不祥事ニュースは親子で話し合う絶好の機会

今年も著名人の不祥事ニュースは多数ありましたが、人気沸騰中の伊藤健太郎くんが交通事故現場から逃げたニュースには多くのファンが落胆したことでしょう。

若手の人気俳優やアスリートの不祥事を聞くたびに思うことがあるので、今回はブログにまとめておきます。

 

◆若者の行動は親や周りの大人にも責任あり

 

伊藤健太郎くんは若干23歳の青年です。急激に人気が出て周りから持て囃された事で、気持ち的に天狗になっても仕方のない年齢とも言えるでしょう。そして事故直後、保身が先立って思わず逃げてしまう、という最悪の選択をしたのではないでしょうか。

彼のように若者が順風満帆な時こそ、親御さんや周りの大人が

「しっかり気持ちを引き締め、周りへの感謝を忘れないこと」

「自分1人の力で勝ち得た人気ではないと自覚すること」

「どんなに人気が出ても諸先輩方への礼儀礼節はきちんと行うこと」

等を日々助言してほしかったと感じます。

伊藤健太郎くんの場合、長年担当し口酸っぱく生活面も指導して彼を育て上げた女性マネージャーさんがいたと言います。それにもかかわらず、人気が出た後に自らの要望で別のマネージャーに替えていたとのこと。この女性マネージャーさんは彼の性格を熟知し「運転はしないこと」と禁止させていたのです。もし、周りの関係者が本人の要望だけを聞き入れずに

「彼女は伊藤くんにとって必要な存在だ」

と諭して彼女をマネージャーとして継続させていれば、このような事態には至らなかったでしょう。

 

◆バドミントン桃田賢斗選手の場合


今回の報道を聞いた時に、バドミントンの桃田賢斗選手を思い出しました。
若くしてバドミントンの才能を開花し世界大会でメダルを獲得し、日本バドミントン界を牽引する存在になっていた桃田選手。そのため、バドミントン協会や周りの大人達も、彼の自由奔放で派手な行動が目に余ってはいたものの、誰も強く忠告はしていなかったのでしょう。そんな中で起こった闇カジノ賭博問題でした。

その後彼は心を入れ替え、苦手で避けてきた体幹トレーニングや走り込みを練習に加える事で持久力が格段に上がり、順位がないところから世界大会優勝まで這い上がってきました。事件前とは比べ物にならない程の努力を継続して今のポジションまで戻ってきた桃田選手。伊藤健太郎くんにも、彼と同じような厳しい道のりが待っている事でしょう。

 

◆ニュースを通して親子で話す時間を

 

どんな親御さんも「うちの子に限ってこんな事はしない」と思いがちですが、その思考はなくすべきだと感じます。そしてわが子がこんな問題を起こさないためにも、このような話題が報道された時は『自分事、家族事』と捉えてわが子と時間を取り、道徳的指導をしておくのが得策だと感じます。

もしわが子が、成人後に天狗になり始めているなと感じて親から厳しい忠告をしても、時すでに遅し。「もう子どもじゃないんだから自分で判断するよ」等と言って、親の話には耳を貸さなくなっていると思われます。

どんな時でも言い訳をせず、『主体変容』(ベクトルを自分に向けて考え、心を変え行動を変える)を心がけようと、機会あるごとに親子で話してほしいと切に願ってしまいます。

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