わが子を強い選手にするために伸ばすべき点 柴崎選手・瀬戸選手タイプの場合

こんにちは。スポーツキッズコミュニケーターMAKOです。

2015年に入り、箱根駅伝、サッカーアジアカップとスポーツが盛り上がっていますね!

お子さんがスポーツをしている親御さんは、自分のお子さんも将来スポーツ選手として活躍できたら・・と思いを馳せているのではないでしょうか。

競争意識が少ない子どもに悩む親

先日サッカーキッズの親御さんから下記のようなご相談を受けました。

「うちの息子がサッカーの試合で積極性に欠けるんです。彼はフリーになってシュートチャンスがあっても自分で行かず、周りを見て仲間にパスしてしまう事が多々あるんです。」

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このように控えめで心優しい性格の子ども達は常に競争を強いられるスポーツは向いていないのでしょうか?

団体スポーツで活躍する気配り選手

i-colorで見てみると、このサッカーキッズはi-colorイエロー。自分を優先せず人の気持ちを第一に考える人志向のグループです。One for allの精神を持ち、メンバーの気持ちを汲み取ってチームを陰ながら取りまとめたり状況判断する能力に優れています。そしてある程度実績を積むまでは自分に対する自信を持ちにくいタイプです。

サッカー日本代表選手の中で同じi-colorイエローの選手は、鹿島アントラーズMFの柴崎岳選手とヴィッセル神戸MFの森岡亮太選手です。
柴崎岳選手はインタビューで下記のようなコメントをしています。

「(得意の)早い走り出しをするのは自分がシュートを決めるためではない。おとりでもいい。ゴールやアシストを決めなくても、何かひとつでもチームに勝つためのプレーをしたい。」

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また、森岡亮太選手は日本代表に選出された後のコメントで

自分も楽しみながらプレーしたいし、観ている皆さんにも自分のプレーを楽しんでもらえるように頑張りたいと思います」と発言しています。

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(画像元:http://digest.citylife-new.com/e60016.html

団体スポーツではポジションによって役割が大きく違います。i-colorイエローのように先頭に率先して立ちたがらない選手でも、MFのような適したポジションを選べば彼らの長所は充分に生かされるのです。

個人スポーツで活躍する気配り選手

では個人スポーツはどうでしょうか?

水泳の日本代表選手では瀬戸大也選手がこのタイプです。今年20才になった彼は成人式に2015年の誓いとして「みんなに元気を与える泳ぎをする」と色紙に書き「金メダルをたくさん取って皆を元気にしたい」と言っていました。サッカーの森岡亮太選手のコメントと近しい発言ですね。

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それに対し、自分の成長や結果に対する意識が高い自分志向タイプの萩野公介選手は「今年はリオ五輪の前哨戦である世界水泳選手権で、絶対に負けないという強い気持ちを持って個人メドレーで金メダルを2つ狙いたい」と具体的な目標を発表していました。

全く違うタイプの2人ですが良きライバルとしてお互いを高め合っていく事でしょう!

瀬戸大也選手を支えたお母さんの対応

i-colorイエローのような人志向タイプのお子さんは、親御さんのフォローが重要なポイントになります。
自分の成績だけでなく、人を元気にする事も大切なモチベーションである心優しい瀬戸大也選手に対し、お母様はどんな時もポジティブ思考で前を向けるように励まし続けてきたそうです。

瀬戸選手が小学生の頃、当時からライバルだった萩野選手に試合で負けた時は「強いライバルがいた方が強くなれるんだよ」と教え、ロンドン五輪選考から漏れた時は「辛い経験をしたからこそ4年後はもっと強くなれる。大也にとって今回の事はなくてはならない経験なのよ」と伝え、ひどく落ち込んだ彼を励ましたと言います。
また「マイナスな言葉を発するとそれが現実化するから「できない」は口にしない事」と教え、後ろ向きになりそうな彼の気持ちに寄り添いながらポジティブな思考に促していったのです。こうして瀬戸大也選手は「メンタルでは誰にも負けない自信があります」と発言するほど精神的な成長を見せたのです。

そして「自分を常に支えてくれたお母さんのためにも結果を残して喜ばせたい」という強い思いが、辛い経験をしても諦めずに彼をここまで成長させたのではないでしょうか。

昨年は萩野公介選手より上位の成績をおさめる試合もあり、徐々に頭角を現してきていますね。今後の更なる活躍に期待せずにはいられません!

まとめ

人のために頑張る・人を笑顔にする事がモチベーションの人志向タイプ。それとは逆に、目標に向けて周りの目は気にせず淡々と進んでいく自分志向タイプとは価値観が大きく違います。しかし、有名アスリートが全て自分志向タイプという事はありません。人志向タイプの彼らには彼らなりのモチベーションの上げ方があるのです。

「大切な人に喜んでもらうためにどう頑張るか」という落とし込みで目標を設定する。目標を達成して皆と一緒に喜んでいる未来の自分をよりリアルにイメージする。そして周りの人達は、彼の控えめな性格を鍛え直そうと厳しく当たったり突き離したりするような対応は決してせず、メンタル面に寄り添いながら日々の練習を促して実績を積ませ、自分に自信が持てるようにフォローしていく事がポイントになります。

彼らが、お世話になったコーチ、両親、応援してくれる人達に恩返しができるような素晴らしい結果を出せるように、これらのポイントをおさえてやる気を伸ばしていってほしいと願っています!

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