松山英樹選手の涙に込められた新たな思い

世界ランキング3位、今季獲得賞金ランキング1位という実力をつけた松山英樹選手。そして迎えた今季メジャー最終戦となる全米プロゴルフ選手権。一時は単独首位に立ち、メジャー初制覇の期待が過去最高にかかる中、大健闘を見せたものの、惜しくも優勝を逃しました。そして試合後のインタビューでは、堪え切れずに涙する姿を見せていました。ファンに限らずとも視聴者は涙を誘われた事でしょう。

◆松山選手のi-color

松山選手のi-colorは【共感タイプ】のイエロー。何年もかけてコツコツと努力を続け、一段一段実績を積み上げていき、やっと自らに自信を持てるようになる、控えめな努力家タイプです。常にリスクを考え、1つひとつ対策を取りながら進んでいく慎重派でもあります。

リオ五輪の際は、ジカ熱流行と虫アレルギーという不安材料があったため五輪出場を辞退していました。これも彼のi-colorを見れば納得の決断です。

 

そして【共感タイプ】のアスリートに欠かせないのは

『心から信頼できるスタッフ』と『大切な家族の存在』です。

自分1人のためより、いつも自分をサポートしてくれる大切な人達のために結果を出して恩返ししようと考えた時に最高の力が発揮できる仲間意識の強い志向なのです。

◆試合後の入籍発表

そして試合後に発表された入籍報告と第一子の誕生。

「出産前後の母子のプライバシー及び安全を考慮いたしまして、このタイミングでのご報告となりました」

というコメントに、i-colorイエローらしい気遣いとリスクを考慮した慎重さが感じられます。

また、先日の世界ゴルフ選手権(ブリヂストン招待)での逆転優勝は、自分が守るべき新しい家族に優勝を届けたいという強い思いから、いつも以上の底力が発揮できたのではないでしょうか。「1人ではない」という思いは、共感タイプのメンタルを力強く支えてくれるのです。

そして家族への思いを乗せて臨んだ今回のメジャー制覇挑戦は、あと一歩で手が届くところまで来ていただけに、試合後の悔しさはひとしおだったのでしょう。

◆共感タイプのアスリート

【共感タイプ】の著名なアスリートを見てみると、家族やスタッフとの強固な信頼関係が築かれた中で実力を発揮できたアスリートが数多くいます。

ゴルフ一家で父・兄と共に歩んで成長し涙の引退発表をした宮里藍選手、病床の妹にメダルを贈るために五輪で奮起しメダリストとなり現在は妻と子供のために最年長記録を更新し続けている葛西紀明選手(スキージャンプ)、コーチとの二人三脚でケガを乗り越え金メダルを獲った金藤理絵選手(競泳)、尊敬する吉田沙保里選手を慕い妹のような存在となり共に厳しい練習を積み重ね金メダリストにまで成長した登坂絵里選手(レスリング)などなど。近くに心の支えになる人がいる事が重要なポイントのようです。

また、共感タイプのもう1つの共通点は『涙もろいところ』。どの選手も感情が大きく動くと涙が溢れてしまう、感情豊かな心優しい人達なのです。

◆今後期待の共感タイプ

新たな家族を持ち、父親としての責任感も増した松山選手。心身共に充実した中、来季はこれまで以上の結果を残していくのだろうと確信しています。

そして個人的にもう1人期待しているのが、競泳の瀬戸大也選手(i-colorイエロー)です。

リオ五輪出場後に某TV番組で2020年東京五輪について聞かれた時、独身の彼が

「2020年までに父親になって子どもと一緒に五輪を迎えたい」

とコメントして周りの出演者達を驚かせていました。そして今年春に馬淵優佳さん(飛込み選手)との結婚を発表しています。

彼も松山選手同様、今後父親になる事で「愛する家族のために」という共感タイプスイッチがONになるでしょう。そして2020年東京五輪で最高の結果を残してくれる事を心から願っています!!

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