先日TVを見ていると、ジャニーズWESTのメンバー7名が、企業が採用時に行うワークや適性診断を行い、企業に採用される人材か否か、出世するタイプか否か、を審査される番組がありました。「ジャニーズWEST」と言ってすぐに全メンバーの名前が言える人はかなりのジャニーズ通でしょう。もちろん私も1~2名の顔を知っている程度の認識でした。ジャニーズで最近注目されているグループと言えば、映画やドラマに続々出演している平野紫耀くんのいるKing & Princeでしょう。ジャニーズWESTとしては、King & Princeに続くべく、7名の個性をより理解してほしい意図もあってこの番組に出演したようにも感じ取れました。
◆ドラえもんキャラクター分類
番組内で特に興味深かったのが、ジャニーズWESTとゲストに行った『ドラえもんキャラクター分類』でした。これは『自己肯定力と他者軽視感』の度合いで4人のキャラクター(のび太・ジャイアン・しずかちゃん・スネ夫)に分類するものでした。
日本人に多いと言われるのが『のび太タイプ』=『他人に対して優しいが、自分には自信がないネガティブタイプ』。ゲストタレントでも2名はこのタイプでした。
そして、ジャニーズWESTを診断した結果、7名全員が『しずかちゃんタイプ』=『ジャイアンに臆する事なく、のび太くんも軽蔑しない』=『他人を認めつつ自己肯定感も高いタイプ』=企業で出世する人材タイプ だったのです。しずかちゃんタイプは通常3割程度だというので、100%なのはかなりレアと言えるでしょう。
この結果を聞くと、ジャニーズWESTメンバーは口々に「ジャニーさんのおかげ」と話し出しました。
「ジャニーさんからは、いつも愛情を感じていたし、いつも見てもらっていると感じていた」
「「自分達がやりたいように、自分達が信じた事をやりなさい」といつも言ってくれていた」
等のコメントが出ていました。
「You、やっちゃいなよ」と口グセのように頻繁に発していたジャニーさん。若いメンバーにも分け隔てなく機会を与えチャレンジさせていたのでしょう。普段から敬語を使わせず、孫のように歳の離れたメンバー達にも、友達と話すようにタメ口でコミュニケーションを取らせていたのも、メンバー個々の本音や個性を引き出したかったのでしょう。
そしてエンターテインメントを担うアイドルは、上から指示された事をやるだけではなく、本人自身が楽しむ事が重要だと、自然と理解させていたのでしょう。
こうして見ていると、ジャニーズWEST全員が『しずかちゃんタイプ』だったのも納得できます。メンバーそれぞれの個性や長所に目を向けていたジャニー社長を見て育てば、たとえグループ内に自分と違う考えのメンバーがいても、頭から否定はせず「まず話を聴いてみよう」という姿勢を取れるようになっていくのでしょう。
番組内のグループワークの場面を見ていても、お互いの意見に耳を傾け、難題を解きながらも楽しんで進めている様子が何度も見受けられました。
ジャニーズWESTにはリーダーは存在しませんが、この姿勢ができていれば、皆を統率するリーダーを設定する必要もないのでしょう。(最近のジャニーズグループはリーダー無しが主流になってきているようです)
先日のジャニーさん家族葬の集合写真(上記参照)でも、著名な大御所メンバーは最後列に並び、最前列に若手のジュニアメンバーが並んでいます。これもまさにジャニーさんの教えが浸透している証拠でしょう。
ジャニー社長を慕って育ったジャニーズメンバーを見ながら、イマドキの若者達の伸ばし方のポイントをひとつ学んだような気がしました。