部活動での体罰をなくしたい

また残念なニュースが入ってきました。
市立船橋高校という各種スポーツで輝かしい成績を残している名門校のバレーボール部で監督による体罰が発覚しました。そして更に残念なのは、顧問や保護者のインタビュー映像から、監督の体罰は長年行われ周囲の人達は気づいていながらも黙認していた雰囲気がありありと感じられた事です。

◆『優勝』と『その学校の指導法が正しい』はイコールではない

昭和世代の部活指導では多少の体罰は愛のムチと捉えて我慢していた人も多いようですが、令和世代にそれが通用するはずもありません。

一番の問題は、スポーツ名門校でいまだ古い高圧的な指導をしている監督が今や学校内の最長老となってしまい、校長はじめ学内の教師陣が誰も物申せない点でしょう。体罰防止策として「部活指導は複数人数で行う」というルールを敷いていたそうですが、顧問は見て見ぬふり、そしてコーチは部活OBでした。この監督から指導を受けていたOBが監督を止められる訳もなく、防止策は何の抑止効果も果たしていなかったのです。

優勝して学校の名を挙げた功績は素晴らしいものです。しかし、だからと言って「その指導が最も正しい指導か?」と言えばそれは違います。監督に怯えながら従い「体罰は強豪校だから仕方ない」と諦め、少しでも暴力を受けないために必死でプレーする姿が正しい訳がないのです。
たとえ優勝旗やメダルをもらっても精神的に深く傷ついた上での成果では、優勝を心の底から喜べなかった選手も多々いたことでしょう。それを想像すると本当に心が痛くなります、、、。

◆チームサポート活動をもっと拡げたい!

私や共に活動する仲間が高校や大学のスポーツチームで担当しているのは、選手達が自己分析力・他者理解力・チームワーク力を上げるためのセミナーやワーク、および指導者のお悩みを継続的にサポートする仕事です。選手から個別に相談を受ける事も多々あります。そして私達が目指すゴールは

選手が
・チームメンバーの考え方を理解し受入れ合ってチームワークを自分達で作り上げていくこと
・チームメンバー全員が自信を持って同じ目標に向かっていくこと

そして指導者は
・選手1人1人の個性や価値観を理解し、個々に適切な言動をとれること
・選手全員に自信と自己肯定感を持たせようと常に意識できること

です。
また、私達が学内に所属せず『外部スタッフ』の立場で関わっていることに大きな意味があると思っています。『外からの目』と『外からの一般的な意見』を伝え、学校内部の方々に
学内独自の文化や常識が一般的には非常識であること』に気づいていただくのも重要だと感じているからです。

日本の大半の学校はまだ『1対多(先生→多数の生徒)の指導体制』をしていれば良いという考えが根強く、『生徒1人1人のメンタルに向き合う重要性』や『社会に出る前に他者理解力(生徒同士の相互理解力)を高めておく重要性』に本当に気づいて具体策を取っている学校は少ないと思われます。
年に1回外部講師の講話を聞かせても、それだけでは学生達は変わりません。学校側が本気になってアクションを起こし、外部の専門スタッフに年間を通した継続的な指導を依頼し、
★学生達の心の持ち方や仲間との関わり方を学ぶ時間
★先生方の価値観を変革するための先生方が学ぶ時間
★先生同士の協力体制
をもっと構築していかないと、今回のような問題はまだまだ湧き出てくるでしょう。

このようなニュースを耳にし、もっと精力的に担当校を増やして活動幅を広げていく必要性を改めて強く感じました。気になる学校や部活が思い浮かんだ方はいつでもご連絡ください!
http://makokouno.main.jp/contact/

『チームワークの向上』『本番に強い選手育成』にご興味のある方へ

指導者や親御さんに向けて
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★子どもの特性を伸ばす関わり方
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スポーツチームの「チームアドバイザー」として
★個々の選手に適したアプローチ法の具体的アドバイス
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