【2023男子バレー日本代表】最強メンバーのメンタルタイプ分類考察(1)

男子バレーが驚愕の結果を打ち出しています!!ネーションズリーグで日本が無敗の10連勝で単独首位に立ったのです!
2021年の東京五輪でも29年ぶりのベスト8入り(7位)という好成績を残しましたが、他国との身長差やパワー格差を見ていると「日本はベスト8入りが限界かも?」と感じた人もいたのではないでしょうか。それが今年のネーションズリーグでいきなりの10連勝です!
今回の日本代表最強メンバーを「メンタルタイプ」で見てみたところ、驚きのメンタルタイプ構成になっていました。その考察をまとめてみます。

◆『パリ五輪』を見据えた若手のメンバー選出

東京五輪直前に五輪出場メンバーを発表した時、当時の日本代表監督 中垣内祐一氏は会見で
「パリ五輪を見据えて選んだ」
と話されていました。その発言通り、西田有志選手や高橋 藍選手、大塚達宣選手など若手選手をメンバーに選出。今回のネーションズリーグでも、東京五輪で選ばれた若手メンバーはほぼ変更なく選ばれています。まさに『パリ五輪』というゴールに向けて、他国との試合を数多く経験させて実力を更にアップさせていく計画でしょう。そして、今回のネーションズリーグでは、世界ランク2位のブラジルに30年ぶりの大金星を挙げたのです!!

◆日本代表メンバーのメンタルタイプ

大金星を挙げたブラジル戦に出場したメンバーのメンタルタイプは下記の通り。

石川祐希:独立希望 & 独立希望

高橋 藍:共感希望 & 独立リスク

宮浦健人:直感希望 & 独立リスク

山内晶大:直感リスク & 直感リスク
(第5セット交代)
→高橋健太郎:直感希望 & 直感希望

小野寺太志:直感リスク & 直感リスク

関田誠大:直感希望 & 直感リスク

山本智大:共感希望 & 共感リスク

◆今回の男子バレーメンバーは直感タイプ祭り

今まで様々なスポーツチームのタイプ分布を調べてきましたが、
今回のメンバーほど『直感&直感タイプ』が多いチームは過去に見た事がありません。
様々なスポーツチームを調べた際の3タイプの人数割合は、
「共感タイプ・独立タイプがほぼ同数、直感タイプは1~2割」
というケースが大半です。そんな割合の中、今回の男子バレーメンバーは半数以上が直感タイプ、さらにレアな「直感&直感タイプ」という「どんな場面でも直感タイプの特徴が出やすい」選手が4名もいたのです。

直感タイプの行動・心理特徴は
・世界大会など大きな舞台で最もスイッチが入る
・特に崖っぷちの最後の場面で爆発的なパワーを発揮する
・直感力に長けているため「ここだ!」というポイントを直前に予測して動ける
・相手の動きや配置を俯瞰して全体が見えている
などです。
バレーという競技で、多数の直感タイプが出場すれば、
★世界大会という大舞台を楽しんでいるムードが溢れ出る
★コート全体を俯瞰して見られるので、相手の立ち位置を正確に感じ取れる
★チームメンバー同士は目で確認しなくても、メンバーの動きを感覚的に予測しながらボールを繋げる
★ピンチの場面でもチーム全体に緊迫感が漂わず「最後は何とかするでしょ?」的余裕と崖っぷちでの強さがある

という特徴が表れると予測できるのですが、まさにこの通りでした。結果がまだわからないのに、こんなにハラハラせずにバレーの試合を観たのは初めてです(笑)特にフルセットに入ってからの、宮浦健人選手や高橋健太郎選手の崖っぷちパワーは圧巻でした!

◆直感タイプが活きるポジションは

そして、バレーのポジションでいうと「直感タイプに適しているのは断然セッター」だと私は考えています。セッターは
・相手チームの選手の位置を常に把握しておく
・味方のアタッカーの位置を感じ取りながら、打ちやすい速さ・高さにボールをあげる
という能力が必要です。
これには「直感タイプ」が持っている
◎俯瞰で全体を把握する力
◎感覚的な瞬時の判断力
◎予測能力
という特性を存分に活かせるのです。

現在日本代表でセッターを務めているのは、関田誠大選手
関田選手は「直感希望×直感リスク 」というまさに直感タイプそのもの。
「ワンハンドトス」を見せたり、体勢が完全に崩れていてもボールだけは正確な位置に上げる等、ファインプレーをいくつも見せてくれています。昨シーズン海外(ポーランドリーグ)に移籍して経験を積んだ事で、更に自信を持ってのびのびプレーできている事もあるでしょう。

日本の得点源である石川祐希選手西田有志選手は「自分の得意なプレーをバンバン決めて結果に繋げたい」独立タイプ。独立タイプの2人にとって関田選手は、常に打ちやすいべスポジにボールを上げてくれるため、最高のアタックを連発して結果を残すのに欠かせないありがたい存在だと思われます。

では続いて、共感タイプのバレーボール選手はどんな風に起用すれば特性が活かせるのか?
については、(長くなりましたので)次のブログ「【2023男子バレー日本代表】最強メンバーのメンタルタイプ分類考察(2)」で考察します!

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