毎年夏休みも終わりに近づくと「わが子が学校に行きたくないと言っている」という相談が入ります。行きたくない理由は一人ひとり違うため、どんなアドバイスが響くかは本当に難しいところです。
◆一人で抱え込まないで
まず、子ども達に伝えたいのは
「自分一人だけで考えた結論に固執せず、様々な人の意見を聞いてほしい」
という事です。
学校は子ども達が生活の大半を過ごす場なので、そこでの人間関係が生活のすべてだと感じている学生も少なくないでしょう。そんな学校で居場所がなくなれば、「自分の人生にはもう居場所がない」と感じてしまっても仕方ないのかもしれません。
しかし、目線を違う世界へ向ければ、自分を受け入れてくれる場は必ずあるのです。深く思い詰める前に、その事実にまず気づいてほしいと思ってなりません。
◆同じ思いを経験した大人からのメッセージ
そこで、ここにいくつかのメッセージURLを紹介します。学生時代に一人で悩み苦しんだ経験を持った大人達からの心からのメッセージです。どれか一つでも一言でも心に響き、気持ちが楽になったり、明るい未来をイメージできたら何よりです。
☆君を今支配している悲しみ、苦しみ、それは一生は続かない (RADWIMPS 野田洋次郎さん)
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/stop01/interview/20190827-OYT1T50249/amp/
☆自殺を考えた学生時代「生きていて良かったと思える日は必ず来る」(中川翔子さん)
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/stop01/interview/20190816-OYT1T50161/
☆教室以外の居場所ができると世界は明るく見えてくる (元HKTゆうこすさん)
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/stop01/interview/20190822-OYT1T50166/
◆他人と話をしてみて
また、子供向けの相談先として、チャイルドライン(18才までの子どもがかける専用電話)があります。
チャイルドライン 0120-99-7777 https://childline.or.jp/
夏休み明けの子どもたちの不安な気持ちを受け止めるため、8月22日~9月4日の2週間は、受付時間を延長して14時~23時まで、オンラインチャットは、16時〜21時まで実施されています。
家族や先生など、自分に関わりのある大人には、心配をかけたくない思いから、本音が話せない子も多いはず。他人にでも、今の気持ちをすべて話す事で楽になれる事もあります。特に女の子は、人と話をする事でストレスが大きく軽減されると言われています。
誰かを頼るのは恥ずかしい事ではありません。まずは、誰かの言葉に耳を傾けたり、誰かに気持ちを話す、などの行動に移してみて。その時は、人生経験の少ない同世代ではなく、頭の硬くない大人を選んで。そうすれば、現状を好転させる何かが見えてくるはず。
一人でも多くの子どもが、学校以外に心の拠り所となる場を見つけられますように ☆彡