3連休の最終日に『世界水準の強い選手とチームの育て方』と題した山田晃広さんの講演会に参加してきました。まずは山田晃広さんをご紹介します。
スペイン1部リーグであるラシン・サンタンデールで日本人初の専属トレーナー、澤穂希選手のパーソナルトレーナー、Jリーグ選手のトレーナー等の経歴を持つ日本を代表するサッカートレーナーさんです。現在は少年サッカーチームの指導にも携わっていらっしゃいます。
山田さんの凄いところは、初めてスペインにサッカー観戦に行った際「自分は観客席ではなくピッチからこの満員のスタジアムを見たい!」という壮大な夢を持ち、それを現実にしてしまった事です!スペイン1部リーグで初の日本人トレーナーなんですよ!強い思いを持つ事の大切さを改めて感じます。
講演では、スペインのサッカー環境のお話を皮切りに、スペインと日本の違い、バロンドール授賞式に澤選手と参加した際のお話、選手を育てるために大切な事など多数ご教授いただきました。
特に私の心に響いたのは
★アスリートも人間。技術力アップだけでなく密なコミュニケーションを通した信頼関係の構築やモチベーションフォローが必要不可欠。プロ選手だって褒めてほしいと思っている。
★監督やコーチに全てを一任するのではなく、分野毎の多面的なサポートが子どもの時期から必要
★今の日本の環境を嘆くのではなく、これらに気づいた大人達が各自出来るところから関わる事が、日本の未来のアスリート、未来のオリンピアを育てるための大切なアクションである!
等々、共感できるお話が盛り沢山でした。
特にスペインサッカーのお話で素晴らしいと感じたのは『ホペイロ』という選手の身の回りのお世話役の方の地位が高い事!日本では細々したお仕事をして下さる方の地位は決して高くないと感じますが、本当は選手にとって切っても切り離せない存在だと思うのです。
ホペイロさんは、試合日のグラウンドコンディションに合わせてスパイクの金具をいくつ付けるか、選手1人ひとりの特徴に合わせて個別にセッティングしていると言うのです!もはや選手のゴールはホペイロさんの手腕にかかっていると言っても過言ではなさそうです。
こうして各パート毎に専門家がサポートしているスペインのサッカー環境。これはプロだけでなく学生チームから整っていると言います。
まるでミュージカルの舞台のようですね。舞台に上がり美しく歌い踊るのは俳優さんですが、その後ろには何十倍ものスタッフがいる。
日本の各種スポーツも一日も早くこのしくみを取り入れ、サポート部隊の専門家達が増え活かされる事を願います!
あっそこにはもちろん私も『監督と選手間のコミュニケーションアドバイザー』として参入したいと目論んでおります!!
監督は神の時代から、個々の選手に合わせたサポートをする時代に変わりつつある今、コミュニケーション学を通してその一助になるべく頑張りたいと思えた時間でした!
山田さんありがとうございました(*^^*)