わが子に絶対謝らない親【読者エピソード その2】

前回の「読者からのエピソード」とは違う親子パターンの方から、胸の熱くなるコメントをいただけましたのでこちらにご紹介します。

今回、私の執筆本「子どものやる気を引きだす親 うばう親」を読んでくださったのは、「親」ではなく「娘」の立場の女性。ずっと理解できなかったお母様と、今も共に生活している成人女性からのコメントでした。

◆「どうせ私は「うばう親」なんでしょ?」の言葉の真意

この女性(Kさん)は【独立タイプ】。親から干渉されずに、自分のやり方で1人で進めていきたい志向の方でした。お母様は【直感タイプ】です。以下がそのコメントです。
(ご本人からブログアップ許可をいただいて掲載しています)

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真杞さんの本を拝読いたしました。

私自身がまだ余裕がない【独立タイプ】なこともあり、自分が見えていない部分がまだたくさんあることに気づき、とても勉強になりました。

母は【直感タイプ】。私が大人になっても母の型にはめようとするし、その時の気分で門限時間も怒り度合も違うため、日々その対応に疲れています。そんな母にもこの本を読んでもらおうと思い、話しかけて本を見せたところ、本のタイトルを見るなり

「どうせわたしは「うばう親」なんでしょ、知ってるわよ!」

と言われてしまいました。

いつもならここでカチンと来るのですが、母がそう言ってくれただけで「今まで母親の価値観で褒めずに怒ってばかりいた事を本心ではわかっていたのかな?」と思い、少し気分がほぐれました。そして「どうしても読んでほしい!」と無理強いせずにいられた自分に、ホンの少し変化を感じられて嬉しかったです。
許すというとおこがましいですが、その発言だけで充分だと思えました(^^)

また、本の後半にも書かれていた通り、親と子はお互いに想い合っているんですよね。色々なパターンの事例を読む度に、それぞれの親子の姿を想像して、うるっと来てしまいました。
また読み返しながら、更に理解を深めていきたいと思います!

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◆わが子に謝れない親

どんな親も、わが子が生まれた時は、それはそれは嬉しくて感動するものです。
そして「自分ができるすべてを尽くして、この子を立派に育て上げよう!」と心に誓うのでしょう。

とはいえ現実の第一子の母は母親として新人1年目です。そして目の前には先生も上司もいませんから、父親と母親2人の新人が試行錯誤しながら行うのが『第一子の子育て』なのです。

 

特に【直感タイプ】さんは、上下関係にひじょうに忠実な面を持っています

自分より年上の人や上司に対しては(たとえ心からの尊敬の念がなくても)礼儀正しい態度を取れるため、目上の方々にはひじょうに可愛がられる良い面でもあるのですが、子育てに関してはこれが裏目に出やすいようです。

親としてのキャリア年数とわが子(第一子)の年齢が同じにもかかわらず、わが子に対してはどうしても師匠のように上から指示する言動を取りやすいのです。そして、その内容もかなり手厳しいようです。

「この年齢の子にそこまで求めるのはまだ無理でしょう?」と思うようなオーダーやダメ出しをする【直感親】さんを数多く見かけます。自分がすんなりできてしまうセンスをお持ちなだけに「わたしの子ならこの位できて当たり前でしょ?」と考えがちなのでしょう。

Kさんのお母さんが放った
「どうせわたしは「うばう親」なんでしょ、知ってるわよ!」
という言葉は、【直感親】からの精一杯の反省の態度の表れだと思うので、ここまでで許してあげてくださいね。

【直感タイプ】は過去をふり返って反省するのがひじょうに苦手で、常に未来を見ていたい人。ましてや、わが子にそれを鋭く指摘され頭を下げるなんて、【直感タイプ】のプライドが絶対に許せないのです。

【独立タイプ】から考えると「非を認めたならちゃんと謝るのが当然でしょ?」と思うところですが、ここが価値観ポイントの違いで難しいところです。

でも、Kさんがこの言葉を聞いても冷静でいられたのは、本当にすごい変化だと思います!
本が少しでもお役に立てて本当に嬉しい限りです。

◆まとめ

【直感タイプ】は頭の回転が速い人達。それでも、子育ては理想通りに行かないのですから難しいですね。

【直感親】の方々には、たとえわが子が思い通りに行動できなくても、わが子自身を全否定するような言葉かけだけは、今すぐ封印してほしいです。

また、自分の子ども時代を思い返してほしいのです。きっと、毎日コツコツ努力するのはあまり得意ではなく、集中力が高まった時に一気に片付けて結果を出してきたはず。そしてそのやり方は、他人に指図されず自分で自由に決めるのが好きだったはずです。

わが子にも、自分の好きなようにやらせる自由を与え、すぐに結果が出なくても大きな心で見守ってほしいと願っています。

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