(画像元:http://www.cnn.co.jp/showbiz/35062451.html)
今日は 久々に心に残るメッセージに出会えましたのでご紹介します。
女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、アメリカの子ども向けチャンネル、ニコロデオン主催の「キッズ・チョイス・アワード」で「悪役賞」を受賞しました。
この賞は毎年子ども達が投票で好きな俳優や作品などを選ぶもの。彼女はディズニーの名作アニメ「眠れる森の美女」の魔女を主人公にした実写映画「マレフィセント」で主役を演じた事で、子ども達にも強烈な印象を残し今回の受賞となりました。受賞の瞬間は共に出席していた娘2人と抱き合って満面の笑みで喜び、その後のスピーチでステキなメッセージを披露してくれたのです。
「マレフィセントと同じように、私も幼い頃『変わった子』と言われ、疎外感を抱いていました。騒がしさや激しさが度を越していたし、じっと座っていることも周りに溶け込むこともうまくできた試しがない。
でもある日、私は気付いたの。皆にも気付いてほしい。
違うのは良いことだって。
だから周囲に溶け込めないと思っている人には、自分らしくいてほしい。
変わっているのは良いことです。だから人に合わせようとなんてしないで。
誰かに『変わっている』と言われたら、笑顔で顔を上げて誇りに思ってほしい。
そしてあなたの悪者として言わせてもらうと・・ちょっと位ならトラブルを起こしてごらんなさい、それはあなたのためになるわよ。」
と。
皆とちょっと違う子ども
我が家では子ども向けに英語レッスンをしていますが、確かにちょっと周りの子とは違う行動をする子どもはいます。そしてそのような子は稀ではなく意外とよくいるものです。
例えば、レッスンに興味のある時は率先して参加するものの、一旦興味がそれると部屋の中をグルグル散歩し始める生徒。そんな時無理に座らせたり歩く事を制止してもあまり効果はありません。好きなだけ散歩させて飽きた頃にちょっと声をかけると「あっそうだった」と思い出したような表情をして戻って来てくれます。
またある生徒は、レッスンに動物が出て来るとそのマネをして四つ足で部屋を走り回ったり、様々なシーンで全身で表現します。この場合、危険な時を除いてある程度好きなように行動させその子のパワーを存分に発散させた後、その表現力豊かな点を褒めつつ背中を擦って落ち着かせると、その後はこちらの話も聞いてくれるようになります。
子どもは皆最初から大人の思うようには動きませんし、同じ年齢だからと言って近しい言動ができるとは限りません。そう思って向き合えば、ちょっと行動が違っている子どもがいても必要以上に目につく事はなくなると思うのです。
気になる行動も個性のひとつ
親子のコミュニケーションでご相談に乗っていると、「子どものやりたい事がわからない」「親が伝えたい事をわかってもらえない」等の声がが多く上がります。
そしてi-colorを調べて見ると、同じお悩みの子が同じカラーを持っている事が多く見られます。つまりこれも生まれ持った個性のひとつなのです。そして、気になる部分にばかり目が行くと親としては心配で仕方なくなりますが、実は別の側面に目を向けると、他の人は持ち合わせないひじょうに優れた面も持っているのです。しかしこの優れた面は幼少期にはまだ現れていない可能性が高いため、親でさえ気付けないでいるのです。
ちなみにアンジェリーナ・ジョリーさんのi-colorはロイヤルブルーとターコイズ。ピンと来るものが見つかれば人並み外れた集中力で人知れず努力を重ねてプロを目指して打ち込んでいきますが、スイッチが入るまではその長所が生かし切れず、気分に合わせて1人で自由に行動するタイプ。子どもの頃「変わった子」と見られてしまったのも頷けます。このカラーに限らず、大人にならないとその人の持つ類まれな発想力やセンスが表に出て来なかったり、周りに受け入れられない事は多々あるのです。
まとめ
日本では小学校に入学すると全員で同じ事をする時間が大半を占めますが、そこに馴染めない子がいたからと言ってそれをすぐに問題視したり、その子の行動になにかと名前をつけて別扱いしないでほしいのです。
アンジェリーナ・ジョリーさんが語る「人と違っても自分らしく堂々として」というメッセージと共に「人と違う子がいても仲間外れにするのではなく、その子の良いところ探しに注力してほしい」と思うのです。
そして行動も意見も人に合わせてばかりいる子にこそ「それでは自分らしさを消しているんだよ」と伝え、その言動が最善でない事を気付かせてあげたいのです。
新年度を迎えるこの季節。クラス替えなどあり、親子共に気持ちが落ち着かない時期ですが、みんな違ってみんないい この言葉を親子共に常に心に留めて、周りの子ども達のちょっと違った言動も、まずは受け止めて寛容な心で見守ってほしいと願ってなりません。