今回はステキなご縁をいただき、なでしこのトップストライカー大野忍選手とパーソナルトレーナーの山田晃広さんの講演会に参加してきました。
説明するに及びませんが、大野忍選手はなでしこのトップストライカー。日本女子サッカーリーグ歴代最多得点記録保持者で現在も記録更新中です!
そして山田晃広さんは日本人初のスペイン1部リーグラシン・サンタンデールの専属トレーナーをされた経験を持ち、なでしこ澤穂希選手・大野忍選手・近賀ゆかり選手のパーソナルトレーナーも務められ多くの選手から信頼された凄腕のトレーナーさんです。
「今回はオリンピックとワールドカップのメダルを間近で見せていただけるのかなぁ♪」なんて淡い期待も持ちながら参加したところ、冒頭から大野選手が「皆さんメダルを見たいと思いますので今から皆さんの所を回ります!」と言って、金メダリスト自ら参加者の席をひとつずつ回って下さるではないですか!なんてフレンドリーでファン思いの優しい方なんだー!!ともうこの時点で心奪われてしまいました(笑)その時の写真がこちらです↓
私達の質問にも笑顔で気さくに答えていただき参加者全員が大感動する中、講演会がスタートしました。
今回はお2人のi-colorも比較しながら、お2人のモチベーションポイントに注目してみました。
◆自分の能力を最大限に生かす場を見出した山田晃広トレーナー
まず最初は山田晃広さん。山田さんのi-colorは自分志向のオレンジです。自分で決めた目標に向けて自分独自のやり方で前進し、目標達成に喜びを感じるタイプの方です。
彼がスペインに行こうと決めたきっかけはスペインでサッカー観戦をした際に湧き上がった気持ちです。
「自分は観客席からではなくピッチで試合が見たい!」この熱い思いに動かされ、自らにルールを設定。「貯金がなくなるまでスペインで自分の出来る限りを尽くそう!」と決めスペイン3部リーグでのトレーナー業をスタートします。そこで山田さんは、既存のトレーナーがやらなかったような、選手が望むと予想される全てを自主的に動き実践し続けたと言います。そして誰よりも選手の様子に気を配り選手の要望に対応した名トレーナーとして選手から高い評価を得て、スペイン1部リーグのトレーナーの地位を築き上げたのです!i-colorオレンジの得意な『自分ならではの創意工夫』をまさに実践された結果ですね。そして日本人たった1人の環境でも頑張って継続できたのは、自分志向の大きな特徴である「自分の好きな事が出来る場ならどんな困難があろうと1人でも大丈夫」という独立精神を持ち合わせていたからこそと感じました。
そして次のステージに日本女子サッカーを選んだのは、INAC神戸の選手達のプレーを見た時。
日本男子より高い技術力とサッカーでのコミュニケーション能力の高さに「自分がここでトレーナーをすれば、日本女子サッカーをもっと強くできるのでは?」と感じたそうです。やはり常に「自分の価値をどこで生かすか」を意識されているi-colorオレンジならではの発想だと感じました。
(私も同じi-colorのため、お話の中に共感ポイントが数多くありました!)
◆両親とファンの笑顔がモチベーションの大野忍選手
次は大野忍選手です。初めて目の前でお会いしましたが、156cmという私よりも小柄なこの選手が強豪国を相手に戦い続けている事に改めて感動と驚きを覚えました。
大野選手のお話の中で繰り返し出て来たのは『両親への感謝の言葉』です。
お父さんをミッチー、お母さんをトミちゃんと呼び、何でも話せる友達のような関係だと言います。
そしていつでも「好きな事をやりなさい」と言ってくれたご両親。特にお父様は普段本当に何も言葉にしないけれど、サッカー練習のために日々車の送迎をして支えて下さったと言います。
また、大野選手には2人のお兄さんがいます。小さい頃から兄のサッカーについて行きサッカーグラウンドのゴール裏でボール遊びをしていた忍選手。この頃「スポーツはサッカーしかないと思っていた」と言います(笑)。そして他のどんな遊びよりもサッカーが好きだったので、友達から遊びに誘われても「サッカーがしたいから遊べない」と言って断っていたと言います。まさに「サッカーが好きで仕方がない!」というのがこの頃の大野選手のモチベーションだったようです。
そんな大野選手も1度だけサッカーを辞めようと考えたと言います。それは日本代表選手に招集されなかった時。若さもありその時は「なんで選んでくれないの?もう日本代表の応援なんてしない!」と切れ気味になり、練習の帰りの車中でお父さんに「サッカー辞めようかな・・」と漏らしたのです。その時、普段何も言わないお父様は運転しながら目も合わさなかったものの「辞めるなよ」と言ってくれたそうです。普段何も言わないお父様の一言だからこそ大野選手の胸にも重く響いたのでしょう。
「初めて持った夢は『両親にメダルを懸けてあげる事』」そして今は「両親のためにサッカーをしている」と話されていました。
ここまでのエピソードを聞けば、i-colorタイプは予想がつく方もいるでしょう。(前述の山田トレーナーとは大きく違いますね。)
大野忍選手のi-colorは人志向のオリーブ。大切な家族や仲間のために頑張るタイプなのです。日本女子サッカーの主力選手である澤穂希選手・大儀見優季選手・川澄奈穂美選手・岩渕真奈選手を始め、なでしこメンバーは仲間を大切に思う人志向タイプが数多く揃っています。チームメンバーの仲の良さがあってこそ、あのような正確なパスワークが成り立つのかもしれません。
「今まで仲間と共に常に100%以上の力で練習してきた。試合ではその練習と仲間を信じてやるだけ」
「PKの時も1人とは感じない」
「言葉がなくても皆で肩を組み手を繋ぐだけで心は通じ合いコミュニケーションは取れる」
とも話されていました。
そして今回の講演会最後に、大野忍選手・山田晃広さん・参加者全員で円陣を組み試合直前の掛け声を実践しました!!大野選手の「ワンツースリー」の掛け声の後に全員で「TEAM!!」と叫んだのです。実際にやってみると大野選手の話されていた事が実感できました。肩を組んで円陣を組み声を合わせる事での一体感!!感動しました~(^▽^)
更にサービス精神たっぷりの大野選手は皆とツーショット写真を撮って下さいました!メダルを皆の首に懸けながら「こうやって皆さんに笑顔になってもらえるのが本当に嬉しいし、また頑張ろうって気持ちになれるんです!」とご本人も満面の笑みで話して下さいました(^^)
澤選手が引退された後も、これ程仲間への気遣いや熱い思いを持った大野選手がいれば、新生なでしこのチームワークも今まで以上にまとまるのではないでしょうか。山田トレーナーと大野選手の更なる活躍を心から期待します!!