夏休みになると各スポーツ共に、地区大会・全国大会・インカレ等、試合が目白押しです。それにともない、各チーム監督との試合前のミーティングも数多くなってきます。
とはいえ、地方のチームの方々とは(時間と費用の関係で)直接会える機会は少なく、PCでのオンライン会議がほとんどなのが現状です。
そんな中、昨年出張セミナーを行った某女子大学のスポーツチームから、再度リクエストを受け、都内での練習試合と日程を合わせて、都内でセミナーを実施することになりました。なにより嬉しかったのは「今年もセミナーをしてほしい」と声を上げてくれたのが、昨年セミナーを受けた選手達だったからです。
◆セミナー実施後の変化
昨年の夏に行ったセミナーでは「選手1人ひとりの考え方の違い」を理解するためのワークや、「自分と違う価値観のチームメイトに伝わるような話し方・接し方」の講座を実施。心理学に興味の高い女子大生だったこともあり、選手達の理解度がひじょうに高かったのが印象的でした。
そして、セミナー翌日の自由行動を学年タテ割りのグループに分けて実施したところ、セミナーの内容が入っていた事もあったためか、普段あまり話さないメンバーと打ち解け合う時間にダイレクトに繋がったようでした。
そして、直後の大会では県大会で初優勝し、県代表として全国大会出場という、過去最高の結果を出す事ができました!!
やはりチームスポーツは、メンバー同士の理解と相手を受け入れる開かれた心がないと、いくら技術力が高くても絶妙なチームプレーには繋がりにくいのだと、あらためて実感しました。
◆身体を動かすワーク
今回のセミナーは2回目だったため、座学の時間を減らし、ワークを多く行いました。特に個性が見えたのが、グループに分け、数人が目隠しして1人のリーダーの指示に従って1つの形を作り上げるワーク。
個々にわかりやすく指示出しするリーダーもいれば、他チームがどんどん完成する中気持ちばかりが焦って的確な言葉が出ないリーダーも。うまく完成できないチームは、途中でリーダー交代して再開しようやく完成。
これはまさに、試合中の様子が反映されるワークです。たとえ負けていてもアウェイ感のある状況でも、皆の気持ちを鼓舞するメッセージを発信できたり、的確な指示出しができれば、形勢逆転は充分可能なのです。
うまく指示出しできなかった選手には、どんな言葉を使うと瞬時に相手に伝えられるのかを考えてもらうよう、宿題を出しておきました。
◆今後の変化に期待!
そして、今回もセミナー後は、私がグループ割りを決め、グループごとに自由行動してもらいました。東京で過ごす貴重な自由時間の中、メンバー間にどんな新たな発見があるのか、それがこの夏の大会にどのように活かされるのか、今から楽しみでなりません!!