スポーツキッズの親が持つべき意識とは

前回はスポーツキッズのケガに対するメンタルフォローの必要性について書きましたが、今回はスポーツキッズの親に向けてケガの対処法など様々な情報を発信されている女性をご紹介します。

◆スポーツキッズの親に情報提供

この活動をされているのは、スポーツペアレンツジャパン代表の村田一恵さんです。ご縁あって村田さんとお会いしてお話する機会を得ました。

村田一恵1

村田さんは大学時代にアスレティックトレーナーになる事を目指してアメリカに留学。アメリカの大学で学士号を取得し、帰国後トレーナーとして活動されていた方です。

その後ご結婚され3人の息子さんの母となり息子さん達がサッカーを始めた時に、ボランティアのコーチや保護者が子どものケガに対する知識を持たないままサッカーを行わせている事に驚いたと言います。
そこで「お当番さんをトレーナーに!」を合言葉に掲げ、キッズスポーツトレーナーズアカデミーを立ち上げ、スポーツキッズの親を対象にしたセミナーを行い、ケガの予防法やケガ後の対処法等スポーツ医学の正しい知識を定着させる活動を始めたそうです。

現在はスポーツペアレンツジャパンに統合し、子ども達のスポーツ環境をより安全にするために、また保護者のチームへの関わり方や指導者に対するマナー等、保護者達が改善すべき問題をテーマに情報発信されています。(講演を依頼したい方は下記URLから詳細をご確認ください)

夢に向かって1人で海外の大学に進んだ意思の強さや、必要と思った事をすぐに実行する行動力に強く共感しました。

スポーツペアレンツジャパンHPはこちら↓
http://www.sports-parents-japan.com/
スポーツペアレンツジャパン活動状況URL
http://www.sports-parents-japan.com/activity/

◆日本のスポーツ意識の低さ

昨年スポーツ庁が設置され、「スポーツ健康推進課」「競技力向上課」「スポーツ国際課」「オリンピック・パラリンピック課」「政策課」の5つの課がそれぞれの施策を進めています。しかし日本人のスポーツに対する意識や必要性を感じている人の割合はまだまだ低いのが現状でしょう。

『協調性・団結力・目標達成力・強い精神力』などスポーツには勉強では得られない人間力を強化する力があると思っています。

◆日本の子ども達の自己肯定感の低さ

また、内閣府による平成26年度版「子ども・若者白書」の国際比較調査を見てみると、日本の子どもと若者の自己肯定感は他の先進国と比べてダントツに低い数値を示しています。自己肯定感グラフ
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/pdf/tokushu_01_01.pdf

なぜ自分を肯定できないのか。理由は様々でしょうが、好きな事に熱中する中での「できた!」という体験や、人の役に立ったり人に認められる経験を数多く積み重ねていけば、自然に自分を受け入れられると思うのです。逆に言えば、日本の子ども達は本気で夢中になれる事や打ち込みたい事がみつからず、自信に繋がる経験がひじょうに少ないとも言えるのでしょう。そんな子ども達にこそ、好きなスポーツをみつけて仲間と一緒に夢中になってプレーしてほしいと願ってしまいます。

◆まとめ

今年8月に開催されるリオ五輪では、数多くの日本人アスリートが素晴らしい活躍をしてくれる事でしょう。そして五輪終了後に、彼らがスポーツを通して得た多くを語り継いでくれれば、本当の意味でのスポーツの重要性がより多くの人達に理解され、日本国内にもっと浸透していくと思うのです。そして全ての子ども達が大好きなスポーツを夢中になって行う事で、やる気と自信を身につけて自己肯定感を養ってほしいと心から願います。

また、スポーツに熱中している子どもの親御さん達は、わが子の勝ち負けばかりに注目せず、指導は全面的にコーチにお任せし、普段は温かく見守っていてほしいのです。そしていざという時に備えて知識をつけておき、親としての出番が来た時には心身共に最善のアプローチをしてわが子を支えてほしいし、それが親の役割だと思っています。

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