「個の色合わせて緑となれ」出雲駅伝連覇した青学駅伝メンバーのi-colorタイプが面白い!

◆駅伝は個人競技?団体競技?

「駅伝と言えば青山」と言われるまでのチームになった青山学院大学駅伝チーム。大学三大駅伝の1つである出雲大学駅伝が本日行われ、優勝を目標に掲げて走りました。
i-color(統計心理分析)で言えば「個人競技は【独立志向】の選手が適している」と私は捉えています。
独立志向タイプは「自分の努力や成果を結果に残したい」という思いが強いので、団体競技でメンバー全員で力を合わせたり、仲間をサポートする体制はあまり得意ではなく、それより「1人で黙々と頑張りたい」と考える傾向があるからです。
実際、体操選手やフィギュアスケート選手など個人競技で名立たる選手陣は、大半が【独立志向タイプ】です。

しかし、駅伝は個人競技と団体競技の両方の面を持っています
ここで、箱根駅伝で初優勝した時の主力メンバーが卒業した今、青学駅伝メンバーはどんな志向タイプの選手で構成されているのか調べてみました。

◆笑顔で選手主体のチーム作りをする原監督は共感志向

まず、原晋監督は【共感志向】のi-colorイエロー。以前も下記ブログでまとめた通り、選手1人ひとりの気持ちを尊重し、選手主体でチームを築き上げてきた共感志向全開の監督です。
<関連ブログ>
http://makokouno.main.jp/wp/221/
いわゆる体育会系の「何も言わずに俺のやり方に着いてこい!」タイプとは真逆のタイプと言えるでしょう。
今回の出雲駅伝の試合前、広島ファンである原監督らしく「神ってるぞ作戦」というキャッチフレーズを掲げ、笑顔でいつも通り試合を楽しむ姿勢をアピールしていました。

そして、途中東海大・山梨学院大の追い上げがあったものの、見事予定通り貫禄の優勝を決めました。
試合後、原監督は
「『チーム青山』の勝利。学生スポーツらしく1人ひとりが陸上と勉強どちらにも真摯に向き合って、学生主体で頑張ってくれた上での勝利です。特にキャプテンの安藤(i-colorレッド)が、あんなパワーがあったのかと思う位素晴らしい走りをしてくれました!」
そして、トレーナーやコーチ等スタッフに対する感謝の言葉も忘れず発しているのは、さすが仲間意識の強いi-colorイエロー(共感志向)らしさが出ていました。

◆出雲駅伝メンバーのi-colorとコメント

今回の青学駅伝チーム走者6名のi-colorタイプはこちら。コメントと合わせてご覧ください。

★第1走者:鈴木塁人選手(1年)
i-colorコーラル(独立志向)…ポジティブで人一倍の負けず嫌い
「先輩方に「楽しんで来い」と言われて頑張れた。優勝したくて青学を選んだので優勝できて嬉しいです!」

★第2走者:田村和希選手(3年)
i-colorオレンジ(独立志向)…長期戦が得意な独立独歩の目標達成志向
「箱根や全日本も走っているのでいつも通り走った。自分の力を出せれば区間賞は取れると思っていた」

★第3走者:下田裕太選手(3年)
i-colorオレンジ(独立志向)…長期戦が得意な独立独歩の目標達成志向
「自分の走りは出来なかったが、優勝という結果を喜んで次の大会に向かっていきたい」

★第4走者:茂木亮太選手(4年)
i-colorグリーン(独立志向)…マイペースのバランス重視志向
「後輩達が良い形で繋いでくれたので、1秒でも速く走り4年生に繋ごうと思った」

★第5走者:安藤悠哉選手(4年)
i-colorレッド(直感志向)…本番でMaxの力を発揮する気分屋志向
「ここで負けたら男じゃないと思って走りました。胴上げは気持ち良かったです」

★第6走者:一色恭志選手(4年)
i-colorオリーブ(共感志向)…仲間と共に頑張りたい感受性豊かな共感志向
「今まであまり一緒に走れなかった同じ4年生の茂木・安藤と一緒に走れて…(ここから号泣)一緒に走れて本当に良かったです(この後は涙、涙)」
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6人の中で唯一の【共感志向】の選手。やはり「共に4年間苦楽を共にしてきた仲間と走って手にした優勝」という点が彼の感動ポイントだったようです。

まず、原監督のコメントにあった通り、時には真剣さが見えない日があるものの、本番ではスイッチを切り替えて見違えるような最高の力を発揮した安藤悠哉選手は、気分の波に合わせて動く【直感志向】のi-colorレッドでした。【直感志向】はリーダー気質でもあるため、キャプテンに任命されたのは、彼のモチベーションを一層高めた事でしょう。

そして、1区~4区の【独立志向】の4選手が、優勝という目標を達成できた満足感に溢れながらもあまり表情を変えずに淡々とコメントする中、【共感志向】の一色選手だけが、久々に同期の4年生達とたすきを繋いで共に走れた事に感動し号泣している姿に、まさに志向タイプの違いが顕著に表れていて、ひじょうに興味深いものでした。
インタビュー後、他の5人の選手がやや困っている姿もなかなか面白い光景でした(笑)。
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◆まとめ

たすきを繋いでゴールを目指す『駅伝』ですが、やはり個人個人の走りが結果に繋がるという意味では個人競技のため、【独立志向】の選手が多いようです。過去の青学選手陣を調べてみてもほとんどが【独立志向】でした。
しかし【共感志向】の選手にとっては、マラソンや短距離走など他の陸上競技と違い「皆で力を合わせて一緒に頑張れる!」と一体感が持てる事で精神的不安感が払拭されるため、実力が発揮しやすい競技とも言えるのでしょう。
「個の色合わせて緑となれ!」というスローガンの通り、3つの志向タイプの特性をそれぞれに活かして、残り2つの大学駅伝でも優勝し、昨年果たせなかった青学駅伝チームの目標である「三大駅伝優勝」の偉業を達成してほしいですね!

 

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