バドミントン桃田・田児賭博問題から考える若手アスリートの教育法

リオ五輪に向け各競技で出場選手が決まっていく中、バドミントン金メダル候補で世界ランク4位の桃田賢斗選手が田児賢一選手と共に賭博容疑で国際大会から緊急帰国しました。プロ野球の清原和博氏に始まりスポーツ界に暗いニュースが続いています。
しかしこれは選手当人だけの問題ではないような気がしてなりません。

◆清原和博選手を特別扱いした大人達

元西武ライオンズ監督で管理野球を貫いた広岡達朗さんはこう話します。

Hirooka

清原がこうなったのはプロ野球で上に立つ人が「これはやっていい」「これはやってはいけない」と教えて来なかった結果なんですよ。縁あって入った球団の指導者は、何をしていいかいけないかを選手に教えるべき。この事件は球界に対する警告だと思うね。
清原は高校を卒業してドラフト1位で西武に入った。当時の監督は野球は教えたけど社会人としての常識を教えなかった。親ができなかったことを球団が教えないといけなかった。僕が西武の監督だった頃に入団していたらよかった。

これは今回のバドミントンの2選手にも言えるのではないでしょうか。

◆日本の体育会系体質

また、日本のスポーツ界には強い上下関係が未だに残っています。競技や団体によっては「先輩から言われた事は内容に関わらず「はい」と答える」という暗黙の了解が通っている事も。
今回の賭博問題も先輩の田児選手が桃田選手を誘ったのであれば、後輩の桃田選手は簡単には断れなかったはず。また「先輩がやっているのなら大丈夫だろう」という甘い考えもあったのでしょう。

◆若手アスリートの教育法の見直しを

問題が浮上する度に選手の措置を考える対応では根本的解決にはなりません。各スポーツ協会が全ての選手に対し、技術面の指導だけでなく道徳的な指導や一流アスリートとしての自己管理の必要性と重要性を学生時代から徹底して指導してほしいと心から願います。
こんな問題で絶好調の若手アスリートの目が摘まれるのが残念でなりません。4年後の東京五輪に向けても、2度とこのような問題が起こらないよう、協会や大人達が一丸となって若手アスリート教育の見直しを徹底して行っていってほしいものです。

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