そろそろ『子育ての多様性』が認められてもよいと思う

今日は、私が「直接会って話してみたい!」と願ってやまない親子のお話をします。それは、中島芭旺(ばお)くん(11歳)とそのお母さんの弥生さんです。

◆小2で通学をやめて自宅学習生活へ

芭旺くんは小学校に通っていた当時、自分の意見が通らないと騒いだり、授業中に絵や作文を書くよう求められても書けない事が頻繁にあり、そのたびに居残りさせられていたそうです。先生から見ると困った言動を取る事が多く、やや問題児扱いされていたのです。

母の弥生さんは芭旺くんに
「あなたの“行動”が否定されているだけで、あなたの“存在”が否定されている訳ではないのよ」と繰り返し教えてきたそうです。
それでも、やはり学校に行くのが辛くなってきたある日、芭旺くんはとうとう「学校に行きたくない」とお母さんに告げました。この時、弥生さんは「やっと言えたね」と芭旺くんの辛い思いを受けとめたのです。

◆弥生さんの教育法

芭旺くんの気持ちを受け入れ、学校に行かない教育法を選択した弥生さんについては、下記Facebookの文章を読んでいただくのが一番だと思いますので、そのURLを添付します。
母弥生さんの想い https://www.facebook.com/yayoi.nakashima.3/posts/742644035821470?pnref=story

私が弥生さんの子育てで共感している点は

・他人と違う言動をしても全否定しない
・親であっても子どもがやりたい気持ちは抑え込まない
・わが子の意志を優先して行動させる
・わが子が最も自分らしさを出せる場、生かせる場を共に探し求めるのが大切
・困った時は1人で抱え込まずに他人を頼る
・親自身が好きな事をして人生をワクワク楽しんでいる姿を見せる
などなど、たくさんあります。

i-color的に見れば、芭旺くんは自分の感性のままに行動する【直感キッズ】。そして弥生さんも、息子が答えのない開かれた未来に向けて自由に生きていく事を望んでいる【直感親】なのでは?と予測しています。

◆大人の気持ちに敏感な子ども達

 私の教室にも、イスに座っていられない子や、ずっと歩き回っている子はいます。しかし、レッスン内容に興味を持った時は急に集中力が高まり、誰よりも早く答えるほど頭の回転が良い事も知っています。ですから、彼らが飽きている時は「私のレッスンが面白くないからだな」と捉え、より関心を持ってもらえるように努めています。

また、大人がその子自身を受け入れているか否かは、本人が最も敏感に気づいているものです。その子自身を嫌わずに、自由に行動していても無理に抑え込まず、うまく出来た時はしっかり褒める・・を繰り返していけば、徐々にレッスンに参加する時間も長くなっていくものです。

◆外野の声は気にしない

私は弥生さんの子育てに大賛成ですが、反対意見を持つ方々も多数いるのが現状です。
学校では授業中に座っていられない子や、自分の意思を強く主張し先生の言う事に反発する子は、親が呼び出され、皆と同じように行動する事を求められがちです。そして、弥生さんのようにわが子が小学校に通わない選択をした場合、周りの保護者からの批判的な声も多々聞こえてくるでしょう。

でも、そんな事気にしなくていいのです。なぜなら、子育てに正答などないのですから!
そして、芭旺くんの表情を見ていれば、この子育てが批判される程問題があるとは私には思えません。
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芭旺くんは、インターネットで調べ、興味を持ったセミナーに自ら申込み、自発的に学びに出向いています。脳科学者の茂木健一郎先生の本に感銘して会いに行き、その後対談する機会を得たり、ホリエモンに会いに行き、質問をして自分の意見も述べ、また学びを深めて帰って来る。

このような日々を送っている彼が、月に1回程行っている小学校に登校したある日、下記の言葉をつぶやいていました。

「僕は今日学校に行きました。人と自分が違っていいって全部を認められたら、楽でした。最後までずっと学校で遊びました。泣いて暴れた時に困らせた先生に「いろんな意見があっていいのに、自分が正しいって暴れてすいませんでした」って謝りました」

学校に行っていない間に、彼が自主的にどれほど多くのことを学び、『人間力』を身につけて成長してきたのか、この言葉がすべてを語っているように感じます。

◆まとめ

私の大好きな言葉『みんな違ってみんないい』を体感して大きく成長している芭旺くん。
毎日を意欲的に楽しんでいる芭旺くんの言葉を、数多くいる不登校の子ども達に聴いてほしいです。そして、芭旺くんのSNSを見て
「自ら動いてみると面白いことってたくさんあるんだな」
「自分を受け入れて話を聞いてくれる大人っているんだな」
と気づき、自分の意思で1歩踏み出す勇気を持ってくれる事を切望しています。
大人がとやかくアドバイスするより、のびのび楽しそうに今を生きている芭旺くんの姿そのものが、何よりも彼らの心を動かす力があるのですから♪

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