【リオ五輪特集2:競泳女子若手スイマー】3人の個性はどう生きるか

リオ五輪日本代表選手を順次注取り上げる第2弾。今回は見事リオ五輪の切符を手に入れた若手競泳女子スイマー3人に注目しました。i-colorは三人三様でしたので、その観点でも比べてみました。

①池江璃花子ーマイペースの目標達成志向

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1人目はニュースでも数多く取り上げられている池江璃花子選手(16歳)。なんと彼女は自宅のお風呂場で水中出産で産まれたというから驚きです。産まれた瞬間にまず出会ったのは『水』、そして16歳という若さで水泳日本代選手になるとは、まさに水の世界から送り込まれたかのようですね。

そして池江選手のお母さんは幼児教育に携わっている事もあり、璃花子さんにも幼少期から独特の教育方法を徹底して実践してきました。

その教育法は

★握る力を強化すると脳の発達と運動能力が向上する

★運動能力は遺伝より環境が大切

という考えに基づいています。生後6か月のハイハイ時期から母親の指にぶら下がる練習をさせ、1才半で鉄棒の逆上がりが出来たというのです!懸垂も練習していたようですから、腕の力と握力を基に逆上がりが成功したのでしょう。

そして、自宅のリビングには公園にあるようなサイズの雲梯が設置され、池江選手は毎日リビングの雲梯で遊びながら握力を鍛え続けていたのです。 その効果もあって5歳で既に50mを完泳しています。その後も目覚ましい活躍で数々の大会で優勝し、とうとうリオ五輪代表権を獲得したのです。

現在の彼女のリーチは身長+14cm!また、肩周りの筋肉の柔軟性も突出しています。これも雲梯の効果なのでしょう。

池江璃花子選手のi-colorはグリーン。個人競技のメダリストに多い自分志向タイプです。自分志向タイプは

・明確な目標が決まれば、迷いなくそれを一心に目指せる

・頑張った結果が形に残る事が重要なモチベーションのひとつ

という特徴を持っているため、メダルを獲得できる五輪は自分志向タイプにピッタリな大会なのです。五輪の独特の空気に飲まれる事なく自分らしい泳ぎが出来れば、期待通りの結果を残してくれるのではないでしょうか。

②今井月―大舞台に強い直感志向タイプ

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2人目は今井月選手(15歳)。彼女のi-colorはレッド。生まれ持った勘の良さと抜群のセンスを持った直感志向タイプです。また試合の規模が大きい程モチベーションが上がる志向ですから、五輪に向けて気持ちも高まっている事でしょう。 また、内面外面どちらも希望優先的な考え方を持っています。このタイプの選手には、リスク対策を求めてもピンと来ません。それよりも、世界中が注目するリオ五輪で最高の泳ぎをして、世界中の人達から拍手喝采を浴びる自分の姿を強くイメージして臨んだ方が、ワクワクした気持ちが一層高まり本領が発揮できるでしょう。大舞台を楽しむ気持ちで堂々と泳ぎ切ってほしいです!!

③酒井夏海ー空気に飲まれず思いきり!

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そして3人目は、リオ五輪競泳日本代表の最年少スイマー酒井夏海選手。6月に15歳になりたての唯一の中学生選手です。彼女のi-colorはオリーブ心優しくいつも信頼できる仲間に囲まれていたい共感志向(人志向)タイプ。そして、内面外面共に渡部香生子選手と同じ志向タイプです。大きな期待がかかると緊張から萎縮しやすい面を持っています。

しかし近年の競泳日本代表チームは『一体感』を強化する動きを見せています。
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ロンドン五輪以来、試合当日に選手全員で円陣を組み声出しをするルーチンアクションを続けています。ルーチンアクションをする事で、どんな大きな大会でも平常心でいられるという効果と、「私は1人で戦っているのではない」と感じて孤独感を払拭できる効果があるため、酒井夏海選手や渡部香生子選手のような共感志向タイプの選手達も、試合本番で仲間の応援に支えられ本来の力を発揮しやすくなるでしょう。
酒井選手は400mメドレーリレーに出場します。共に泳ぐ選手達と心をひとつにして、頭で考え過ぎず思いきりの良い泳ぎを見せてほしいものです!

◆まとめ

リオ五輪に選出された女子競泳若手3選手は三人三様の志向タイプです。
組織では違う志向タイプが揃った方が、お互いの特性を活かしお互いの弱みを補完し合う事で強い組織を築き上げられると言われています。
個人競技ではありますが、競泳チーム全員がお互いを支え合い、悔いの残らないよう個々の実力を存分に発揮してくれる事を期待しています!!

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