めずにチャレンジしていこう!」とポジティブな気持ちにさせてもらえるのです。

地震や台風など人間が太刀打ちできない災害が起こる度に、人間の無力さを感じざるを得ませんが、それと同時に、一人ひとりが得意な分野で力を発揮し協力し合えれば、どんな難題でも克服できるのではないか、とも思えるのです。直接ボランティア活動に参加できない人も、募金する余裕がない人も、間接的にでも自分なりにできることを考え行動すれば、それは被災者の方々に伝わり、気持ちの支えになれるでしょう。

被災された方々は、一人で辛さを抱え込まず、多くの人の助けを借り、様々な活動から力をもらい、現状が改善していく未来をイメージしながら、前を向いて歩んでほしいと心から願っています。
そして、より多くの人がスポーツからもパワーチャージできるよう、私も様々なスポーツやアスリートにスポットをあてたブログを書き続けたいと思っています!

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