【バドミントン】タカマツペアの良い関係性は年齢差にあった

リオオリンピックが近づく中、日本人アスリートがまた快挙を成し遂げてくれました。バドミントン全英オープンにて、髙橋礼華選手と松友美佐紀選手の“タカマツ”ペアとシングルス奥原希望選手が日本に39年ぶり(ダブルスは38年ぶり)の優勝をもたらしてくれたのです。今回はi-colorが同じタカマツペアの2人に注目してみました。

◆抜群の能力とセンスを兼ね備えたi-colorブルー

i-color(統計心理分析による分類タイプ)を見てみたところ、髙橋礼華選手と松友美佐紀選手は共にi-colorブルー。バドミントン界の代表的選手を見てみると、陣内貴美子さん、潮田玲子さんも同じくi-colorブルー、小椋久美子さんはi-colorロイヤルブルー、桃田賢斗選手はi-colorターコイズでした。なんと全員『直感力とセンスを兼ね備えた展開志向グループ』という同じ志向要素を持っていたのです。

特にi-colorブルーは、手がけた事は誰よりも完璧にこなし、グンを抜いた成績で世界で通用する存在になりたいという意識が強いタイプです。他の競技で見ても、レスリング世界一の吉田沙保理選手、柔道金メダリストの谷亮子さん、キングカズことサッカーの三浦知良選手、フィギュアの伊藤みどりさん、世界選手権で活躍中の卓球の水谷隼選手・・・と名前を列挙しただけでも、そのずば抜けた成績と圧倒的存在感を感じられるでしょう。

◆瞬発的判断力に長けた展開志向

また、この展開志向の人達は頭の回転が速く直感力にも優れているので、瞬時の判断を要求される競技で力を発揮しやすいようです。

展開志向タイプが圧倒的に多い競技は『バドミントンと卓球』です。卓球では、前述の水谷隼選手以外にも、福原愛選手・石川佳純選手・大島祐哉選手・松平健太選手・・・と日本代表選手に数多くいます。

この2つの競技に共通するのは瞬発的判断力。瞬時に判断してベストな動きをしなければ勝てません。展開志向が持つ特性を最大限に生かせる競技と言えるのでしょう。

◆ピンチに燃える大舞台向きなメンタル志向

そして展開志向の中でもブルーとロイヤルブルーに共通しているのは、どんなピンチな場面でも慌てる事なく実力を発揮できる冷静さを持っている点です。このカラーの人達に話を聞くと
「トラブルやピンチ大好き」
「予想外の展開になり、どう対処するか頭をフル回転させて考えている時がワクワクする」
というのですから、ピンチの時パニックに陥りやすい人達が聞いたら驚きでしょう。これは
「自分の才能が活かせる舞台で活躍したい!」
ピンチの時こそ自分の能力の見せどころ!!」と受け取るからなのです。

たとえ試合でピンチになっても、慌てる事なく一層集中力を増して向かって行き世界一を目指す・・まさにオリンピック選手向きなメンタル志向ですね。

◆ブルー同志がぶつからないポイント

高校時代タカマツペアを指導された田所光男監督によると、
「髙橋礼華選手は姉御肌で私について来いと引っ張っていくタイプ、松友美佐紀選手は高橋選手を尊敬してついて行き、試合では冷静に攻撃を組み立てるタイプ」だと言います。

i-colorが同じブルーの2人。圧倒的な能力とパワーを持ち主導権を取りたがるブルー同志の選手がどうしてぶつかる事なくうまく噛み合っているのだろう?と考えた時『2人の年齢差』がポイントだと感じたのです。
姉御肌の髙橋選手が1学年先輩、松友選手は1学年後輩で髙橋選手に対し憧れと尊敬の念を抱いているのです。
展開志向は上下関係を忠実に守るという特徴も持っています。良きライバルと感じつつも先輩には礼儀正しく対応する松友選手を、髙橋選手はかわいい後輩と感じるのでしょう。

◆まとめ

「自分の足りない部分を相手は持っている」とお互いの才能を認め合い、お互いがお互いを必要としているタカマツペア。先輩後輩の関係性を崩さない事が、今後も衝突する事なくお互いを高め合うペアとして力を発揮し続けるポイントだと感じました。大規模の試合ほど燃える2人です。リオオリンピックで2人が大舞台を楽しみながらイキイキとプレーする姿を見るのが今から楽しみでなりません!!

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