先日行われた共通テストの翌日、娘(高3)から
「担任の先生が共通テスト開始時間に合わせて湯島天神をお参りし、その足でクラスの生徒達が受験している会場を複数ヶ所ランニングしてまわってパワーを送ってくれたんだって!」
という報告を受けました。記念に自撮りした写真の先生の手には湯島天神のハチマキが握られていました(^^) 先生も気持ちは親と同じで、どうにもじっとしていられなかったのでしょう。
年始にはクラスの集合写真を生徒人数分ハガキに印刷して配り、皆で応援メッセージを書き合う時間を設けてくださったそう。生徒達は試験会場にこのハガキを持って行き「1人じゃない」という思いを強くした事でしょう。
◆言えば言うほどスルーされる大人の苦言
大人(特に親)は子どもに向けてついつい「言葉」で繰り返しアドバイス(時にはお説教)しがちです。しかし、子ども達はその言葉が耳障りに感じ始めると、スルーして全く聞き入れなくなります。こうなってしまうと大人がどんな金言を発しようと労力の無駄遣いにしかなりません。
◆言葉より態度で見せる
大人がすべきはアドバイスより大人の姿を見せること。
読書好きな子どもからは「親がいつも楽しそうに本を読んでいたから私も読んでみようと思った」と言う声をよく聞きます。
親の姿は子どもが大人をイメージする時に一番近くで目にする見本ですから、親が人生を楽しそうに過ごしていれば
「大人って楽しそうだな♪」と感じ
「自分は何をして楽しく生きていこうかな?」
と自分の人生についてワクワクしながら考えるようになるでしょう。
逆に、親がうつむいてため息をつきながら仕事をしていれば、「大人って楽しくなさそう…⤵」と感じ、将来の夢が明確に定まっていない学生であれば、大学選びや就職活動の際にもポジティブな気持ちで取り組みにくいでしょう。
◆先生の姿
娘のクラスでは将来先生になりたいと考えている生徒が何人もいるそうです。それは娘の学校の先生方が、自分の好きな教科を楽しそうに教え、生徒の意見にも耳を傾けながら接してくれる姿を見てきたからでしょう。娘の口からも
「〇〇先生があまりに楽しそうに授業をしているから、その教科に興味が出て面白くなってきた」
と言う言葉を何度も聞きました(*^^*)
大人が子どもにすべきことは言葉で教えるよりも
『大人自身が楽しそうに生きている姿を見せる』のが一番効果的なのです。
共通テスト初日に会場周辺を走る先生の姿を想像しながら「これが子ども達に見せるべき大人の姿だ」と、深い感謝と共に改めて感じた一日でした。
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