子どもには大人の失敗談の方が響く 先生の大学受験失敗談

先日高校生の次女が学校から「学年だより」を持ち帰りました。
いつもは今後1ヶ月のスケジュールと、先月の学校活動に参加した学生の感想などが主に掲載されています。
それが今月の学年だよりは、「先生達の大学受験体験談特集」というなかなか面白いテーマでした。

 

◆高校生達も興味津々

 

学内の先生方の経歴(出身高校、出身大学、教師歴など)は、情報通の保護者さんを通して何となく耳に入ってきていますが、先生方ご自身が文章にまとめたものを見るのは、親も生徒も初めてでした。子ども達も学校で読んで盛り上がっていたようです。
我が娘も「これかなり面白いし参考になるから読んでみて!」と私に勧めてきました。

 

◆先生選びが秀逸

 

学内の先生の中には、有名高校から東大へストレート合格した先生など、素晴らしく優秀かつ順調な道を歩んでこられた先生もいらっしゃいます。ところが今月の「学年だより」に投稿された先生方は多種多様でした。
文系理系の選択を最後まで悩んでいたり、高3になって急遽変更したり、情報収集が甘く将来の夢にかなり遠回りしてたどり着いたり、等々、確かに読み応えのあるものばかりでした。

「エリート先生の記事は載っていないね」

と娘に聞くと

「先生のセレクトは広報委員の生徒達がしたから」

というのです。

 

◆成功談だけでなく失敗談も

生徒達が選んだ先生方の大学受験経歴は、前述した通り一筋縄では行かなかったものが大半でした。

これから大学受験を迎える子ども達が本当に聴きたいのは、勉強好きで頭の切れる先生の「こうやれば上手くいく」よりも、

「こんな失敗パターンもあるから皆は気をつけるように」

の方なのかもしれない、と改めて実感しました。

 

◆「好き」の気持ちが何より大切

娘の担任の先生も今回記事を書かれた1人。理系希望で理数選択をしていたのが、高3途中で古文の魅力に気づいてしまい、急遽文系へ変更。苦手な英語を克服し切れず、一浪して大学に進学。進学塾講師を経て私立高校教師になられたそうです。理数系好きの先生が教える古文漢文は理論的で、数学が得意な娘にはひじょうに理解しやすいらしく、おかげで古文の苦手意識を払拭できたようです。

先生なら理数系の先生にもなれたはず。しかし、古文漢文の授業中の先生は、この上なく楽しそうに生き生きと講義されているとの事(娘談)。自分の興味関心=「好き!」の気持ちを優先したからこその講義なのでしょう。

そろそろ進路を決定する娘。最後まで自分の「好き!」にこだわってほしいものです。

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