子どもの特性を見つけて自信とやる気を伸ばすお手伝いをしています、Jr.アスリート分析アドバイザーの河野真杞です。
新年も1週間が過ぎ、受験生はいよいよ本番に向けて最後の追い込みをしている頃でしょう。
ここで、1年前に中学受験し、自分の意志で進学する中学校を決めたわが子(次女)について改めて振り返り、その後の様子もご報告します。
最後の最後、どの学校に進学するか迷った時に、参考にしていただけたら幸いです。
◆自分の好む立ち位置をわかっていた娘
次女からタイトルの発言をされたのは、受験校を決める小6の夏のことでした。
その中学校は、彼女の中で総合的に一番気に入った学校ではあったものの、かなり頑張って勉強してやっと合格できるレベルのチャレンジ校でした。
「チャレンジ校は憧れもあるから、合格を目指して頑張ってみるよ。でももし合格しても行かなくてもいい?」
これにはさすがに私も驚き「なんで?」と聞かずにはいられませんでした。
すると、彼女はこう答えました。
「目標の学校に合格できたらすっごい嬉しいと思う。でも、入学した後に上位の成績をキープできないと思うんだ。それはやっぱりイヤなんだよね・・。わたし、皆の中では常に上の方にいたいタイプだから。
でも合格はしたい!受験して合格すれば、その事実は合格証に残るでしょ?それで自分のプライドは保てるし、合格証をもらえれば、わたしはそれで満足なんだ」
◆友達の中でカッコいい存在でありたいオリーブ
次女をi-color(統計心理タイプ)で見てみると、本質カラーは【共感タイプ】のオリーブです。
オリーブは、仲の良いグループの中でリーダーシップを取り、大好きな仲間達に頼りにされるのを心地よく感じるタイプなのです。
上記の発言にもオリーブらしいこだわりが見えます。
◆合格してもぶれなかった初心
そして「実力より上のチャレンジ校」と「実力レベルの中学校」を受験し、幸運にも両校合格できたのです。
しかし、彼女の初心が揺らぐことはありませんでした。
チャレンジ校は選ばず、自分の実力レベルの中学校への進学を自分の意志で選んだのです。
彼女のモチベーションポイントは一貫して
『上位の成績を維持し、仲間の中でカッコいい存在であること』。
そしてそれをキープするためなら、やる気スイッチがONになるのです。
ママ友達からは
「なんでレベルの高い中学校に合格したのに行かなかったの?」
「信じられない!!本当にそっちの中学でいいの?私なら反対するな~」
等の意見を多くいただきました。
でも、私は次女をチャレンジ校に進学させようとは1ミリも思いませんでした。本人が「こうしたい!」と明確に意志を見せてくれたのですから、自分らしいこだわりを持って歩ませてあげよう!としか考えられなかったのです。
◆その後の中学校生活
そして、今の彼女はというと・・。
なんと、受験時よりも勉強の面白さに目覚め、学年で上位をキープするべく自ら勉強に励んでいます。こんなに勉強に気合いが入るようになったのにも理由があるのです。それは、仲間の存在を何よりも大切にする【共感タイプ】の彼女が、心を許せる友達と出会えたからなのです。
彼女の進学した中学校には、同じ小学校から一緒に入学する友達は1人もいませんでした。人見知りの彼女は
「友達できるかな?同じ趣味の子いるかな?もしクラスに溶け込めなかったらどうしよう・・」
と大きな不安を抱え、学校が始まるまで毎日のようにこれらのセリフを言い続けていました。
そしていざ入学してみると、幸運にも次女と共通の趣味を持った子がクラスに3人もいたのです!更に入りたいクラブが偶然にも全員同じバレーボール部!次女にとっては奇跡のような出会いだったことでしょう。
今では小学校の時の何倍も楽しそうに通学し、日曜日も「早く学校に行って皆に会いたーい♡」と叫ぶ程。寝言でもよく大笑いしています(笑)
そして定期試験では、陰ながら必死で勉強して好成績を取り、友達から「すごいな~」と言われてご満悦の様子。
共感タイプの次女にとって、自分の居心地の良い立ち位置を確保して、心許せる仲間と共に過ごす事がこんなにも重要なんだ!と改めて驚かされています。
◆学校選びは本人のこだわりを通させること
人はそれぞれに「これだけは譲れない」というこだわりポイントを持っているもの。
受験のように人生の大きな選択する際には、自分のこだわりを通すことがその後に大きく影響すると感じます。
そして、たとえわが子のこだわりポイントが親にとって全く理解できないものでも、そこは本人の意志を尊重してあげてほしいのです。
子どもはいつか親元を巣立っていくもの、そして子ども自身の人生なのですから、親の余計な口出しや誘導は禁物なのです。
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“「合格しても行かなくてもいい?」と言ったわが子の真意” への 2 件のフィードバック
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