受験生に親がやりがちな2つのNG言動と対処法

成人式も終わり、いよいよ受験シーズンに突入しました。

我が家も下の娘がこの冬中学受験で、既に何校かの受験が終了しています。

受験生のいる家庭では、受験生をどのようにフォローすべきか悩ましいところでしょう。そして本人と同様に親も緊張感が増し始めると、つい『余計な一言』や『余計な行動』を取りがちなものです。

今日は親が受験生にやってしまいがちなNG言動2パターンを考えてみました。
「あっ、私もこんな声かけしちゃってるかも・・」というものがないかご自身の言動を振り返ってみてください。

◆親のNGパターン1:あれやこれやと心配しまくりオロオロする

このタイプの親御さんは、お子さんの事も自分事のように捉え、全身全霊でサポートをして来られた優しい親御さんが多い事と思われます。お子さんがまだアラームを出していないのに

「あれはやってあるの?これが足りてないんじゃない?やってあげようか?」

と親の方から働きかけて手をかけがちです。同じタイプのお子さんなら嬉しいこの対応も、違うタイプのお子さんにとっては「もう放っておいて!」というレベルの過干渉な行動なのです。

このような声かけをした時にお子さんが嫌そうな表情をしたり「もういいから」「大丈夫だってば!」という発言をされた時は、わが子の反抗的な態度を悲しんだり叱ったりせず

「わかった。じゃあ何か気になる事があったらいつでも相談してね」

とサラッと返して1人にしてあげましょう。受験間近に干渉が過ぎるとお子さんは精神的にかえって落ち着けない事を心して、ここは手助けしたい気持ちをグッと抑えましょう。

◆親のNGパターン2:失敗をイメージさせる言葉を突きつける

このタイプの親御さんは、何事もきちんと自分で管理して予定通りに進められる人。そんな親から見ると、お子さんの勉強の進め方や時間の過ごし方はどれを取っても納得いかず日々イライラしがちです。

そしてつい

「こんなやり方じゃ本番までに絶対間に合わないね!」

「このままじゃ合格できる訳ないわ!」

なんて手厳しいセリフをぶつけてしまいがちです。これに対して、負けず嫌いなお子さんに限っては

「くっそー、絶対自分のやり方で合格して親をアッと言わせてやる!!」

と怒りの感情と共にやる気も増しますが、それ以外の大半のお子さんにはマイナスに働く発言です。

子どもにとって未経験の受験に対してこんな断定的な事を言われれば、気持ちが焦り勉強の進みまで悪くなるというものです。

もしイライラに任せてこのような発言をしてしまった際は、自身の気持ちが落ち着いた頃に

「さっきはごめん、言い過ぎたわ」とまずNG発言が本意でない事を伝えましょう。

お子さんがNG発言を引きずり親の話を聞いてくれない場合は、メッセージを手紙に託しましょう

余計な苦言は決して書かず、本当はお子さんを心から応援しサポートしたいと思っている事をしたためてあげてください。このタイプの親御さんにとって優しいメッセージを書くのは結構難易度の高いアクションですが、お子さんを一日も早く前向きにさせるためには必須ですので頑張ってみてください。

また、NG行動に対してお子さんが何も動じず平然を装っていても、心はザワついてモヤモヤしているはず。少し時間をおいてからきちんと面と向かって「あの時はごめん」と伝えてあげてください。親がきちんと否を認めて謝ればその誠意は伝わり心のモヤモヤも消えていくでしょう。

 

そして今後、受験生であるお子さんの行動がまた目にあまった時は

「自分の人生なんだから悔いが残らないように意識して行動しなさい。終わってから後悔しても結果は変えられないからね」

と、自ら気づきを持てるような声かけをしてあげてはいかがでしょうか。

 

まとめ

両極端ですが意外とよく見られる2つのNG言動。皆さんはどちらのパターンに陥りやすいでしょうか。

私は後者のパターン。つい失言を言い放ちやすいので、カーッとなった時は大きく深呼吸をして自分の頭の熱を冷やすようにしています。

サポートする親もハラハラし出すこの時期。無駄な親子喧嘩をしないように、そして親の緊張感が子どもに伝わらないように、まずは親が冷静にならないとですね!

<関連ブログ>受験本番直前!親が子どもに一声かけるなら?
http://makokouno.main.jp/wp/219/

『チームワークの向上』『本番に強い選手育成』にご興味のある方へ

指導者や親御さんに向けて
★子どもの根本的な志向タイプについて
★子どもの特性を伸ばす関わり方
★モチベーション・自己肯定感の上げ方をテーマにしたセミナー

スポーツチームの「チームアドバイザー」として
★個々の選手に適したアプローチ法の具体的アドバイス
★選手向け研修の企画・実施
等を行っています。

ご興味のある方は、下記よりお気軽にご相談くださいませ。

ご質問・お問い合わせ