先日、clubhouse第2弾と称して「直感タイプのお子さんの接し方」についてのトーク会を開催しました。直感タイプの特徴といえば
★感覚的に察する能力が高い
★日によってやる気の温度差が激しい
★崖っぷちギリギリになるまで本気でやらない
★大事な場面でスイッチが入ると人一倍抜きんでた成績を出せる
★努力を他人に見せたがらない(努力せずにサラっとできた風に見せたい)
★その場の空気を読んだ返答をするので、日が変わると答えが違うことがある
★過去の言動を詳細に記憶しておこうという意識が少ない
★一目置いている大人に称賛されると嬉しい
などなど。雰囲気としては、つかみどころのない、まさに感覚派、右脳派なイメージです。直感タイプは子どもでも勘が鋭いので、大人が何かさせようと試みても「なにか企んでるな?」とすぐに察するので、親御さんや先生方は対応が難しいようです。
今回のトーク会では、大人になった直感タイプさんに子ども時代をふり返ってもらいながら、「大人にどんな風に接してほしかったか」を聞き出しましたので、そのポイントをいくつかまとめておきます。
◆褒めればいいってもんじゃない
直感タイプの特徴のひとつが「多くの人から称賛されるのが好き」だと言われているため、つい「大げさに褒めればやる気が出るんだ!」と安易に捉えがちですが、それは違うようです。
まず、褒めるタイミングとしては「褒められる程の行動を取ったまさにその瞬間」、そして褒め方は「素で驚いた様子で褒めてほしい」そう。大した事もしてないのに持ち上げられたり、わざとらしく褒められてもすぐにバレるようです(笑)
また、褒めワードとしては
「なんか持ってるよねえ」「なんか見込あるよね」「大物になりそう」
と言った、将来性がありそうな褒め方が心に響くそう。(テストで高得点を取った今現在の成果を褒めてほしい独立タイプとは大きく違いますね。)
◆妄想に一緒に乗ってみる
良い事も悪い事も深く考え出すと宇宙規模に大きく拡がっていく、という直感タイプさん。そこで「良い方向の妄想に大人も乗っかるのはどう?」と聞くと「それは楽しいかも♪」とのお答えでした。将来の夢をはじめ、未来に向けて斬新な発想を思いついた時は「そんなの無理に決まってるじゃない」「あなたに出来るわけないでしょ?」なんて夢のない返答はせず
「えーなにそれ?おもしろそう!」
と共鳴して同じテンションで更に妄想を広げていくと、直感キッズの発想力を潰さずにさらに伸ばしてあげられそうです。
◆ダラダラデーは目をつむって
直感タイプさん自身もよく話されるのが「スイッチの入らない日は完全オフになる」こと。
直感キッズに何を話しかけても「わかんない」「ああ」的な返事しか返って来ず、何をするでもなく無気力に過ごしている日はこの状態のようです。そんなわが子の様子を見たら、親としては「ほらウダウダしてないで早く〇〇やりなさい!」とつい急き立ててしまいそうですが、そんな事をしてもオフスイッチは切り替わらないそう。
大人になってもスイッチオフになる日はあるようで、そんな日は仕事のボリュームを減らしたりお休みを取ったりと工夫して過ごしている人もいました。女性がイメージするならば、毎月1回来る女性の周期と同じようなテンションの低い日が直感キッズにも時々来る、と捉えると親御さんは受け入れやすいかもしれません。
何をするでもなくウダウダしている日は、怒らずに「今日はオフ日なんだな」と思って目をつむるくらい余裕のある対応をしてあげられたら最高ですね。
◆存在を認めてほしい
さきほど直感タイプさんの褒め方について書きましたが、もう少し掘り下げて言うと、褒めてほしいというより「存在を認めてほしい」の方がしっくり来るそうです。
例えば、スポーツ部活で最近しばらく結果が出ず練習中もさほど頑張っているように見えない時、普通であれば試合には起用しないところです。しかし、できるならば試合に出すか、せめて控え選手として残し、選手登録リストからは外さないでほしいのです。また、言葉をかけるならば
「おまえ(直感キッズ)はいるだけでチームが落ち着くから」
と、直感キッズの存在自体に必要性があると言ってもらえたら「ここまで期待してもらえているんだから、まじでどうにかしないと!」と本気でスイッチONモードに戻ろうと努力するようです。
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今日のまとめはこのくらいで。直感キッズは奥が深いので(笑)、再度clubhouseでトーク会をしようと思っています。
最後に、今回のトーク会で直感キッズを持つママさんから生まれた格言的な名言をご紹介します。それは
『直感キッズは親次第』
このブログタイトルにも使わせていただきました。彼らの抜群の想像力(妄想力)や、ここぞという時に放つパワーを大きく伸ばせる一番のサポーターは親なのです。信頼する親から「なに変なことばっかり考えているの!」とか「もっと周りの皆と同じようにやって!」と日々注意を受け続けていると、「自分って変なのかも?」と捉えてしまい、彼らの才能を封印してしまう可能性があるのです。
能ある鷹を平凡な鷹にしてしまわないように、直感キッズに接する大人は細心の注意を払って接してほしいと願っています。